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液体窒素につけたバラ 液体窒素につけたバラ

液体窒素にシャボン玉を入れる生徒達 液体窒素にシャボン玉を入れる生徒達

モリンガの種子粉末を入れた泥水(右) モリンガの種子粉末を入れた泥水(右)

 生命科学科は9月17日、寝屋川キャンパス生命科学実習室で今年度第1回の「交野市中学生理科セミナー」を開催しました。このセミナーは、交野市教育委員会との協働事業で教員と理科教諭を目指す学生らが、中学生に理科の楽しさを感じてもらいたいと交野市在住の中学生を対象に行う実験教室です。当日は7人が参加しました。3密を避けるために3班に分かれ、学生16人が講義や実験のサポートを行いました。

 第1部の「低温の世界-196℃ の世界へようこそ」では、マイナス196℃の液体窒素にバラの花やシャボン玉などを入れて、低温下での物質の変化に関する実験を行いました。バラの花は粉々になり、シャボン玉は形を保ったまま凍り、液体窒素の気化によって発生した上層気流で浮くことが分かりました。このほか、超伝導体を液体窒素に浸す実験も行い、浸す前は磁石に反応を見せなかった超伝導体が、液体窒素に触れることでマイスナー効果が起き、磁石の上で浮く現象を体験しました。また、住環境デザイン学科と融合研究している「光合成建築」について解説があり、SDGs達成に向けた新しい次世代建築・エネルギーを紹介しました(https://www.obayashi.co.jp/makebeyond/gallery/?show=photosynthetic-architecture-cm-30)。

 第2部では「モリンガの種子で地球を綺麗にする!」をテーマに、下水処理場が汚水を浄化する初めのステップである「水の中の浮遊物を沈殿させて取り除く工程」を体験してもらおうと、モリンガの種子粉末や活性炭、軽石など9種類の物質を使って、それぞれ泥水や色素水、牛乳などの成分を凝集して沈殿させる作用があるかを実験。モリンガはどの物質よりも短時間で泥水や牛乳などの成分を凝集し透明に浄化する事が分かりました。第2部を担当した尾山廣教授は、「牛乳1パックの200ミリリットルを川に捨てると、魚が住める水質に戻すのに3,120リットル(=風呂おけ10杯分相当)の水が必要になります。排水口から液体を捨てる事が環境破壊につながることを学んで欲しいです」とテーマのねらいについて話しました。

 参加した生徒からは、「液体窒素で物質が変わる様子が面白かった」「実験が好きなのでまた参加したい」といった声が上がり、セミナーは好評のうちに終了しました。

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