陸上部の近藤さんがパラアスリートとして活躍。愛知パラ陸上フェスティバルでは大会新記録で優勝!
DATE:2022.09.06広報室
法律学科3年の近藤元さんが、7月10日に行われた「愛知パラ陸上競技フェスティバル」の100m競技で大会新記録の13.96秒を叩き出し、優勝しました!
近藤さんは、一昨年の12月にバイクによる事故で、右足の膝下を切断。3週間もの間、意識不明の状態で、医師によると一命を取り留めたのはまさに「奇跡」でした。意識が戻ってから近藤さんは、持ち前の明るく前向きな性格で、パラリンピックに出ることを決意します。しかし、入院生活の中で以前は当たり前にできていた事がままならない事実を目の当たりにし、絶望的な気持ちに。そんな時、陸上部顧問の紹介で、パラメダリストの山本篤選手と知り合います。知り合ってから数カ月後、東京パラリンピックに出場し躍動する山本篤選手の活躍に近藤さんは「沢山の勇気をもらいました」と話します。
その後、10カ月にも及ぶ長い入院生活を終え、昨年秋にようやく陸上部の練習に復帰。そこから猛特訓を重ね7カ月後の5月の2022ジャパンパラ陸上競技大会では14.57秒をマークし、翌月の第33回日本パラ陸上競技選手権大会では14.49秒と自己ベストを次々に更新。そして、7月の今大会でついに14秒を切り、13.96秒で優勝に輝きました。100mを13秒台で走る選手は日本に数人しかおらず、近藤さんは先月、山本選手が所属する新日本住設からサポートを受け、ソケット※を寄贈されるなど、パラアスリートとして大いに期待されています。
今では山本選手と頻繁に連絡を取り合うほどの仲という近藤さん。彼の人懐っこい性格がさまざまな縁を引き寄せます。「パラリンピックでメダルを獲る!」という大きな目標に向かって日々練習に励んでいます。
※ソケット:体と義足をつなぐ部分。義足で最も重要なパーツと言われる。
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