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2024.10.19月10日 3年次生向けの現場見学会を実施しました!

 9月10日(火)に、3年次生向けの現場見学会を実施しました。当日はグループに分かれて、ジャパンパイル滋賀工場の見学に13名、パスコ関西事業部技術センターの見学に20名、新名神高速道路枚方工事の見学に11名、海老江下水処理場の見学に11名、国道2号現場の見学に19名の学生が参加しました。

 いずれの見学先でも、都市環境工学の基礎を学び、今後の進路を考える学生にとって貴重な経験になったのではないかと思われます。見学会の企画・運営にご協力いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。

 以下、各見学先での様子等を紹介いたします。

<ジャパンパイル滋賀工場>

 ジャパンパイル株式会社の滋賀工場見学では、到着後、杭基礎の概要と既製杭の製造工程について説明を受けた後、既製杭の曲げ試験とコンクリート供試体の圧縮強度試験を見学させていただきました。その後、工場内での杭製造工程も実際に見学することができました。学生からの積極的な質問に対しても懇切丁寧にご対応をいただき、学生も貴重な体験ができたのではと思います。見学を受け入れてくださったジャパンパイル株式会社の皆様に、心より御礼申し上げます。


ジャパンパイル滋賀工場での様子

<パスコ関西事業部技術センター>

 株式会社パスコ関西事業部技術センターの会社見学会では、会社紹介や同社で活躍されている学科卒業生から現在取り組まれている車載MMSによる様々なデータ計測についてご紹介いただきました。また、3グループに分かれて、デジタルマッピングを実際の操作を体験しながら説明いただいたり、航空レーザー測量の計測技術や成果物の紹介、車載MMSで計測された点群データを自社開発のソフトウェアで表示する操作をさせていただいたりと、貴重な体験をさせていただきました。各説明は若手社員の方がご担当いただき、参加した学生にとって非常に刺激的な見学会となりました。

 お忙しい中、見学会の準備と実施を頂きました関係者の皆様に感謝申し上げます。


パスコ関西事業部技術センターでの様子

<新名神高速道路枚方工事>

 「新名神高速道路枚方工事」は、シールド工法で施工が進められている「枚方トンネル」の西側から地上に出て淀川を渡る高架橋に至る工事で、鹿島建設殿により施工されています。シールドマシンの回転立坑と換気所を構築するとともに、掘割構造の道路および橋梁の下部工を建設する工事です。

 見学会では、ロボットによる工事概要説明の後、最初に大型の重機を用いた基礎杭の施工状況を見学しました。さらに、関係者以外にはなかなか見ることができない土を掘り上げた山留め内を歩き、掘割構造から回転立坑までの工事の状況を見学しました。その後、工事の開始から完成までの様子や完成後の姿を、ARを用いてビジュアルに体感できる施設を見学し、学生から歓声が上がっていました。現場に設置したカメラやセンサーを利用してIT技術を駆使することで、現場事務室で一元管理している様子も見学し、先進的な施工管理に感心していました。最後の質疑応答では、学生から現場で苦労したことや、学生の間にやっておかないといけないこと、等の質問があり、現場の皆さんから様々なアドバイスをいただき、無事に見学会を終了することができました。

 なお、見学会の企画・運営には日本建設業連合会関西支部殿に大変お世話になりました。ここに記して感謝申し上げます。


新名神高速道路枚方工事の工事概要説明の様子

<海老江下水処理場>

 BTM(Build Transfer Maintenance)方式で改築更新事業が行われ、現在2年間の性能評価検証期間中である大阪市の海老江下水処理場を見学させていただきました。まず、発注者である大阪市と事業者である特別目的会社(SPC)の海老江ウォーターリンク株式会社から施設の紹介をしていただきました。続いて、消化ガス発電施設、更新された3系水処理施設を見学しました。高速ろ過、膜分離活性汚泥法、嫌気無酸素好気法、合流改善のための雨天時下水活性汚泥処理法といった水処理設備に加えて、導流渠となっているシールドトンネルや屋上広場も見学させていただきました。見学後には、大阪市、下水道施設の維持管理業務を委託しているクリアウォーターOSAKA株式会社、SPC構成会社(メタウォーター株式会社、メタウォーターサービス株式会社、大成建設株式会社、株式会社クボタ、株式会社九電工、株式会社日水コン)の8者から業界・企業説明も受け、非常に充実した見学会となりました。準備いただいた大阪市をはじめ、各社にお礼申し上げます。


海老江下水処理場での様子

<国道2号現場>

 国道2号浜手バイパス高架橋弁天工区他補修補強工事の現場見学会では、はじめに浜出バイパス震災遺構展示モニュメントへ行き、阪神淡路大震災時の状況を説明していただきました。その後、工事概要の説明を受けたのち、工事現場を見学しました。この工事では、浜手バイパス高架橋の鋼製橋脚隅角部の溶接近傍に発生する疲労損傷の予防として、当て板による隅角部補強が行われるもので、仮設工(足場工)、橋脚補修工(既設構造物の撤去、補強材の設置等)などを見学させていただきました。鋼板は真直ぐではないこと、だからこそ最新の技術の活用や現場で適切な対応ができる技術力が重要であることを実感することができました。

 見学会の実施にあたり国土交通省近畿地方整備局、酒井工業株式会社、摂南大学土木会の方々に大変お世話になりました。ここに記して感謝申し上げます。


国道2号現場での様子

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