研究内容
環境地盤研究室について
環境地盤研究室では「環境」「地盤」をキーワードに次のような研究を行っています。
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凍結現象から見た土の環境地盤工学的な諸性質の解釈
汚染土壌の浄化や建設汚泥の有効利用などの環境地盤工学的諸問題の対策には、細粒土の特性を把握することが大切です。
これまでの研究から、土の凝固点や凝固点以下で凍結する間隙水の割合が土粒子に対する間隙水の吸着の強さ、つまり土の工学的性質を表すのではないかとの着想を得ています。
この考えを基に、細粒土の性質を「土の凝固点」や「凝固点下で凍結する間隙水の割合」から評価できるのではないかと考えています。
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凍結現象を利用した地盤改良技術の開発
従来は有害と考えられていた「土の凍上現象」を圧密促進に応用できないかと考えて提案された工法です。
「アイスドレーン工法」として特許取得。
ICE研究会共同研究(不動建設㈱・錦城護謨㈱・㈱精研)
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凍上現象を利用した汚染地盤の浄化修復技術の開発
地盤が凍結する時の凍上現象を利用,水と化学物質の凝固点の違いに着目,臭気抑制効果。
「アイスクリーン工法(仮称)」、「チルドブロック工法TM」などとして特許取得。
ICE研究会共同研究(不動建設㈱・錦城護謨㈱・㈱精研)
[チルドブロック工法]
詳細はこちら(PDF 312KB)[凍結融解による圧密促進]
詳細はこちら(PDF 312KB)
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プラスチックボードドレーン工法における
水平排水の設計方法の提案鉛直ドレーン工法は軟弱地盤の圧密促進工法として長く用いられてきている。
本研究では水平排水材としてもプラスチックボードを用いた場合の設計方法を検討しています。
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人工芝グラウンドの温熱環境の把握
人工芝グラウンドは、緑色に着色したゴムなどの人工材料を敷き詰めたものであり、従来の土壌系グラウンドと比較すると景観に優れているが、保水性がなく太陽熱を吸収しやすいなどの特徴のため夏季の温熱環境は過酷なものになります。
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日本の風土に配慮した屋上緑化技術
単なる緑ではなく、四季を感じることができる屋上緑化技術。
空から見ると森林地帯の紅葉が都市でも見られるような緑化技術を検討しています。