2007年6月26日

2006年度後期「学生による授業アンケート」結果について

都市環境システム工学科
学科長  澤井 健二
教育システム評価委員会

都市環境システム工学科では、標記アンケート結果について2007年6月21日に会議を開催し、アンケート結果の分析と今後の対応について話し合いを行いました。以下に話し合われた内容について示します。

講義の進め方について

  1. (1)板書、OHP、パワーポイント等の使用の是非については、統一的な手法は明確ではない。当面は、教員、科目、学生の状況によって、異なるのは当然で、それぞれの状況に応じて、工夫を積み重ねていくとの認識で対応していきたい。
  2. (2)学生が質問をし易い状況を作っていく等、学生が授業に主体的に関わっていける環境を創っていく必要がある。
  3. (3)可能なものは実物(ないしは写真等)を紹介する等、講義内容に対する学生のリアリティーを持たせる工夫をしていきたい。
  4. (4)演習科目等では、課題に対して宿題にするより、その場で解説し解答させる方が好ましいとの学生諸君の認識を了解した。

講義の内容について

  1. (5)教員の認識している(ないしは期待している)学生の基礎学力、理解度と現実との間にずれが生じているケースが認められる。このことは、講義内容を減らすと満足度が上がり、講義内容を増やすと満足度が低下する傾向が見られる現象等にも表れている。
  2. (6)(5) に関連して、我々教員は、講義内容、レベルの設定については、学生の状況に応じて常に緊張感をもって対応していくのは当然である。また、就職環境、JABEE受審からも明らかなように、学生の卒業時における能力に対する社会の見方は益々厳しくなってきているのは事実である。学生諸君は、授業を受身で捉えるのでなく、自宅での予習、復習、教員への質問、教育センターの積極的利用等、自らの基礎学力、理解度向上の努力をしてほしい。

その他

  1. (7)少人数講義の方が理解度、満足度が高い傾向が見られる。構造力学基礎等の重要科目については、クラス分けして少人数にするような方向で検討していきたい。
  2. (8)講義室の状況等、施設・設備に対する不満、要望等あるいは施設・設備に起因すると考えられる低い評価に関しては、十分に納得のいくものである。出来うる限り善処していきたい。

当然のことながら、より効果的な講義は、教員のみによるものではなく、学生諸君の積極的、主体的関わり合いが必要不可欠である。講義には、単に単位を取るという意識ではなく、内容に興味を持ち、積極的に理解しようとする意識で臨んでほしい。もちろん、教員も学生諸君が出来るだけ興味がもて理解しやすいような講義を追求していくつもりである。今後とも、授業改善のため率直な意見を期待しています。