理工学部 - 電気電子工学科|研究室紹介
太陽電池も次世代通信も、電気電子の応用から。
先端技術と社会に生かす研究が進行中。
エネルギー制御や通信・情報処理、また半導体・エレクトロニクスやコンピュータのソフトウエア、通信システム、さらにロボット工学にいたるまで、多様な研究に取り組む電気電子工学科の各研究室。特色は先端技術を実社会に生かすユニークなアイデアや着眼点。よりよい社会を築いていくという学生たちの問題意識を感じ取れる研究が展開されています。
研究室
- 電気エネルギー工学研究室堀内 利一 教授
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電気自動車の普及につながるシステムなど、電力の技術を研究
電力発生や電力変換、電力伝送などの分野を対象に研究しています。電力変換回路の働きや計測方法などについて勉強会を行い、その後、自分で工夫して電気回路を製作し、各種計測装置を使って、測定データを取得していきます。本研究室ではさまざまな研究が進行中ですが、その中のひとつが、アンテナの使用によりワイヤレスで電気を送るシステムの研究です。将来、電気自動車の充電方法になることを目指し、充電効率の向上に取り組んでいます。
- 研究テーマ(例)
- パワーLEDモジュールによる植物生長実験研究
- 2.45GHzパッチアンテナによる無線電力伝送の研究
- 電磁界結合による無線電力伝送
- 表面物性工学研究室井上 雅彦 教授
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100万分の1ミリの世界、"ナノテクノロジー"を支える超精密計測技術を開発する
携帯電話などあらゆるエレクトロニクスに欠かせない半導体をより高性能にするためには、電子ビームやイオンビーム、X線などによるナノ単位での表面加工が必要です。その精度は、「原子」数10個程のとても微細なスケール。本研究室ではその精度を計測する技術を追究しています。研究や開発を行う際に、ハード・ソフトの両面からアプローチすることも本研究室の特長。企業との共同開発も行い、次世代のモノづくりへの貢献を目指しています。
- 研究テーマ(例)
- 教育用モバイル電子顕微鏡の開発
- 地球にやさしい色素増感太陽電池の試作
- C60クラスターイオン銃の開発
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- 医用生体工学研究室奥野 竜平 教授
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新しい医療機器・福祉機器の開発に挑む
「こうしたい」と考えるだけで動かすことのできるロボットは夢物語ではありません。実際、本研究室で進められているテーマです。これは、生体信号である筋電図を用いて、人工の手(ロボットハンド)をコントロールしようというもの。考える際に発生する信号を活用することを目指しています。こうした技術の開発のために、技術者だけではなく、医師や福祉介護の関係者など、異分野の人との協働が重要。さまざまな方々と共同研究を行い、新たな技術の開発を進めています。
- 研究テーマ(例)
- パーキンソン病筋強剛診断システムの開発
- タッチパネルを用いた福祉用電子楽器サイミスの開発
- 足底圧分布計測によるテーピング評価システムの構築
その他の研究室紹介
<電気電子>
- 電気機器研究室
- 電力システムに欠かせない発電機・変圧器・モータなどの電気機器。その特性・応用を実験とシミュレーションで研究します。
- プラズマ理工学研究室
- 超高強度レーザーとプラズマの相互作用やレーザー核融合などのコンピュータシミュレーション、および地上でのプラズマ実験と宇宙プラズマ現象との関係などを研究しています。
- 進化ロボティクス研究室
- 行動の成功・失敗を学習し最適な行動選択を行う「進化プログラム」。それを用いた、ロボットの行動生成を行います。
- 電子光機器研究室
- 3Dテレビやデジカメなど、主に「視覚」と関係の深い最先端機器の仕組みを解明。最先端の技術と考え方を修得します。
<情報通信>
- 通信ネットワーク工学研究室
- サイバー攻撃などの異常検出やネットワークの高効率運用のための、パケットデータの観測・解析手法などを研究しています。
- 光波制御デバイス研究室
- 微細構造を利用した光学素子を現状よりも安価に、かつ高性能にするための設計・作製技術について研究します。
- 無線通信工学研究室
- 私たちの共有財産である「電波」。その有効利用に資する無線通信システムを確立するための信号処理・回路技術などを研究します。
- 生活工学研究室
- 生体情報を計測・分析するためのシステムを構築。工学的視点から生活をより豊かにするための研究を行います。