個々の化学物質に固有の識別番号CAS RN®は2015年に1億件に達し、2022年には2億件を超えました。 このように、日々、新規化学物質が合成されていることから環境中に流出する化学物質による健康被害が懸念されています。 本研究室では、環境中の有害化学物質に対する生体の防御システムと、それが破綻する仕組みを解き明かし、 環境化学物質による健康リスクを正しく把握することを目指しています。 また、環境中の有害物質を除去する研究にも取り組んでいます。
ヒト胎盤幹細胞や胎盤由来細胞株を用い、環境化学物質によって毒性が生じる機序の解明を目指しています。
有害金属によって誘導され、それら金属と結合することで解毒するメタロチオネインについて、新たな生体防御機能や、詳細な誘導機序の解明を目指しています。
錯体をツールとして、未解明な細胞機能や毒性発現機構の発見・解明を目指しています。
水中の有害金属や大気中の悪臭物質を除去することで、生活環境の向上や環境保全への貢献を目指しています。