2024年4月11日
2023年度前期「学生による授業アンケート」結果について
都市環境工学科
学科長 熊野 知司
都市環境工学科では、標記アンケート結果について2023年10月14日(建設系科目)、2023年11月7日(環境系科目)に科目間連絡会議を開催し、アンケート結果の分析と今後の対応等について話し合いました。以下にその主な内容を示します。
- (1)構造力学T・演習では、αとβの合同クラスとし、座席指定をやめて、自由に座らせるようにしたところ、友達同士で相談し、教えあう雰囲気が出来上がり、合格率は上昇しました。
- (2)構造物メンテナンスでは、講義を2回実施した後に、コンクリート技士試験レベルの問題20問を解いてもらいます。課題解決のグループワーク後に、同様の試験を実施すると正答率が明らかに上昇しました。
- (3)地盤力学T・演習αクラスはβクラスよりも、記述問題をやや多くした。昨年まで最初の座席指定にしたがってグループ分けしていましたが、来年度からは1回目に自由に座らせてから座席を固定し、グループ化することも検討します。
- (4)地盤力学T・演習βでは、授業アンケート:予習・復習3.56(昨年3.36)、理解度3.13(昨年2.55)、興味・関心3.00(昨年2.91)などであり、数値的には昨年度よりも改善されたが十分とは言えないので、今後も改善を続けます。
- (5)環境地盤工学では、ポスター発表を数年前から実施しています。一定数の学生が興味あると評価しているようです。なお、授業内容では環境衛生工学Uでも廃棄物の話をしているので、科目間で調整していきたい。
- (6)計画システム(β)では、中間試験の平均点は高かったが、期末試験の平均点が低かった。事前事後課題は、昨年度はレポート、今年度は小テストで評価したが、正答率が低かった。最高点も昨年度より低くなったので、評価が厳しくなったのが反省点です。11号館の教室は、スクリーンが黒板の真ん中にあり、板書との併用が困難であるので、授業の進め方も工夫したい。
- (7)計画システム演習では、講義時間の最初に教員が説明し、1時間以上は学生が作業できる時間を確保した。講義動画も用意し、口頭説明だけでわからない学生に見てもらえるようにしています。採点を自動化することで、どこが間違ったのか学生にフィードバックできるようにしました。
- (8)自然・都市環境論では、昨年度悪化した合格率が今年度は元に戻った。Teamsで講義資料や課題を配信し、欠席した学生も後から見られるようにしました。日々の課題の感想や授業アンケートで、環境に興味のある学生から本科目に対する好意的な意見がありました。今後も改善を続けます。
- (9)全体を通じていくつか共通する意見や論点:大学での学びについて、理解していない学生が一定数いると思われます(答えの丸暗記や丸写しでよしとするなど)。大学での学びとはどういこうことか、1年次の基礎ゼミなどで入念に説明する予定です。
以上