国際学部の教育研究上の目的と3ポリシー
教育研究上の目的
グローバル化・ボーダーレス化が進む世界における様々な課題について解決策を見出し、果敢に行動できる人材を育成する。世界の国や地域の歴史・地理・社会・文化等の基礎知識を基に、豊かな教養と広い視野を身につけ、多様な価値観を客観的に理解して判断・発信できるグローバルリテラシーを修得した、国際社会で活躍できる知的専門職業人を養成することを目的とする。
3ポリシー
ディプロマ・ポリシー(DP:卒業認定・学位授与の方針)
本学科の課程を修め、所定の単位を修得した上で、次の要件を満たした者に学士(文学)の学位を授与します。
- ■知識・理解
- [DP1]人文・社会・自然科学系分野の基礎知識を身につけるとともに、各分野の関連性についても理解できる。(一般教養と専門教育の基礎知識)
- [DP2]世界の国・地域の歴史、社会、文化についての個別的知識とともに、国・地域間の関係性等について学際的に理解できる。(人文・社会系分野の専門知識)
- ■思考・判断
- [DP3]グローバル化する社会の中で、国・地域に固有の課題と国・地域を越えた共通の課題とを識別し、その課題解決に向けて必要な情報を選別し、学術的な視点から妥当な解決方法を提案できる。(問題解決力)
- [DP4]様々な課題を解決する際に、文化的価値観の多様性を視野に入れながら、既存の考え方の枠組みに捕らわれずに、柔軟な思考・判断ができる。(思考力・判断力)
- ■関心・意欲・態度
- [DP5]日々刻々と変化する国際社会の動向に関心を持ち、複眼的な観点から、客観的に事態を把握しようとする態度を身につけている。(観察力)
- [DP6]文化的背景・価値観の異なる他者と積極的に関わろうとする姿勢を持ち、協調して様々な活動を行う意欲を身につけている。(協調性)
- ■技能・表現
- [DP7]日本語に加え、英語等の外国語も状況に合わせて使用することで、実践的なコミュニケーションを取ることができる。(言語コミュニケーション力)
- [DP8]情報リテラシー(メディアリテラシー、ICTやAIの活用等)を身につけるとともに、文化的価値観、ジェンダー等にも配慮しながら、状況に合わせて適切に表現できる。(表現力)
カリキュラム・ポリシー(CP:教育課程編成・実施の方針)
ディプロマ・ポリシーに掲げる目標を達成するため、次のとおり教育課程を編成・実施します。
- ■知識・理解
- [CP1]現代社会の諸問題に向き合う上で必要となる基礎的な知識を習得するために、人文・社会・自然科学系等の教養科目を配当する。さらに、専門科目として「世界を学ぶ」「日本を学ぶ」等の文化社会科目を段階的に配当する。
- [CP2]複雑化する国際社会情勢に対応するべく、特に文化的・社会的視点から領域横断的な知識を習得するために、「エリアスタディーズ」「共同体論」「言語学」等の文化社会科目(地域文化科目・一般学芸科目・言語学芸科目)、また「環境と社会」「グローバルスタディーズ」「ジェンダーとマイノリティ」等の協働学習プロジェクト科目(基幹科目)を段階的に配当する。
- ■思考・判断
- [CP3]グローバル化する社会の中で、自ら課題を発見し、その解決に向けて必要な方法を提案できる力を習得するために、2年次から3年次にかけて文化構想・国際共生・社会協創の3領域にわたる協働学習プロジェクト科目(プロジェクト科目)、また「課題解決型ワークショップ」「ホスピタリティ実習演習」等の協働学習プロジェクト科目(実習・演習科目)を配当する。さらに、1年次から4年次にかけてゼミおよび卒業研究を段階的に配当する。
- [CP4]様々な課題の発見・解決において、新しい発想を生み出す柔軟な思考力・判断力を習得するために、2年次から3年次にかけて文化構想・国際共生・社会協創の3領域にわたる協働学習プロジェクト科目(プロジェクト科目)、また「課題解決型ワークショップ」「体験型特別実習」等の協働学習プロジェクト科目(実習・演習科目)を配当する。さらに、1年次から4年次にかけてゼミおよび卒業研究を段階的に配当する。
- ■関心・意欲・態度
- [CP5]国際社会や地域社会、様々な共同体が抱える問題に関心を持ち、複眼的・客観的にそれらを把握する態度を身につけるために、2年次から3年次にかけて文化構想・国際共生・社会協創の3領域にわたる協働学習プロジェクト科目(プロジェクト科目)、また「英語で考える社会問題」「中国語圏の地域と共生」「スペインから世界を見る」「インドネシア語で世界を知る」等の協働学習プロジェクト科目(接続科目)を配当する。さらに、1年次から4年次にかけてゼミおよび卒業研究を段階的に配当する。
- [CP6]文化的背景・価値観の異なる他者と関わる姿勢、協調して活動する意欲を身につけるために、2年次から3年次にかけて文化構想・国際共生・社会協創の3領域にわたる協働学習プロジェクト科目(プロジェクト科目)、また「英語圏異文化交流論」「中国語と生活文化」「スペインの言語と文化」「インドネシア語と生活文化」等の協働学習プロジェクト科目(接続科目)を配当する。さらに、1年次から4年次にかけてゼミおよび卒業研究を段階的に配当する。
- ■技能・表現
- [CP7]日本語による論理的な表現と正確な伝達ができるように「日本語表現」を配当し、英語による基本的な表現と伝達ができるように「Reading」「Japanese Society and Culture」等の英語基礎科目を配当する。また、英語や他の言語を使用し、状況に応じたコミュニケーションが取れるように、「Business English」「中国語で会話する」「スペイン語会話」「インドネシア語会話」等の英語、中国語、スペイン語、インドネシア語・マレー語の科目を地域言語科目として配当する。さらに、報告・発表を通してコミュニケーション能力を高めるため、1年次から4年次にかけてゼミおよび卒業研究を配当する。
- [CP8]情報リテラシー・ICTを身につけるため、「情報リテラシー」を配当し、1・2年次のゼミでもこれらを実践する。また、文化リテラシーを高められるように、「世界を学ぶ」「日本を学ぶ」「エリアスタディーズ」「地域研究プロジェクト」「グローバルスタディーズ」の他、「Studies in Media and Communication」「中国語で読み解く地域社会」「スペイン語を通して学ぶヨーロッパ社会」「インドネシア語で考える現代社会」等の協働学習プロジェクト科目(接続科目)を配当する。さらに、報告・発表を通してこれらのリテラシーを高めるため、1年次から4年次にかけてゼミおよび卒業研究を配当する。
アドミッション・ポリシー(AP:入学者受入れの方針)
本学科のディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーを理解し、次に掲げる知識・技能・意欲などを備え、入学後は学修・課外活動に主体的に取り組む人を求めます。
- ■知識・理解
- [AP1]国際学部で学ぶ諸科目の前提となる、「英語」、「国語」、「地理歴史」、「公民」等、高等学校の教育課程を幅広く習得し、基礎的素養を有している。
- ■思考・判断
- [AP2]論理的な文章を読解し、その内容を把握して、自分の考えを適切に表現するための論理的な思考力を身につけている。
- ■関心・意欲・態度
- [AP3]世界の情勢や社会のニュースに関心があり、これらに対する探究心を持っている。
- [AP4]他人の考えを尊重し、価値観や文化の多様性を受け入れることができる。
- [AP5]課外活動やボランティア活動等、他者との協働に主体的に取り組むことができる。
- ■技能・表現
- [AP6]聞く・話す・読む・書くという基礎的なコミュニケーション能力を身につけている。
入学者選抜の実施にあたっては、学力試験、適性検査をはじめとして、大学入学共通テスト、口頭試問(面接)、学修計画書、小論文、高等学校調査書、英語ほかの資格検定試験の結果などを入試毎に組み合わせて評価します。