2011年4月1日

2010年度後期「学生による授業アンケート」結果について

都市環境工学科
学科長  熊野 知司
教育システム評価委員会
委員長 頭井 洋

都市環境工学科では,標記アンケート結果について 2010年3月15日に会議を開き,2010年度後期開講の専門科目すべてのアンケート結果一覧を基に,専任教員(兼担・客員教授を含む)全員により,教員ごとに担当科目の今期の改善点や反省点,今後の改善方法について説明があり,その後,全員で今後の改善等について話し合いました.以下にその主な内容を示します.

  1. (1) 多くの科目で,各教員の努力によって授業改善が進んでいる.それらの例として,A4用紙1枚にまとめた講義の要点を配付しそれに沿って講義を進めた,配付プリントに講義内容書き込むよう工夫した,式の誘導課程を丁寧に説明した等の例が示された.その結果総合満足度がかなり向上した科目がある.その一方,なお,一部科目において学生の十分な満足度が得られておらず,その原因と改善方法についてつぎのような意見が出された.
  2. (2)総合満足度で評価が低い科目の担当教員より,「授業が一方通行になっている,板書が読みづらい」,「板書が多すぎる」,「たんたんと講義を進め過ぎた」などの反省があった.また,総合満足度評価が高い科目と,低い科目との違いとして,教員が「teaching(教える)から,学生が自ら学ぶ(learning)」へ意識して変えようと努力しているかどうかがあるのではないかという意見が出された.
  3. (3)教員より,「教科書を持参しない」,「教科書を持参していても教科書を開けない」,「受講態度が悪い(私語が多い,途中で席を離れる,寝ている)」などの学生への指摘事項があった.これに対し,「教科書を持参しない,見ない」などの問題は,教科書を講義で活用しない(すべて板書してしまう)ことも一因ではないか,教科書を講義で活用する方法として,板書はしないで,教科書に沿って重要点に下線を引かせながら講義を進めている例が示された.
  4. (4)評価が低い科目の担当教員より,次回より「講義の要点をプリント配付する」,「板書を工夫する」,「可能な範囲で双方の講義を心がける」などの改善策が示された.

上記のように,教員は,諸君のアンケートについて長時間の議論を続けて,授業改善に努めています.学生諸君も,予習・復習に努め,無断欠席や遅刻をしない,教科書を必ず持参し講義中は該当箇所の教科書を見ながら受講するなど改善に努めて下さい.学科では来年度の,JABEE継続審査(総合コース)に向けて,今後とも,各方面からの意見を採り入れ,本学科教育プログラムと教育システムのさらなる改善を図っていきたいと考えています.

以上