『教員に見る、摂南大学経済学部の学び』VOL.7 郭ゼミ
DATE:2020.11.11経済学部
現場で集めたデータから
プロスポーツ球団の
問題を発見し、解決へと導く。
◆郭 進 准教授
私のゼミの目玉は、スポーツ球団とコラボした授業を通じて、スポーツ経済学への理解を深め、プロスポーツ市場の課題解決に挑むこと。授業は、どれも社会とリンクした実践的なものばかりです。まず、球団職員の方による球団運営やスポーツビジネスに関する基礎講座を行います。スポーツビジネスはもちろん、地域経済の現状や球団の裏話、地元の隠れ名所まで、普段は聞けない情報を得られる点も魅力です。その後、ゼミ生たちは自ら研究テーマと調査内容を選定し、社会調査に必要な知識を学びます。また、球場での見学や観戦、球団スポンサー企業への訪問など、豊富な学外でのフィールドワークを通じて、経済活動の現場に対する理解を深めるのも、私のゼミの大きな特色。最終的には球場で観戦客にアンケート調査を実施し、球団に対して助言や新しいマーケティング施策の提案を行い、ビジネスの実践力を高めていきます。
人工知能やビッグデータの普及に伴い、データは“21世紀の石油”と呼ばれ、データを制する者は時代を制すといわれている今、多くの企業や自治体でデータの活用と分析に力を入れています。これからの社会はデータを収集・処理・分析する能力を持つ人材が不可欠となる時代。何もスポーツの分野だけでなく、私のゼミで身につけた社会調査や統計学、そして、実社会での問題発見力や解決力は、卒業後、社会のさまざまなステージで役立つでしょう。そして、ゼミで得たスキルを活用して、自分たちの手でさまざまな現実問題を解決し、社会に大きく貢献できる実感を味わってほしいと思います。