経済学って、
毎日使える学問!
友だちとテーマパークで楽しんで、
帰りは自転車シェアリングでお気に入りのラーメン店へ行き、お腹いっぱいになる。
こんな日常のすべてに経済活動が関わり、経済学の理論や手法が働いています。
身近な学問だからこそ、知識を得ることによって毎日が面白くなり、未来の可能性も広がります。
身のまわりにある経済学の例を紹介しましょう。
そのサブスクが地球環境を守る
地球環境を保全して持続可能な社会の実現を目指すという経済政策のもと、各企業が事業と環境の両立を目指したさまざまなビジネスを生み出しています。
たとえば、脱プラスチック対策のひとつにサブスクがあります。会社や学校が、ペットボトル水を自動販売機で販売せずに水道直結の浄水式ウォーターサーバーを定額レンタル(サブスク)してマイボトルに水を補充できれば誰もが意識せずに環境保全に貢献できます。また、フリマアプリや自転車シェアリングなどもモノを所有するより、みんなで共有することによって地域の脱炭素につなげようというサービスです。
経済学の視点を持つと、普段の何気ない行動がSDGsの目標達成につながっている、ということがわかります。
タイパでテーマパークを最大限に楽しむ
テーマパークの人気アトラクションに並んで1時間。スマートフォンに別のアトラクションが空いたという情報が。さて、どうする?
経済学の理論を知っていれば、ここで最もタイパのよい行動ができます。行動経済学の分野では事業や行動を途中でやめても回収できない労力・費用を指す埋没費用(サンクコスト)の考えがあります。テーマパークのアトラクションで言えば並んだ1時間は戻ってこないので、別のアトラクションへすぐ移動するのが正解。「並んだ1時間がもったいないかも」という非合理的な考えにとらわれず限られた時間を有効に使えます。
経済学を知っていれば、もう選択に迷わない!
今日の「いいね」が未来を変える
友だちと同じタイミングで、同じSNSやファッションECサイトを見ていてもそれぞれのスマートフォンの画面にはまったく違う情報が提示されている、というのはよくあること。
これは、企業が個人の閲覧履歴や購買履歴といった膨大なデータを解析して、その人にぴったりおすすめの情報を提供するレコメンドというサービスによるものです。
データサイエンスの最も身近な例のひとつです。たとえ商品を買わなくても、SNSに「いいね」のボタンをひとつ押すだけで、または動画を視聴するだけであなたの行動は重要なデータとして蓄積・解析されてそこから新しいモノやコトとの出合いが生まれます。
観光が日本を救う?
コロナ禍を経て、抑えられていた旅行熱が一気に高まり外国人観光客も急増して、国内の観光が大盛況です。この背景には、単に人々の旅行熱だけでなく国や自治体による観光振興という強い後押しがあります。少子高齢化で人口減少が進み停滞している地域の経済活動を復活させようという政策です。
観光は飲食やお土産などの物販だけでなく農業や製造業などさまざまな産業に関わるパワーコンテンツです。移住者を増やすのは難しくても、観光で一時的にでも人が増えれば経済を盛り上げることができます。
行ってみたい場所だけではなく応援したい地域を旅先に選ぶ、というのもアリです。
ラーメン屋さんの味と出店の決め手は
コンビニの主力商品の一つであるスイーツには、各社とも他社と異なる商品の開発に力をいれて差別化する戦略を図っています。店舗についても、他社と競合しないような立地を選んで差別化をしています。同じ場所で、同じものを売っていては価格競争になって儲からないからです。
ラーメン店も同様で、味で差別化し、立地も重ならないようにするのが普通です。ところが、ラーメン・ストリートやラーメン・ビルと呼ばれるようなラーメン店が軒を並べて営業している場所もあります。これは競合店が集積し、共存することで全体の集客力アップが見込めるからです。
どのような戦略をとるお店で食べるか、あるいは、ラーメン店を開業するとすれば味や出店をどうするか経済学の視点で考えてみるといいかもしれません。
遊ぶが稼ぐに?メタバース不動産
インターネット上に構成された仮想空間「メタバース」。ゲームや買い物を楽しむだけでなく、自分の創作物を売ったり仮想不動産の売買を通じて、「遊びながら稼ぐ」ことができます。
2021年、旧Facebook社がMetaに社名変更したときにメタバースへの期待が一気に高まり、仮想不動産の価格が急上昇。その後急降下し、現実世界で起きたバブル経済とその崩壊のようです。
では、仮想不動産とリアルな不動産の違いは何でしょう?メタバース内では瞬間移動ができるため、最寄り駅から遠いなど物理的・時間的距離は関係ありません。ところが不思議なことに価格差があり、地域的パターンも存在します。
謎の多いメタバース不動産に関する研究は、始まったばかり。リアルな世界への有益なフィードバックが期待されています。
注目!摂南大学の経済学部
コースの組み合わせ自由自在
自分の好きなことや目標に合わせて選べる
摂南大学の経済学部には5つのコースがあります。
一人ひとりの興味や将来の目標に合わせて、
2年次からメインとするコースを1つ選択し、
他のコースをサブコースとして選択することも可能。
自分オリジナルのカリキュラムを編み出し、
学ぶことができます。
さらにコースとは別に、
「経済データサイエンスプログラム」で、
データ分析やAIスキルを身につけることで、
各コースにおける学びを深化させることができます。
たとえばこんな
学び方・選び方
大きな経済効果を生むスポーツ。数々の成功例があるアメリカでも、とくに人気なのがカレッジスポーツです。地域住民が大学チームを応援し、収益が大学経営を支えるほど。この成功の立て役者が経済学の手法でデータを活用し、マーケティングを担うプロたち。日本でもそんなプロの活躍が期待されています。
観光客が集中し、地域の生活や環境に悪影響を及ぼすオーバーツーリズムが問題になっています。解決策として期待されるのが、データサイエンスを活用した観光客の分散です。たとえば観光客の動線データを分析し、滞留しない動線を作るなど、観光経済とデータサイエンスの知識で課題解決に力を発揮できます。
日本経済の停滞を打ち破り、活性化させる起業が求められています。投資家目線や経営者目線で企業を評価する会計や、資金調達・運用に関する金融・証券・不動産の実務を身につけるとともに、ベンチャーの経験や企業の経営戦略を学ぶことで起業家のマインドと能力を養うことができます。
2033年にゲーム・アニメなどのコンテンツ産業を20兆円の海外市場に成長させる」新たなクールジャパン戦略が、政府から発表されました。食やインバウンドなどを含めると海外展開目標は50兆円とか。国際金融や貿易などの知識を養い、世界に日本ブランドを発信して日本経済の活性化につなげる担い手が期待されています。
摂南大学の
経済データサイエンスって

新商品や新事業を企画する、といったときにデータを抜きには語れない時代です。消費者ニーズやライバル会社動向など、あらゆる情報を解析するデータサイエンスは、業種を問わず必須になっています。こうしたデータの分析方法や活用法を体系的に学修し、プログラミングやAIなどを学ぶのが「経済データサイエンスプログラム」です。
経済学部の5つのコースと並行して学ぶプログラムで、各コースの学修にデータサイエンスを加えることで分析スキルを身につけることができます。実践的な能力の養成を重視する摂南大学ならではの、実学につながる学びが特徴です。基本的な知識から体系立てて学んでいくので、パソコンに不慣れな人も、数学が不得手な人も心配は要りません。
特徴的なプログラム
社会とつながる多彩な学び
実践力を養成するプログラムが充実
摂南大学経済学部では、経済理論・知識をベースに、
実社会から学ぶ実践的な学びが多彩です。
企業・自治体でのフィールド調査や、海外にも出向き視察調査を行うほか、
豊富なゲスト講師を招いての講演などがあります。
摂南経済ゲストレクチャー
企業の経営者や外交官、自治体のトップなど、社会の第一線で活躍中のゲストを招いて、現実の経済の動きや社会の動向を学ぶ「摂南経済ゲストレクチャー」があります。ゲストのお話から各分野の現状や課題について学ぶと同時に、学生自身の将来の目標を描く機会にもなっています。
経済実践演習
各コースに多様な実習プログラムを設けています。コースの学びの領域にあわせ、国内外の企業、ものづくり工場、ホテル、自治体等でフィールド調査を実施。教科書やメディアだけでは分からないリアルな経済を理解するとともに、現場での課題に自発的に取り組むことができる能力を養います。
アメリカやイタリアなどでの海外研修
海外の大学やグローバル企業を訪問し、現地の経済情勢や異文化理解を深める学部独自の海外研修プログラムを実施しています。2024年度は、米国シリコンバレー、イタリアミラノでの海外研修を実施。また、協定校であるイタリアIULM大学の学生を本学に招き、経済学部生と合同ゼミを実施するなど、学生間の交流も盛んです。これら活動を通じて、英語力を向上させるとともに、グローバルな視点から経済を探究することを目指します。
資格・就職
資格取得を多様な面でサポート
知識を身につけ将来の選択肢を広げる
経済学に直結する日商簿記検定やファイナンシャル・プランナー、
宅地建物取引士、ITパスポートなど、資格取得につながる授業を強化しています。
さらに資格試験受験料の半額補助や、資格取得者の単位認定と奨励金授与など、意欲を応援するサポートも用意しています。
- ● 税理士(受験資格)
卒業することで取得できる資格
- ● 高等学校教諭一種(公民)
- ● 中学校教諭一種(社会)
所定単位修得で取得できる資格
- ● 公認会計士
- ● 中小企業診断士
- ● ファイナンシャル・プランナー
- ● 日商簿記
- ● 宅地建物取引士
- ● 不動産鑑定士
- ● 社会保険労務士
- ● TOIEC®
- ● ITパスポート
- ● E資格(エンジニア資格)
- ● G検定(ジェネラリスト)
- ● 基本情報技術者 など
関連する資格
金融、不動産、商社、運輸、観光、
情報、公務員、起業など、
経済学を学んだ学生の進路は幅広い!
金融機関
金融機関での融資、証券化などにおいて経済動向の調査、経営助言などを担当
商社・貿易関係
国際経済を理解し、世界の物産を取り引きする貿易で活躍
メーカー、流通、建設・不動産
経済センスを力に、企業の財務戦略、営業、物流企画などを務める
観光産業
ホテルや旅行社などで観光客のニーズを分析し、広報戦略や観光プランなどを企画
情報(IT)
経済知識とデータ分析力を生かし、情報サービスやDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を担う
公務員
自治体における課題や地域振興策などに貢献する