2015年3月18日
2014年度前期および後期「学生による授業アンケート」結果について
都市環境工学科
学科長 頭井 洋
教育システム評価委員会
委員長 八木 俊策
都市環境工学科では,標記アンケート結果について2015年3月17日開催の教室会議において専任教員による反省会を開き,2014年度前期および後期開講の専門科目のアンケート結果一覧を基に授業改善のための検討を行いました.アンケート結果に基づいて,専任教員より担当科目の改善点や反省点および今後の改善方法について説明があり,さらに学科としての今後の改善等について話し合いました.以下にその主な内容を示します.
アンケート結果の全体的な評価として,「総合的に考えて,この授業を受けてよかったと思いますか」に対する回答は,1.54〜4.00の範囲に分布しており,その平均値は3.28(満点は4,2013年度は3.11)でした.全学の平均値が3.14なので,それを上回る結果となっています.質問項目のうち,やや低かったのが,「内容の理解」(3.19)でした.また,「総合的評価」は「板書やパワーポイントの分かりやすさ」,「教員の声の聞き取りやすさ」,「内容の理解」,「理解させる工夫」との相関が認められます.この結果が示すように,平均的には改善されてきていますが,さらに継続的に改善していく必要があると考えています.
2014年度は1年次生の評価が昨年に比べて低下していました.昨年と同様の授業内容・方法であったにもかかわらず,いくつかの科目で成績が低下しており,留年率も増加しています.文科省やJABEEにおいて,教育の質の保証がこれまで以上に求められているので,授業レベルを下げるという方向は適切でありません.理解度を向上させるためには,教員側の努力とともに,学生自身の一層の努力が不可欠であります.来年度のシラバスには事前・事後学習時間が明記されているので,それを目安に学修時間を確保するように努めてください.また一部の実習科目で極端に評価の低い科目があります.アンケートの記述内容によると,教員の態度が「高圧的」であるとの指摘が多くありました.このようなことは,決してあってはならないことなので,改善に向けて早急に対処します.
上述のように,学生諸君の授業アンケート結果に基づいて,教員は意見交換を行いつつ,授業改善に努めています.また理工学部や全学のFDフォーラム等でも授業改善の努力を続けています.学生諸君も学習意欲を高め,授業に真摯に取り組み,学修時間を十分に確保することが必要です.授業で理解できなかったことはそのままにせず,まず自分自身でよく考え,それでもわからないことについては担当教員に質問する,学習支援センターを利用するなど,日々の地道な学習に努めてください.今後とも,各方面からの意見を採り入れ,本学科教育プログラムと教育システムのさらなる改善を図っていきたいと考えています.
以上