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農学部×ラグビー部、腸内改善でラグビー部のパフォーマンスを向上!部員へ研究結果の報告会を実施一覧へ戻る

ラグビー部員に研究結果を説明する井上教授 ラグビー部員に研究結果を説明する井上教授

自らの検査結果を手に話を聞くラグビー部員 自らの検査結果を手に話を聞くラグビー部員

試合の様子 試合の様子

 応用生物科学科井上亮教授、ラグビー部監督のスポーツ振興センター瀬川智広准教授、食品栄養学科藤林真美教授は、ラグビー部員を栄養面でサポートすることによりパフォーマンスの向上につなげることを目的とし、部員らの腸内環境の研究を行っています。

 9月22日、部員らへ向けた研究結果の報告会を開催し、井上教授が部員らの腸内の状況や、新たに進めている研究について中間報告などを行いました。

 ラグビー部員の腸内環境は良くない状況にあることが今回の検査(研究)の結果で分かり、特に悪玉菌やそれらが作るコハク酸(悪い物質)が多く、一部の学生には大腸炎を疑う数値も見られました。特に腸内環境を改善する“食物繊維”の摂取量が少ないことが目立ちました。その原因としては「体づくりには、プロテインや、タンパク質と炭水化物を重視して摂ることが良い」という思い込みから、食物繊維を多く含む野菜の摂取が軽んじられていること、また昨今の異常気象による野菜の価格高騰から、経済的な面で野菜が取りにくい状況などがあげられます。井上教授は、研究結果に加え、腸内環境が悪くなると成人病や精神疾患などにもつながることや、食物繊維量が多い食べ物などを解説。部員らは、一人一人に配られた自身の腸内環境の検査結果シートを手に、熱心に耳を傾けていました。

 主将の隈元添太さん(法律学科4年)は「これまで自分の腸内環境に目を向けることが無かったのでとても貴重な機会でした。腸内環境とパフォーマンスの関係性に興味が沸き、普段の食生活で足りていない栄養素も明確に分かりました。この結果を生かし、意図的に足りない栄養素の摂取や、部内でもチームのフィジカルの強化、健康管理などにつなげていきたいと思います」と話しました。

 井上教授は、「本学ラグビー部に限らず、多くの学生アスリートが同じ課題を抱えていると思います。下痢や軟便は当たり前といった考え方も根強いです。学生アスリートが健康や栄養の重要性に気づき、正しい栄養の知識を持つこと、そして最終的には、日本のスポーツの底上げになれば嬉しいです」と研究への想いを語りました。

 井上教授らは、希望する部員にサプリメントの提供を継続的に行っていき、引き続き栄養改善によるパフォーマンスの更なる向上を目指して研究を続けていきます。また今後は、地域の企業などが抱える食品ロス課題の解決に向けたメニューの考案など、新たな視点からの栄養サポートも計画中です。

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