農学部が“まちなか里山プロジェクト”を展開
DATE:2021.05.20広報室
農学部では、昨年4月から食農ビジネス学科の学生らが主体となって、枚方キャンパスの敷地内にある竹林・山林の修復や整備、農地の開墾と作物の栽培を行う“まちなか里山プロジェクト”に取り組んでいます。
倒れた竹の片付けや密生した竹を間引いてタケノコ畑を復活させたほか、木漏れ日が美しい遊歩道の整備、温室を組み建て熱帯地域の作物であるバナナやパイナップルの栽培、珍しい品種を含むさまざまな果樹作物(アーモンド、ベビーキウイ、オリーブや山ぶどうなど)の栽培、養蜂箱や水田の設置などの活動を行っています。また、山林内に設置したトレイルカメラでこれまでにタヌキやキツネ、野鳥のシロハラなどが撮影できました。
これらの取り組みの一番の目的は、多くが都会育ちの学生らに里山の雰囲気やさまざまな作物の姿を知ってもらうことにあります。伐採した竹は苗を植える鉢として、木々や落ち葉は腐葉土にし、また土に戻すなど、いたるところに循環を意識した工夫を織り込んでいます。
国内の大学でも山林の開墾ができるところは少なく、貴重な取り組みとして、今後は学生の活用だけでなく教職員のレクリエーションでの活用、近隣の子供たちや一般の方の利用なども視野に入れて整備を進めていきます。