最新の設備が揃う看護学部棟には、看護対象や分野に応じた実践が可能な実習室を設けています。基礎的な学内演習ではベッド1床につき、学生数原則3名までとして実施しているほか、実習用のシミュレーターや精巧な人体モデルも用途に合わせて用意しており、採血、気道確保、助産などのシミュレーションにおいても徹底した少人数教育のもとで行われ、知識と技術を磨きます。
STUDENT'S VOICE
少人数教育ならではの練習量の多さが魅力。教員のサポートも充実。
1つのベッドを3人までで使う実習では一人あたりの練習量も多く、何度も繰り返して覚えることができます。先生も学生の実習の動きをよく観察していて、練習後にきめ細かなアドバイスをしてくださるので心強いです。実習では技術を習得するだけでなく、グループワークでお互いにメンバー同士で練習後にカンファレンス( 意見交換)をします。仲間から意見が出ることで固定観念にとらわれず、新しい気づきを得ることができるのは少人数教育のメリットと言えます。

4年次 山本 芽依 さん (京都府/鳥羽高校卒業)

『薬に強い看護職者』を育成

医療の誤りは、その3割以上が薬に関する事例。保健師助産師看護師国家試験の出題基準においても「薬剤の用法や薬効の理解」の充実が図られるなど、薬の知識がより重要視されるようになっています。こうした状況に摂南大学看護学部は対応し、薬学部との連携教育を実施。「薬物治療学」「病院薬学演習」といった科目の配置や薬学部と合同の演習科目を設けるなど、薬に強い看護職者育成への取り組みが、医療現場をはじめ、入学志願者からも強い支持を集めています。

「薬」に強い看護職者を育成する本学部独自の学び

  • 薬物治療学
  • 科学的根拠に基づく薬物治療を行うための医薬品の使用方法を学び、医薬品投与後の患者の管理や観察に必要な知識・技能・態度を習得します。
  • 病院薬学演習
  • チーム医療を担える看護師になるために、模擬処方せんを用いて調剤や服薬指導を実践する中で、病院内で薬剤を取り扱う際の注意点や薬剤に関わる基本的な実務を理解します。
PICK UP 看護学部生・薬学部生が参加するチーム医療演習
(患者コミュニケーション・患者安全)
チーム医療における連携・協働のあり方を考える。
1グループ10人を基本としたチームに分かれ、看護学部と薬学部合同でディスカッションを実施。実際の患者さんをモデルにした事例について、医療上の問題点を指摘し合います。次にその解決策を看護師と薬剤師の立場から提案。また、職種間でどのように連携・協働し、解決していけばよいかを話し合います。それぞれの役割について理解し、将来の医療現場を意識したコミュニケーション能力を培うことができます。
STUDENT'S VOICE
「患者さんファースト」の意識は同じ。お互いの役割を改めて認識。
薬学部生と学ぶ中で、看護師、薬剤師の役割を改めて認識しました。患者さんやその家族の心情、表情などを読み取る看護師と、一刻も早く患者さんに合った薬を調合して投薬することを考える薬剤師。視点は違っても医療従事者としての目的が「患者さんファースト」なのは同じです。社会に出て実務経験を積む前に、お互いの職種について理解することでチーム医療の重要性を知ることが大切だと感じました。

2021年3月卒業 細井 沙幸 さん (香川県/高松桜井高校卒業)

国家試験対策/主な就職先

4年次では模擬試験を月1回のペースで実施し、同時に解説セミナーも開講しています。また、夏休みなどの長期休暇中や国家試験直前には特別セミナーを実施しています。これら模擬試験やセミナーはすべて無料で受講ができ、国家試験合格に向けた万全のバックアップ体制を整えています。

[主な就職先(過去3年間)]
  • ●大阪医科大学附属病院
  • ●大阪市立総合医療センター
  • ●大阪市立大学医学部附属病院
  • ●大阪大学医学部附属病院
  • ●大阪府立病院機構
  • ●関西医科大学附属病院
  • ●関西電力病院
  • ●京都第一赤十字病院
  • ●国立循環器病研究センター
  • ●市立ひらかた病院
  • ●住友病院
  • ●枚方公済病院
  • ●星ヶ丘医療センター など

取得できる資格

取得資格
<卒業することで取得できる資格>
○看護師〈国家試験受験資格〉
○助産師〈国家試験受験資格〉
…選択制 定員7人
○保健師〈国家試験受験資格〉
…選択制 定員10人
  ○第一種衛生管理者
(保健師免許取得後申請により取得)
<指定した科目を修得して取得できる資格>
○養護教諭二種
〔保健師課程選択者が対象〕※1
 ※1 指定した科目を修得し、保健師免許取得後申請により取得
○受胎調節実地指導員
〔助産師課程選択者が対象〕※2
 ※2 指定した助産師課程の科目を修得し、看護師、助産師、保健師免許のいずれか取得後申請により取得
STUDENT'S VOICE
丁寧な解説で苦手分野を克服。手厚いサポートも自信に。
3年生後半から1年かけて行われる国家試験対策が役に立ちました。模試実施後に行われる講師セミナーでは、問題の解説が丁寧で理解が深まり、知識の定着につながりました。このほか、夏季と冬季のセミナーでは先生が問題集を解説し、法律などの苦手分野を克服。模試のランキングは過去の得点率を比較し、不得意な領域をカバーするための良い指標になりました。仲間や先生のサポートがとても励みになり、「ここまで勉強したから大丈夫!」という自信になりました。

2021年3月卒業 滝川 真由 さん (愛知県/藤ノ花女子高校卒業)