実験器具図録 |
このページは、ちょっと高級そうな機器類をご紹介するページです。
こういう機器類を使って実験をすると、「大学生なんだな!」と思うのではありませんか?
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双眼顕微鏡
光学顕微鏡の一種で、「双眼顕微鏡」と言います。
【双眼】というのは、接眼レンズが二つ付いているという意味です。
【接眼レンズ】って?...文字通り目を当てて覗くところです。
これが二つ付いているということは、両方の目で観察することが出来るということです。
左右の視力に差がある人のために、それをある程度調節する機能も付いています。
良いことずくめのようですが、左右の目できちんと一つの視野として見るのは、慣れるまでにはちょっと時間がかかるかもしれません。 黒い台(ステージ)の上に、標本(プレパラート)を載せて観察します。
この写真では、接眼レンズが10倍、対物レンズが4倍、10倍、40倍の3種類を取り付けてありますので、40倍、100倍、400倍の倍率で観察できます。
【対物レンズ】というのは、ステージのすぐ上にあるレンズのことです。
この他に、100倍という微生物のようなごく小さなものを観察する対物レンズもありますが、使い方は少し違います。
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実体顕微鏡
上の写真の光学顕微鏡はプレパラートという、スライドグラスの上に標本を載せ、カバーグラスという薄いガラスで覆いをしたものを使って観察するのですが、この実体顕微鏡は、植物や昆虫をそのまま観察することが出来るものです。
例えば、ショウジョウバエを中央の白い丸い板の上に載せて、生きたまま観察することも出来ますし(もちろん、麻酔をかけてです!)、植物の葉から、細胞を切り出すということも出来ます。
倍率は、光学顕微鏡のように高くなく、接眼レンズは10倍ですが、対物レンズは、1倍から20倍の間で切り替えるようになっています。
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分光光度計
物質には特定の光を吸収する性質があります。
この機器は、ある波長の光を吸収する度合いから物質が含まれている量を測定したり、どんな波長の光を吸収するかを調べて、含まれている物質の性質を調べたりするのに使用します。
写真の向かって左のボックスの中に、光源と試料を入れる場所があり、右の部分で通過してきた光線量から、どれくらいの光が吸収されたかを測定します。 |
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左の写真は、上の写真の光度計の向かって左の部分の中を撮ったものです。
四角い小さな穴のように見えるところに、右の写真のセルという容器に試料溶液を入れたものを装着して、測定します。
このセルは、2面が曇りがラスで2面が透明のガラスになっています。
写真の左から右へ光線が通過して、その時中の液体によって吸収された光線の量がどれくらいかを測定するのですから、透明の2面が左右になるように装着します。
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この実験器具図録は、2005年から伊藤瑳知子が作成して参りましたが、2006年3月末で退職することになりましたので、これで、実験器具の解説のページはお終いです。
読んで下さった皆さん、ありがとうございました。
なお、このシリーズに使用した写真は、すべて伊藤が撮影したものです。
著作権は放棄しておりませんので、無料で配布するプリントなどに使用されるのは結構ですが、印税が発生するような書籍への使用はお断りします。
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