研究紹介
メカトロニクスはメカニクス(機械)とエレクトロニクス(電気)の間をつなぐ技術分野です。
安価に供給されるようになったマイクロプロセッサが、身近な機械製品に組み込まれるようになり、機械技術者にとってマイクロプロセッサを用いた設計能力は必須となっています。
機械をマイクロプロセッサで制御するためには、センサとアクチュエータに関する知識が必要となり、メカトロニクスの研究対象となっています。
さらに、マイクロプロセッサの演算能力の向上により、古典的な制御法がソフトウエアにより実現できるようになったり、新たな制御法の研究開発も行われています。
また、マイクロプロセッサを用いることで、従来では不可能であったような、機械を操作する作業者と機械とのマンマシンインタフェースを作業者の作業能力に応じて柔軟に設計できるようになりました。ヒューマンインタフェースの研究もメカトロニクスの研究テーマとなっています。
About Me
橋本正治 教授
hashi@mec.setsunan.ac,jp
研究テーマ
- 熟練技能の評価
- 熟練度に柔軟に対応したヒューマンインタフェースの研究
- スポーツにおける運動計測システムの開発
- 摩擦圧接法におけるインプロセス接合判定システムの開発
研究設備
- 計算機:つい最近まで工学部で一番高速なマシンのある研究室だったのですが、今ではあまり速度は必要ない状態まで計算機の能力が向上しました。PC以外のマイクロプロセッサとしては、最近は、PIC、H8、R8、ARM 等を使っています。特に表面実装によるオリジナルのCPUボードを開発することが多くなりました。
- 計測器:一般的な電気系の計測器を完備しています。むしろ計測装置がないような対象を測定する装置の開発がほとんどです。当然ですが計測アンプなども自作しています。半導体・抵抗・コンデンサ等電子パーツのほとんどがあり、電気系の研究室からも問い合わせがあります。
- 加工機械:卓上旋盤、ボール盤、バンドソー、3Dプロッタなどがあり、ちょっとした機械加工は研究室で行えます。もちろん高精度な加工や大きな装置は機械工作センターで加工します。
研究のおもしろい点・むつかしい点・来てほしい学生さん、などなど、、
- アイデアを実現していくプロセスがおもしろいところです。結果を楽しみにして研究を進めることに加えてプロセスを楽しみながら研究しています。
- 人間の感情を対象とした研究テーマもあります。感性の豊かな人はウエルカムです。感性は内に秘めているものですが、表現できる能力も必要です。
- 音楽が好きな人がよく来ます。あるときは音楽を使って感情を制御するインタフェースの研究を行いました。
- 手先の器用さも要求されます。(表面実装の抵抗は実体顕微鏡を使って半田付けしますから、、)
- 夏休みにはキャンプに行きます。大学生活を楽しみましょう。