スタッフ

田中 茂幸

講師

Email: shigeyuki.tanaka [a] setsunan.ac.jp
担当講義:
【1年次】基礎ゼミナール、生物学実験
【2年次】応用生物科学基礎実験I
【3年次】植物共生微生物学、バイオインフォマティクス演習、
応用生物科学専門実験II、応用生物科学研究
【4年次】卒業研究

経歴


2000年 京都府立宮津高等学校 普通科II類 卒業

2004年 京都府立大学 農学部 生物生産科学科 卒業

2006年 京都府立大学大学院 農学研究科 修士課程 修了

2008年 日本学術振興会 特別研究員(DC2)

2009年 京都府立大学大学院 農学研究科 博士課程 修了(農学博士 取得)

2010年 ドイツ・マックスプランク陸生微生物学研究所 博士研究員

2010年 ドイツ・アレクサンダーフォンフンボルト財団 奨励研究員

2014年 ドイツ・マックスプランク陸生微生物学研究所 スタッフ研究員

2020年 摂南大学 農学部 応用生物科学科 講師

2023年 JST創発的研究支援事業 創発研究者(兼任)

研究内容


黒穂病菌

私は、植物に寄生・共生するカビを研究しています。現在は、トウモロコシに寄生する「トウモロコシ黒穂病菌(Ustilago maydis」を調べています。この菌はトウモロコシ組織を腫瘍化する能力を持っています(左図)。しかし、菌がどのようにして、植物組織の腫瘍化を行うかは未だわかっていません。


黒穂病菌

こちらの写真は、菌が植物組織内に侵入している様子を、顕微鏡で観察したものです。緑色がカビで、赤色が植物細胞です。カビは植物に侵入し、自分を増やします。最近の研究から、カビは植物内でたくさんの物質を分泌することで、植物の生長に影響を与えることがわかってきました。これら物質の機能を調べることで、菌がどのように腫瘍化を行うかを知ることができると考えています。


黒穂病菌

当研究室において、本菌は細胞外小胞(エクソソーム)と呼ばれる微小顆粒を分泌することを明らかにしました。細胞外小胞は、脂質二重膜に包まれた直径100nm程の構造で(左図)、内部に多様なタンパク質およびRNAが存在することがわかりました。今後、これらの機能を調べ、植物組織の腫瘍化との関係を明らかにしたいと考えています。


研究シーズ集はこちら

代表的な発表論文


自己紹介


【趣味など】一眼レフカメラを抱えて、あちこち旅行するのが好きです。ドイツに10年住んでいたので、ヨーロッパの多くの観光地を見て回っています。ヨーロッパ旅行を希望される方は、おすすめの観光地などの相談に乗ります(笑)。


【メッセージ】微生物という小さな生き物が植物に対してどんなことをやっているんだろう、という所を知りたくて研究をしています。同じことを考えた学生さんは、ぜひ我々と一緒に研究しましょう。