2014年6月17日

2013年度前期および後期「学生による授業アンケート」結果について

都市環境工学科
学科長  頭井 洋
教育システム評価委員会
委員長  八木 俊策

 都市環境工学科では,標記アンケート結果について2014年6月17日にすべての専任教員による反省会を開き,2013年度前期および後期開講の専門科目のアンケート結果を基に授業改善のための検討を行いました.
 アンケート結果の全体的な分析結果の説明に続き,専任教員から担当科目の改善点や反省点および今後の改善方法について説明があり,さらに全員で今後の改善等について話し合いました.以下にその主な内容を示します.

  1. (1) アンケート結果の全体的な分析として,「総合的に考えて,この授業を受けてよかったと思いますか」に対する回答(1.全くそう思わない,2.あまりそう思わない,3.そう思う,4.強くそう思う)は,2.11〜3.71の範囲に分布しており,その平均値(回答数による重み付)は3.11であった.質問項目のうち,やや低かったのが「内容の理解」であった.また,「総合的評価」と「板書やパワーポイントの分かりやすさ」,「教員の声の聞き取りやすさ」,「内容の理解」,「理解させる工夫」との相関係数は,いずれも0.9以上であった.
  2. (2) 担当授業科目に対する教員からのコメントはつぎのようであった.「授業内容を詰め込みすぎ,スライド枚数が多すぎるなどにより,理解度がやや低下したのかもしれない」,「板書を丁寧にする,動画を取り入れるなどの改善をしたが,評価はやや低下した.さらに改善策を考えたい」,「学生間で学習意欲や努力にかなりの差がある.この点を考慮した対応が必要」,「理解度はやや低下しているが,だからといって内容のレベルを下げるのが適切とは思わない.理解度を高めるよう工夫する」,「教員の改善努力は認めているが,授業内容の理解度は低い.スライドの文字数が多い場合,評価は下がる」,「複数教員で担当する実習科目で評価のかなり低い科目がある.その理由はよくわからないが,学生からの質問が多すぎて,十分に対応し切れていないことが一因ではないか」,「抽象的な話が多い,演習の量が多すぎるなどが原因で理解度が低下すると思われる.声が大きいという点は,十分に評価されている」

 上述のように,学生諸君のアンケート結果に基づいて,教員は長時間の意見交換を行い,授業改善に努めています. 学生諸君は学習意欲を高めるとともに,授業以外の勉強時間を十分に確保することが必要です. 授業で理解できなかったことはそのままにせず,その週のうちに担当教員に質問する,学習支援センターを利用する,予習・復習の時間を十分に確保するなど,日々の地道な学習に努めてください. 今後とも,教育学習環境の変化や社会ニーズの動向にも配慮しつつ,各方面からの意見を採り入れ,本学科教育プログラムと教育システムを継続的に改善していきたいと考えています.

以上