2007年12月14日
2007年度前期「学生による授業アンケート」結果について
都市環境システム工学科
学科長 澤井 健二
教育システム評価委員会
都市環境システム工学科では、標記アンケート結果について2007年11月28日に会議を開催し、アンケート結果の分析と今後の対応について話し合いを行いました。以下に話し合われた内容について示します。
- (1)講義において実物の提示、実演、写真等のビジュアル情報の提示等を加えていくと、満足度、興味、理解度等が向上することが認められる。今後とも可能な限り取り入れていきたい。
- (2)一般的に講義科目と比較して、演習科目では、興味、理解度が高い傾向が見られる。学生諸君が「問題を解く」ということにより関心が強いということの現れとも考えられ、今後講義にも演習問題を取り入れていく等の工夫を行っていきたい。学生諸君も講義を「聞いて」理解していくことに集中出来るよう努力してほしい。
- (3)講義内容、量、レベルの設定については、学生の基礎学力、理解度等の状況に応じて常に緊張感をもって対応すべきことはアンケートからも読みとれ、我々教員は十二分に認識しているつもりである。また、就職環境、JABEE受審からも明らかなように、学生の卒業時における能力に対する社会の見方は益々厳しくなってきているのは事実である。学生諸君は、授業を受身で捉えて単に単位を取得するとかGPAを維持することを目的とするのでなく、自宅での予習、復習、教員への質問、教育センターの積極的利用等、自らの基礎学力、理解度向上の努力をしてほしい。
- (4)受講者数、小テストの実施、板書の仕方、キーワードによる復習等の工夫がアンケートの評価値に敏感に反映されるのを認識した。今後、さらにさまざまな工夫を重ね、学生諸君の満足度のみならず興味、理解度等を向上させる努力を続けて行くつもりである。
- (5)本年からの新設科目である都市環境総合演習Iについては、受講者も少なく、学生の評判は必ずしもよくないと認識している。2年後には総合コースでは必修となるので、内容、進め方等十分な検討を行っていきたい。
- (6)授業中に、他の講義の「予習・復習シート」を記入している学生が散見される。いうまでもなく、「予習・復習シート」は自宅学習の一環として行うべきものであり、このような行為に対しては、今後都市環境システム工学科教員は一致してきびしく対処していく。
- (7)授業は、出席することが前提である。しかし、一部学生にみられるように居眠りをしたり、携帯や私語が目立つ場合には、他の学生の妨害ともなるので、厳粛に対処していく。
今回のJABEE受審に向けて行ってきた教育プログラムの様々な改革が曲がりなりにも軌道に乗りつつあります。今後とも、各方面からの意見を採り入れつつ、努力、工夫を重ね、本学、本学科教育プログラム、教育システムのスパイラルアップを図っていきたいと考えています。学生諸君の積極的な関わり合いを大いに期待しています。