食農ビジネス学科の教育研究上の目的と3ポリシー
教育研究上の目的
農業や食料、食品産業に関する経済・経営・マーケティングなどの専門知識を身につけ、国内外に存在する食料・農業に関する社会経済的な諸課題の解決に向けて、それらの知識を理論的・実践的に活用して貢献できる人材を養成する。
3ポリシー
ディプロマ・ポリシー(DP:卒業認定・学位授与の方針)[学習・教育到達目標]
本学科の課程を修め、所定の単位を修得したうえで、次の要件を満たした者に学士(農学)の学位を授与します。
- ■知識・理解
- [DP1]豊かな人間性と人や社会を理解するための幅広い教養を身につけている。(基礎的教養)
- [DP2]国内外の農業や食品産業に関する経済・経営・マーケティングの専門的知識を身につけている。(専門的知識)
- ■思考・判断
- [DP3]国内外の食料・農業に関する社会経済的諸課題に対し、広く多元的に情報を収集し、科学的根拠に基づき、解決できる能力を身につけている。(問題解決力)
- [DP4]多角的な観点から柔軟かつ公正に思考し判断するための基本的な論理的思考能力を身につけている。(論理的思考力)
- ■関心・意欲・態度
- [DP5]高い倫理性をもって、農業や食品産業の課題に対して、継続的に取り組む探究心と意欲を有している。(学習意欲・態度、倫理観)
- [DP6]互いの立場を尊重し、意欲的に他者と協働関係を築くことができる。(チームワーク)
- ■技能・表現
- [DP7]専門知識を、現代の食料・農業の諸課題の解決に向けて実践的に活用することができる。(実践力)
- [DP8]日本語や英語などによる円滑なコミュニケーション能力をもち、自分の考えを論理的に口頭や文章で発表し、討論できる能力を有している。(コミュニケーション力)
カリキュラム・ポリシー(CP:教育課程編成・実施の方針)
ディプロマ・ポリシーに掲げる目標を達成するため、次のとおり教育課程を編成・実施します。
- [CP1]豊かな人間性を育み、人や社会を理解するための幅広い教養を身につけるため、教養科目(語学系、情報系、体育系、人文系、社会系、自然系)を配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・技能・表現]
- [CP2]自分の人生を自らが主体的に構築・設計するとともに、チームで協働する力を育み、社会で活躍するために、「キャリアデザインⅠ・Ⅱ」「インターンシップ基礎・実践」などの科目を教養科目(キャリア系、地域志向系、教養特別系)として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・技能・表現]
- [CP3]農学を学ぶために必要な知識・技能・態度を身につけるため、「農学概論」「農学基礎演習」を配置するとともに、地球規模や未来志向の視点から農学を幅広く学ぶため、「グローバル農業演習」「スマート農業演習」「農業知的財産」などの科目を専門科目・共通群として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・技能・実践力]
- [CP4]社会科学的な視点から食料や農業に関して専門的に学修していくために必要な基礎的な知識と考え方、研究に必要な基本的な手法を身につけるため、「基礎経済学」「ミクロ経済学」「マクロ経済学」「食と農の倫理」「食と農の近現代史」「基礎統計学」「社会調査論」などの科目を専門科目・専門コア群(基礎系)として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・倫理観]
- [CP5]農業経営や農村地域のマネジメント、食料・農業・農村政策などに関する専門的な知識と理論、農業経営や農村地域の抱える諸課題の解決に資する実践的な能力を身につけるため、「農業経営学」「食料・農業・農村政策論」「地域マネジメント論」「6次産業経営論」などの科目を専門科目・専門コア群(農業経済・経営・政策系)として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・実践力]
- [CP6]食品産業や食料・農水産物の市場・流通、食品産業のマーケティングや経営戦略などに関する専門的な知識と理論、食品産業や食料・農水産物の流通が抱える諸課題の解決に資する実践的な能力を身につけるため、「食品産業論」「食料・農業市場論」「農畜産物流通論」「水産物流通論」などの科目を専門科目・専門コア群(食品産業・流通系)として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・実践力]
- [CP7]食と農の共生、都市と農村の共生、循環型農業システム、食農教育などに関する専門的な知識と理論、これからの食と農の関係のあり方を実践的に考える能力を身につけるため、「食農共生論」「循環型農業論」「食農教育論」「協同組合論」などの科目を専門科目・専門コア群(食農共生・循環型農業系)として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・実践力]
- [CP8]世界の食料・農業の動向や現状に関する専門的な知識と理論、世界の食料・農業が抱える諸課題の解決に資する実践的な能力を身につけるため、「比較農業論」「国際農業論」「農業開発論」などの科目を専門科目・専門コア群(国際農業系)として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・実践力]
- [CP9]食料・生命・環境にかかわる諸問題に対して多元的な視点と広い知識をもち、食農ビジネス学の視点からの問題解決に資する能力を身につけるため、農業の生産プロセスに関わる科目(農業生産系)、生物科学に関わる科目(応用生物系)、食品と栄養に関わる科目(食品栄養系)を専門科目・専門総合群として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・技能・実践力]
- [CP10]食農ビジネスに関する関心・意欲を高め、主体的な学習態度を身につけるため、「基礎ゼミナール」を配置し、課題の発見と解決のために必要な理論や研究計画、研究生活態度、並びに情報の収集・発信力を身につけるため、「食農ビジネス学基礎演習Ⅰ」「食農ビジネス学研究Ⅰ」「卒業研究」などの科目を専門科目・ゼミ・卒業研究として配置する。[知識・理解・思考・判断・関心・意欲・態度・技能・表現・実践力]
アドミッション・ポリシー(AP:入学者受入れの方針)
本学科のディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーを理解し、次に掲げる知識・技能・意欲などを備え、入学後は学修・課外活動に主体的に取り組む人を求めます。
- ■知識・理解
- [AP1]高校までの社会、数学、国語、英語の基礎知識を身につけている。
- ■思考・判断
- [AP2]問いに対して筋道を立てて思考し、解答を得ることができる。
- ■関心・意欲・態度
- [AP3]食料、食品産業、農業政策などに興味を有している。
- [AP4]勉学や課外活動で主体的に活動した経験を有する。
- ■技能・表現
- [AP5]他者の意見を聴き、自分の意思を口頭または文章により論理的に表現して相手に伝えることができる。
入学者選抜の実施にあたっては、学力試験、適性検査をはじめとして、大学入学共通テスト、口頭試問(面接)、学修計画書、小論文、高等学校調査書、英語ほかの資格検定試験の結果などを入試毎に組み合わせて評価します。