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★ CONTENTS ★
デスクワークとフィールドワーク
工学部 都市環境システム工学科 教授
澤 井 健 二
私は子供の時から読書があまり好きでなく、図書館を利用したこともあまり多くない。その私がこのたび図書館報に寄稿せよと言われ、さては図書館を利用している頻度の少ない教員のブラックリストでもできて、私がそのワーストに挙げられたのではとドキリとした。図書の大切さ、有用性は今さら言うまでもなく、日頃から学生たちにはもっと図書館を利用せよと勧めながら、私自身は相変わらずほとんど図書館を利用していないのである。それでいて、私は決して紙に書かれた情報が不要とか非効率と感じているわけではなく、メモはよく取るし、人からもらった資料も後生大事に捨てずに保管している。しかし、私は整理がへたで、研究室と言わず、自宅と言わず、資料の氾濫を来しており、他人はおろか、自分でも何がどこにあるのかわからなくなってしまっている。情報は整理されてこそ意味のあることをつくづく思い知らされている。
紙に書かれた文字情報の有効性は、それを繰り返し見られることであり、人から人へかなり正確に情報を伝達できることであろう。もちろん人の話を聞いたり、物を見たりするだけでも、多くのことを得られるが、それを書き留めなければたいていは記憶が怪しくなり、不正確にしか人に伝達できなくなる。メモは詳しいにこしたことはないが、整理されていなければ、いちいち記明しないと人には理解しがたい。自分の思いを多くの人に共有してもらおうとすれば、文章化して、ある程度体裁を整えることが必要である。これが書物であり、それを分類・整理して利用しやすくしてあるのが図書館であろう。これにより、時代を超え、空間を超えた文化の継承が可能となっているように思われる。
ところで、図書館(ライブラリー)と対比されるものとして博物館(ミュージアム)がある。そして最近さらにフィールドミュージアムという語をよく耳にする。これは、屋内における資料展示ではなく、野外において自然にふれながら、体験学習のできるように工夫された空間である。私はこれが好きで、最近、自分が利用するだけでなく、人にその良さを知ってもらうため、身近なところにそれをふやそうと努力している。今年、学生達と本学寝屋川学舎の北東端にこしらえたビオトープもその思いの表れである。ほかにも最近種々の水辺に出かけては、その環境修復あるいは創出に取り組んでいる。
しかし、各人に与えられた時間は限られている。デスクワークとフィールドワーク、そのどちらに比重をおくか、悩ましい選択である。
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「新アメリカ文化事典」
America−Today and Tomorrow
(アメリカ社会を分析する)
成美堂出版 2002年2月刊
国際言語文化学部 教授
芝 垣 哲 夫
アメリカほどその顔をすばやく変貌させる国はない。そして、その姿は良い面、悪い面双方において世界の人々を刺激する。
アメリカの文化がこのように世界の人々を魅了する一因に多民族的社会がもたらす人種の混合から生まれた複合文化の強さがある。
たとえば、ある音楽がニューヨークでヒットすれば、それはほぼ世界でヒットする。だが一方、日本でヒットした音楽が必ずしも世界で名を馳せるとはかぎらない。
つまり、ニューヨークとは世界の民族の縮図であるがゆえに、ニューヨークでヒットするということはニューヨークに住む人間、ヒスパニック、黒人、アジア人、スロバキヤ人と・・・あらゆる世界の民族の称賛をほぼすでに獲得して世に出たものと言えるからである。ニューヨーカーのティスト(好み)とは同時に世界的レベルでのティストと近似値と言えるであろう。
日本の演歌の女王、美空ひばりがあの素晴らしい歌唱力を以ってしても世界に名をとどろかすことができなかったのは、日本というせまい民族領域の中で受け入れられたせまい範囲でのティストであり、それが世界的レベルでのティストとは異なっていたと考えられるからである。
アメリカのこうした多民族性が現代のアメリカを走らすエネルギーとなっている。このように、多民族がまじりあった状態を、サラダボゥル現象と呼ぶのだが、これがアメリカのエンジンとしてアメリカの社会、そして文化を走らせている。サラダボゥルとしてのエンジンを持ったアメリカ社会、そして、アメリカ文化はいったい何処を向いて走り、何を求めようとしているのだろうか。
アメリカの教育を垣間見れば、学校に銃を持ち込み乱射する高校生がいるかと思えば、眼の見えない教授が眼の見えない学生を教える、眼の見えないひとのための大学もある。人種差別や麻薬問題が社会を蝕んで行く一面もあれば、世界の困った人に援助の手を差し伸べる団体や、ボランティアに情熱を注ぐ人もいる。
世界の人の眼は今アメリカに注がれている。文化はアメリカから発進され、世界を巡り、その終焉をアメリカで迎える。
アメリカ!それは、オフ・ブロードウェイの夜のバーから流れくる黒人ジャズのように、せつなく、狂おしく、そして、心を激しくかきたてる様相を呈している。愛と欲望、真実と背徳、戦争と神への祈り、すべての言葉がアメリカにある。
『新アメリカ文化事典』それは今日のアメリカの文化と社会を分析し、明日のアメリカとはどこに向かおうとしているのか、その行くへを模索するものである。
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「イギリス近代警察の誕生」
ヴィクトリア朝ボビーの社会史
昭和堂出版 2002年3月刊
国際言語文化学部 講師
林 田 敏 子
現在イギリスの警察官は、「ボビー」の愛称で市民に親しまれている。イギリス警察の生みの親で、ときの内務大臣ロバート・ピールのファースト・ネームに由来するこの呼び名は、当初は必ずしも「愛称」だったわけではない。イギリス初の近代警察が発足した1829年当時、大陸諸国(とくに宿敵フランス)ですでに制度化されていた「ポリス」は、イギリスが誇る「自由」と「地方自治」を脅かすものとして、あらゆる階層から激しい非難を浴びたからである。近代に至るまで「ポリス」ということばも概念も持たなかったイギリスの人びとは、「ポリス」ということばにフランスの専制支配のイメージを読み取り、その「廃止」を求めて激しく抵抗した。
現在、わが国でも一連の不祥事に端を発した警察バッシングが断続的におき、「優秀な日本警察」というかつてのイメージはすでに崩壊したといっても過言ではない。しかし、警察にどれだけ批判的なまなざしを向ける人であっても、警察の解体、つまり「廃止」を唱えることはまずないだろう。つまりそれは、警察の「存在」に対して、社会が一定の「合意」を与えていることに他ならないのである。
警察機構の樹立という点で、大陸諸国に大きく遅れをとっていたイギリスは、19世紀の末頃までに、世界初の「市民警察」を生み出すまでに変貌した。かつての「警察先進国」フランスも、「近代化」の途上にあった日本も、丸腰警官が住民の「友人」として街を巡回するイギリス型の警察に大きな魅力を感じ、こぞってその原理を導入したのである。
「ポリス」ということばそのものに、根深い不信感を抱く社会にあって、イギリス警察はいかにして社会の合意を獲得していったのか。「親切で頼もしいボビー」という社会奉仕型の市民警察を体現する警察イメージはいかにして形成されたのか。またそれは、その後のイギリス警察、ひいては社会全体にどのようなインパクトを与えたのか。本書は、イギリス近代を、ポリス概念の導入、変容、そして定着の歴史としてとらえ、ボピー神話が確立し、権力が不可視化されるまでの過程を描いている。
19世紀のイギリスに、世界初の市民警察が誕生した理由は、その「後発性」にこそあった。それは、「大陸警察」との違いを強調することでしか社会の合意を得られなかったというこの国の特殊事情が生み出したものにほかならない。イギリス警察が自らの特質を「非武装・非政治性・非集権性」と、すべて否定形で形容したのは単なる偶然ではない。大陸的な暴力装置として厳しい非難にさらされながら船出したイギリス警察は、文字通り、大陸性を「否定」することでしか存続することができなかったのである。
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現在利用可能なオンラインジャーナル
および関連するツールなどについての紹介
(現在ホームページに載せているものです)
また、ご利用のみなさんから「お勧め情報」などありましたら、ご紹介いただきますようお願いいたします。
連絡先はこちらまで。
<オンラインジャーナル、データベース> | 2002.6.26現在 | |||
サービス名等 | サービス提供者 | 利用内容 | 利用期間 | 取説等その他 |
購読契約ジャーナル | 各供給契約先書店等 | 本学が正規購読契約をしており全文閲覧可能。 全18タイトル(ElsevierScience社分含む) また一部をを除き過去5ヵ年分のバックナンバーにもアクセスできます。 |
2002年12月31日まで | DBサイトにリンクしていますので自由に検索できます。 |
無償ジャーナルDB | Ingenta Catchward |
約25,000タイトル以上の学術雑誌、1,000万件以上(1988年以降)の文献情報を収録し、ほぼ全分野をカバーする文献情報データベース。 1988年より目次情報をWeb上に公開していたUncoverと、電子ジャーナルサイトであったingentaが合併、書誌情報に加えて論文のフルテキストを紹介するという、より包括的な雑誌文献情報を提供するシステム。現在購読中の外国雑誌で本学の利用登録が許可されたものは全文、それ以外はアブストラクトまで利用可能。 |
2002年12月31日まで | DBサイトにリンクしていますので自由に検索できます。 なお、全文閲覧可能なリスト近々の紹介予定。 |
Science Direct | Elsevier Sscience | Elsevier Sscience社発行の9タイトルを購読契約し全文閲覧(1998年以降を含む)が可能。 また同社社が発行する1,200以上のタイトルと他社発行タイトルの抄録までアクセスが可能。 |
2002年12月31日まで | DBサイトにリンクしていますので自由に検索できます。 |
Science Direct web editions (使用法・詳細説明はここ) |
Elsevier Science | 2001年末でサービス期間が終了したScienceDirect SD-21の閲覧範囲限定版で、Elsevier Sscience社の雑誌を購読する場合に無料で提供されるサービス。過去12ヶ月分の目次、抄録および全文(購読タイトルに限る)にアクセス可能で校正前の受理論文を見ることもできる等即時性を重視したサービス。 | 2002年1月10日から1年間 | - |
Progress of Theoretical Physics 閲覧 | 理論物理学刊行会 | 理論物理学刊行会のHP上でPDF形式にて公開していたものを独立した新たなWebサイトに移行し、論文検索機能や、参考文献へのハイパーリンク機能などが強化されたオンライン版。BNは1992年まで閲覧可能。 | 2002年1月10日から購読期間中 | - |
LEX/DBインターネット 判例データベース |
株式会社TKC | 法律情報DBで明治初期の大審院から今日までの国内の判例、特許庁審決、国税不服審判所裁決等、約32万件をフルテキストで収録。 | 2002年度中 | - |
JOIS科学技術文献情報速報 | 科学技術振興事業団(JST) | 科学技術振興事業団(JST)が提供する学術基礎研究領域のDBで、JICSTファイル JICST-Eファイル JQUICKファイル JMEDICINEファイル NUCLENファイル JCHEMファイル MEDLINEファイル MeSHファイル JCATALOG 医学・薬学予稿集全文DBが含まれています。 | 2002年度中 工学部以外の方の利用については契約上制限事項がありますので図書館5階カウンター奉仕係へお尋ねください。 |
- |
* 官報文献情報サービス |
財務省印刷局 | 財務省印刷局が提供するインターネット版「官報」で、昭和22年5月3日(日本国憲法施行日)から直近の情報が全文、検索・閲覧全文が可能。 | 2002年度中 利用の際は図書館5階カウンター奉仕係へお尋ねください。 |
- |
<便利ツール等> | ||||
サービス名等 | サービス提供者 | 利用内容 | 利用期間 | 取説等その他 |
K-Port | 紀伊国屋書店株式会社 | 学術情報ネットワーク内から多用なWebコンテンツやWebサービスが利用可能。中でも雑誌情報では、紀伊国屋書店が提携する外国出版社の学術雑誌へは抄録等などへのアクセスが可能となっているものも多い。 | 期限無し | - |
最近の官報 | 財務省印刷局 | 財務省印刷局が提供するインターネット版「官報」で、1週間分の官報(本紙、号外、政府調達等)全文がPDF形式で閲覧可能。 | 期限無し | - |
官報目次全文検索システム | 株式会社かんぽう | 財務省印刷局が発行する官報(本紙、号外、政府調達等)の目次情報をキーワード検索できる簡単なツール。 | 期限無し | - |
<トライアル参加のサービス> | ||||
サービス名等 | サービス提供者 | 利用内容 | 利用期間 | 取説等その他 |
Oxford Online Journal | Oxford University Press | Oxdord University Press(OUP)社が発行の全電子ジャーナル約 200タイトルへのフルアクセスが可能。 | トライアル利用 2003年3月31日まで(予定) |
- |
Engineering Village2 利用マニュアルはここ |
Elsevier Sscience | インターネットを通じて工学系オンラインDBを利用する上で非常に効率よく情報を入手しやすいしDB検索ツール。提供されるDBは、Ei Compendex, INSPEC. U.S.Patents. CRC Press Handbooks. Industory Specs and Standerds. Website abstructs. 存分にお試しください。 |
2002.7.10 まで (一部DBは6月13日まで) |
- |
購読契約のオンラインジャーナル | |||||||
NO. | Zコード | 所属 | ISSN | 雑誌名称等 | 出版元 | 契約先 | フルアクセス |
1 | A6320 | SE | 0003-6951 | APPLIED PHYSICS LETTERS. | AIP1 | 紀伊国屋BC | 1997〜 |
2 | E1760 | SE | 0013-5194 | ELECTRONICS LETTERS. | IEE | 紀伊国屋BC | 1994〜 |
3 | I0502 | SE | 1350-2417 | IEE PROCEEDINGS.MICROWAVES, ANTENAS & PROPAGATION.(formarly PART H)). | IEE | 紀伊国屋BC | 1994〜 |
4 | J0910 | SE | 0021-8979 | JOURNAL OF APPLIED PHYSICS. | AIP1 | 紀伊国屋BC | 1997〜 |
5 | O1053 | SE | 0146-9592 | OPTICS LETTERS. | OSA | 紀伊国屋BC | 1995〜 |
6 | P2220 | SE | 1063-651X | PHYSICAL REVIEW (E: STATISTICAL PHYSICS,PLASMAS,FLUIDS,AND RELATEDINTERDISCIPLINARY TOPICS). | AIP1 | 紀伊国屋BC | 1997〜 |
7 | S2080 | SM | 0363-0129 | SIAM JOURNAL ON CONTROL AND OPTIMISATION. | SIA2 | 紀伊国屋BC | 1997〜 |
8 | J1510 | SP | 0021-9606 | JOURNAL OF CHEMICAL PHYSICS. | AIP1 | 紀伊国屋BC | 1997〜 |
9 | P2180 | SP | 0163-1829 | PHYSICAL REVIEW (B: CONDENSED MATTER). | AIP1 | 紀伊国屋BC | 1997〜 |
10 | J3942 | SE | 0304-8853 | JOURNAL OF MAGNETISM AND MAGNETIC MATERIALS. | Elsevier | SD | 1998〜 |
11 | A9300 | SM | 0005-1098 | AUTOMATICA. | Elsevier | SD | 1998〜 |
12 | C4220 | SM | 0045-7930 | COMPUTERS AND FLUIDS. | Elsevier | SD | 1998〜 |
13 | E2480 | SM | 0013-7944 | ENGINEERING FRACTURE MECHNICS. | Elsevier | SD | 1998〜 |
14 | I2905 | SM | 0142-1123 | INTERNATIONAL JOURNAL OF FATIGUE. | Elsevier | SD | 1998〜 |
15 | I2988 | SM | 0734-743X | INTERNATIONAL JOURNAL OF IMPACT ENGINEERING. | Elsevier | SD | 1998〜 |
16 | M1605 | SM | 0167-6636 | MECHANICS OF MATERIALS. | Elsevier | SD | 1998〜 |
17 | P4190 | SM | 0266-8920 | PROBABILISTIC ENGINEERING MECHANICS. | Elsevier | SD | 1998〜 |
18 | S5930 | SM | 0167-6911 | SYSTEMS & CONTROL LETTERS. | Elsevier | SD | 1998〜 |
小説『小笛事件』の裁判長が着用した大礼服を展示
本館4階学術雑誌室
探偵小説の大御所・江戸川乱歩が「凡(おおよ)そ現実の犯罪事件に興味を持つ人々、探偵小記の読者、更に進んでは、犯罪に関心を持つそれぞれの専門家諸氏にも、広く、一本を座右に御勧めしたいと思う。」とその序文に記し、また著者・山本禾太郎自身が、この大正期の刑事事件への興味を「この無智な女(小笛)のために六大学の法医学者が総動員されたこと」と記した小説『小笛事件』は、「創元推理文庫」の「日本探偵小説全集11・名作集1」に収められています。
この犯罪事実小説に実名で登場する裁判長・橘川喜三次氏が着用された大礼服が、展示のものです。これは本学経営情報学部4年・橘川武史君の父・武宏氏から本学に寄贈されたもので、喜三次氏は武史君の曾祖父に当たります。大礼服とは、明治5年に定められた宮中儀式等、重大な公けの儀式での着用服のことですが、戦後にこれは廃止されました。
大礼服の見学とともに小説『小笛事件』もぜひ読んでみて下さい。
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図書館利用統計(2001年度)
図書館では毎年、利用者の動向を把握するために各種の統計を作成し、運営の参考にしています。2001年度は新図書館システムになって最初の統計であり、スタッフ一同ワクワク・ドキドキでした。
新図書館システムによる影響とおもわれる変動は、学園内での図書の動き、つまり相互貸借が増えたことで、これは図書の有効利用であるといえるでしょう。それらの統計の一部である、本学の学生利用者に関するデータを紹介します。
インターネットを活用することも大切なことですが、図書館の資料を上手に活用すれば、今以上に「自分を磨けること間違いなし」です。統計を参考に「図書館を利用する」ということを考えてみて下さい。
1.利用状況総括データ
開館日数は、前年度比本館で12日、分館で6日増加となっています。これは一昨年度新図書館システム切り替えのために、減となっていたためで、2001年度に特別に開館日を増やしたものではありません。本館では数年減り続けていた貸出者数の減少が295人と少なめでしたが、入館者数・貸出冊数の毎年の減少傾向は止まらない状態です。分館では入館者数は増加しましたが、貸出冊数は毎年の順調な増加傾向がストップし、減少しました。
項目 \ 館 | 本館 | 枚方分館 | 計 |
開館日数 | 273 | 278 | - |
(+12) | (+6) | ||
入館者数 | 186,618 | 165,317 | 351,935 |
(-28,143) | (+4,494) | (-23,649) | |
貸出者数 (学生) |
16,084 | 4,192 | 20,274 |
(-295) | (-224) | (-514) | |
貸出冊数 (学生) |
28,939 | 6,877 | 35,816 |
(-3,546) | (-767) | (-4,313) | |
注)本館入館者には閲覧室(3階)は含まれていません。 |
2.過去5年間所属別貸出状況
2001年度では、全体として貸出冊数は減少していますが、建築学科・経営情報学科の貸出冊数は増加しました。過去5年間の状態を見ると、土木工学科・電気工学科が98年度の半分以下になっています。貸出冊数の低い学科で、2001年度機械工学科の基礎ゼミ(1年次)で、今年度は電気工学科で同じく基礎ゼミ(1年次)の図書館利用指導が取り入れられましたので、今後の図書館利用に期待します。昨年度比では減少している院生の貸出冊数は院生の人数の減少による影響もあると思われます。一方、これまで順調に増加傾向にあった薬学部の貸出冊数が、わずかですが減少しました。
3.過去5年間学部別1人当たりの貸出冊数
2001年度では唯一国際言語文化学部が、昨年度の5.1冊をキープしている状況で、昨年度躍進した大学院も少し減少してしまいました。また、過去5年間をみても全ての年で最低冊数となっている経営情報学部ですが、経営情報学科は少し増加傾向にあるので、経営環境の利用に期待します。図書館には、資格を習得するためのものから、旅行ガイドブック、あるいはパソコン関係の図書など様々な資料があるので、是非利用してもらいたいものです。
4.学園内相互利用
学園内相互利用で、本館では依頼・受付共に大幅に増加しました。特に依頼は毎日どこかの図書館にしています。特に対工大本館は同じ学部があり、また所蔵冊数も多いので依頼・受付共に増加しています。一方、分館をみると、受付件数は倍になっていますが、依頼は減少しています。これは、分館での貸出冊数が減少したことと共通した要因と思われます。
(本館) | ||||||
項 目 | 受 付 | 依 頼 | ||||
年 度 | 2000 | 2001 | 差異 | 2000 | 2001 | 差異 |
摂大分館 | 42 | 25 | -17 | 16 | 42 | 26 |
工大本館 | 54 | 134 | 80 | 43 | 167 | 124 |
工大分館 | 3 | 34 | 31 | 16 | 52 | 36 |
工大高校 | 4 | 3 | -1 | 38 | 30 | -8 |
広国大 | 2 | 3 | 1 | 1 | 2 | 1 |
合 計 | 105 | 199 | 94 | 114 | 293 | 179 |
(分館) | ||||||
項 目 | 受 付 | 依 頼 | ||||
年 度 | 2000 | 2001 | 差異 | 2000 | 2001 | 差異 |
摂大本館 | 16 | 42 | 26 | 42 | 26 | -16 |
工大本館 | 20 | 20 | 0 | 14 | 11 | -3 |
工大分館 | 0 | 8 | 8 | 0 | 4 | 4 |
工大高校 | 2 | 1 | -1 | 2 | 0 | -2 |
広国大 | 0 | 5 | 5 | 0 | 1 | 1 |
合 計 | 38 | 76 | 38 | 58 | 42 | -16 |
New Scholar's Shelf
(本学教職員寄贈図書コーナー)
Scholar's Shelf には先生方から寄贈された、先生ご自身の著書が集められています。新たに寄贈された本を紹介します。(2001.12.1〜2002.5.30受入分)
<国際言語文化学部>
芝垣哲夫
「新アメリカ文化事典」成美堂出版
「どきどき うきうき文化論」旺文社
安藤哲行
「夜明け前のセレスティーノ」国書刊行会
「モダニズムの越境T・U・V」人文書院
渡辺久義
「善く生きる」世界日報社
林田敏子
「イギリス近代警察の誕生」昭和堂出版
<経営情報学部>
中村宣一朗
「イントロダクション 財務会計」同文館出版
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第三代図書館長 塙 浩 先生を偲ぶ
本学第3代図書館長塙浩先生(元法学部教授・学部長)が本年1月12日に逝去され、はや半年になります。先生は、1992〜93年度の2年間、図書館長をつとめられました。法学部設置(1988年度)の際には関係図書の収集に尽力され、今日の法学関係蔵書の基礎を築かれました。なかでも、14世紀イタリアの著名な法学者パルトスの『パルトス著作集』(全9冊、出版年1602〜1603)は本学貴重図書コレクションの1つとなっています。
また、先生ご自身もまことにご健筆で、全16巻の『塙浩著作集』を著しておられます。ご退職後もますます意欲的にご研究を続けておいでになったと伺っております。飄々とした中にユーモアあふれるお人柄が偲ばれます。享年76歳でした。ご冥福をお祈りいたします。
(図書館長 今井弘之)
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Information
本 館 | 枚方分館 | |
開 館 日 | 7月14日(日) 7月20日(土・祝) 7月21日(日) |
|
開館場所 | 6F普通図書室 5F参考図書室 |
2F全室 |
開館時間 | 10:30〜16:50 |
対象貸出 | 受付期間 | 貸出冊数 | 返却期間 |
院生貸出 | 7月15日(月) 〜 8月23日(金) |
40冊以内 | 9月24日(火) |
卒研貸出 | 20冊以内 | ||
学部生貸出 | 7月15日(月) 〜 9月10日(火) |
20冊以内 |
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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30 |
31 ● |
● 休日・休暇等に伴う休館
開館時間 10:00〜16:50
※ 閲覧室は平常どおり開室(開室時間 9:00〜22:00)
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 ● |
2 ◆ |
3 ◆ |
4 ◆ |
5 ◆ |
6 ◆ |
7 ● |
8 ● |
9 ◆ |
10 ◆ |
11 ◆ |
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13 ◇ |
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16 ● |
17 ◇ |
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30 |
● 休日・休暇等に伴う休館
◆ 開館時間 10:00〜16:50
◇ 開館時間 9:00〜16:50
⇒印から平常どおり開館
※ 閲覧室は平常どおり開室(開室時間 9:00〜22:00)