就職内定者&在学生
座談会
就活成功の秘訣とは?
後輩の質問に
3人の内定学生が答える座談会を行いました
目標や価値観を確立し就活を始めた3人の学生。
さまざまな情報やサポートを賢く活用し、
内定を勝ちとりました。
就活の参考に、ぜひご一読ください。
私たちが内定までの道のりを
聞きました!
平山 どのような方向性で就活をされたのですか?
竹本
生命科学科の学びを活かして技術系の仕事がしたいと考え、メーカーの品質管理や分析の職種を中心に探していきました。活動する中で営業職など他の職種への異動がない、分析を専門に行う企業に絞っていきました。
山本
農学部の学びで植物への興味が高まっていたところ、授業でさまざまな業界の方の話を聞く機会があり、公務員として植物に関わる仕事を知りました。地域密着で土日が休めることも重視していたので、早期から民間企業のインターンシップにも参加しながら、大阪市役所の技術職「造園」を第一志望としていました。
海田
私は公務員一本でした。高校生の頃から法律に興味があり、将来は検察事務官を目指していたので、大阪地方検察庁を第一志望として、他の公務員の選考も受けました。
山田 インターンシップや説明会の経験を教えてください。
竹本
3年次の夏からインターンシップに少しずつ参加しました。3年次の2月に、その後内定をいただくことになった企業のインターンシップに参加し、ある製品の研究開発に向けた分析方法を考えるグループワークに取り組みました。課題は学部生でも充分取り組める内容だったのですが、グループのメンバーは大学院生の方が多く、知識や分析経験が豊富で発言もしっかりされていたので、初めは「どうしよう…」とちょっととまどいましたね。
山田
どういうふうに乗り切ったんですか?
竹本
分からない点をみなさんに質問したり、意見を聞いたりすることから始めようと切り替えました。それで、みなさんの発言を書記として記録しながら、自分の考えとともに、グループとしての意見も整理していきました。全体のまとめ役を務める形になり、結果的に評価につながったのかなと思います。
山本
グループワークでは個人の専門性もだけど、それを活用してチームでどう協働できるかが重視されると思うので、竹本さんの対応はすごくよかったのでは?
竹本
そうなんです。全然自信はなかったのですが、後から採用担当の方にも、「よかったですよ」と褒めていただけて嬉しかったです!
また、その内定先はある大手メーカーのグループ会社で、分析業務でメーカーの研究開発に貢献できることを実感できた点も志望の大きな決め手になりました。
平山
山本さんは一般企業も考えておられたんですよね。インターシップには積極的に参加されたのですか?
山本
初めは幅広く企業を見ていこうと考えて、ある企業のインターンシップに参加したのですが、将来そこで働く自分のイメージが湧かず、選考には進まなかったという経験があります。
でも、進みたい道を見つめ直すことができ、他の学生が意欲的に就活に取り組んでいる姿を目の当たりにして、すごく刺激を受けました。
平山
私は今3年生で将来の目標を具体的に絞り込めていないのですが、そんな状態でもインターンシップは参加した方がいいですか?
山本
志望する方向性が決まっていない段階でも、インターンシップは経験する意味がありますし、絶対参加すべきだと思いますよ。
山田
検察事務官については、説明会への参加だったのでしょうか?
海田
そうですね。私の場合は、大阪地方検察庁の説明会で、ご自身も検察事務官である人事担当の方から、過去に担当された事案もまじえて、具体的に仕事内容や意義について説明を聞くことができました。
それまでは、「検察事務官になりたい」という思いは強かったものの、仕事内容については「検察官が行う刑事事件の被疑者の起訴・求刑を補佐する」という大まかな知識しかありませんでしたが、例えば罰金の徴収も担当していることなど、仕事の全体像を知ることができました。
山田
検察事務官という名称からは一般的にどんな仕事か分かりにくいだけに、説明会への参加は重要なんですね。
海田
そうなんです。仕事内容だけでなく、「社会正義を実現し社会の安定を守る」という、もっと広い視野での使命に対して、理解と共感が深まったことも説明会参加は大きな意味がありました。自身の志望動機を掘り下げることができて、面接でも説得力をもって話ができたと思います。真剣にこの仕事がしたいと考えているんだなという証明にもなりますし、説明会で理解を深める経験は大事だと思います。
また、山本さんと同じく、参加している学生はいわばライバルなので、みんなの真剣度を実際に肌で感じて、「私ももっと頑張らなくては」という刺激をもらいました。
山本
私にとっても説明会参加は大きな意味がありました。就活当初は「なんとなく一般企業かな」と考えていたところ、大学の「食農ビジネス最前線」という授業でさまざまな分野で活躍する方の講義を受け、大阪府の農学職の存在を知りました。その中で、公務員として地域密着で貢献できる道に魅力を感じました。そんな時に、合同企業説明会で大阪市役所の造園職を知り、進みたい道を見つけることができました。
山田
そうなんですね。私も農学部なので、興味があります!
山本
食農ビジネス学科での学びの主なテーマは、「経済・経営学を通じて食農を学ぶ」ですが、私の場合は、植物そのものへの興味がどんどん高まっていたんです。大阪市の造園職は、都市緑化の計画・設計・施工・維持管理などを担います。植物の性質や成長速度などを理解したうえで仕事を進めていく必要があり、大学での農業に関する学びも活かせて、自分自身の興味にも重なる。これしかない!と確信しました。
今ふり返ると、授業から合同企業説明会参加へと、すごく重要なきっかけをもらえたと感じています。
山田
授業の中に就活や将来に結びつくきっかけがあったということですね。私も受け身ではなく、自分の興味の方向性を意識して、授業を受けようと思います。
平山
インターシップや説明会は、就職先を研究できるのはもちろん、自身の強みや目指したいこと、就職先に求める条件などを見つめ直して、志望動機を掘り下げることができる機会にもなるんですね。
平山 就活で苦労されたことはありますか?
竹本
卒業研究を始める前の3年次3月に受けた内定先企業のグループ面接で、苦労しました。大学院生の受験者と比べると、研究に関する質問には詳しく答えらないため、悩みました。そこで私は、自分の内面をアピールしようと、人見知りを克服するために始めた接客業のアルバイトでの経験や、気づきなどを素直に話したところ、評価いただくことができました。
平山
人見知りと言いつつ、プラス思考でコミュニケーション力を発揮されていますよね。すごいと思います!
海田
私はやはり公務員の試験勉強ですね。「憲法」「民法」「行政法」などの専門科目8科目に加えて、「国語」「数学」「理科」「社会」と教養科目もあり、圧倒的に時間が足りないというのが正直なところでした。
また、筆記試験、面接を経て合格発表が出るのは8月半ばと一般企業より日程がかなり遅く、もしどこにも決まらなかったら…と不安との戦いでした。今考えると、民間企業と併願してもよかったのかなとも思います。
山本
私は公務員とともに、興味を持った民間企業を幅広く受けていたので、逆に志望先を絞り込む段階で悩みました。この時に、「仕事をしていくうえで自分は何を大切にしたいのか」をしっかり見つめ直したことで、納得いく就活ができたと感じています。
平山 支えになったことはありますか?
平山
海田さんが公務員試験対策をされるうえで、どのようなサポートが役立ったのか、とても興味があります。
海田
3年次の春に開講する、学内の資格サポートセンターの公務員講座は、目指す分野や職種に応じた内容で、随時質問もできてとても役立ちました。また、さまざまな科目の先生が対応してくださる、ラーニングセンターでもよく数学などを教えていただいていました。
平山
ラーニングセンターには、先生方が常駐されているんですよね。
海田
そうなんです。私は図書館で勉強することが多かったのですが、分からないところが出てくる度に質問しに行って解決して、また図書館に戻って…というように、とにかく頻繁にお世話になっていました。気持ちの上でも支えになっていましたね。
山本
公務員の場合、求められる人物像に民間企業とは異なる面があるので、面接の内容も違いました。
組織の中で自分がどう振る舞うかを問われる質問もありました。
海田
そうそう。どんな状況でも、国民に対して公平で冷静かつ親身に対応できる力が求められますね。そういったポイントは私も知らないことが多く、インターネットなどで調べても限界があるんです。ですので、学内で就活支援していただく、面接のアドバイスやエントリーシートの添削などがとてもありがたかったです。
山本
私も、学内の就活サポートに関しては、3年次の秋の段階で直接電話をいただき、進路希望や就活状況の確認に加えて、面談の日程まで調整していただき、すごく相談しにいきやすかったです。具体的な目的がないとなかなか足が向かないですが、とりあえず行ってみることで就活をスタートできました。
周りでも、4年次の半ばまで就活を始められていない友だちがいて、相談に行ったら怒られるんじゃないかと恐れていたみたいなんですけど、とても親切に手厚くサポートしてもらえたと喜んでいました。
実は、もともと母から「摂南大学は就職率がよく、就職のサポートも充実している」と聞かされていたのですが、「こういうことか」と大いに納得しました。
山田
お母さんの情報は間違ってなかったんですね。竹本さんはどうでしたか?
竹本
私は内定先の企業に関しては、3年次の2月にインターンシップに参加して、3月には内定をいただくことができました。他の企業の選考も並行して受けながらスピーディに進んでいったので、すごく短期集中で頑張った就活でした。ですので、エントリーシートを一度にいくつも添削していただいたり、面接の受け答えを具体的に指導いただいたりと、短期間に密度濃くサポートを受け、応援していただきました。
山田 最後に、就活のアドバイスをお願いします!
海田
公務員志望の方へのアドバイスとして、試験勉強は範囲が広いので、効率重視で取り組むと良いと思います。過去問で出題の形式や傾向を把握し、出題されやすい単元から集中して勉強することをおすすめします!
竹本
学内のキャリア教育などで、早くから将来を意識することはとても大切だけど、学科での学びに力を入れて、きちんと単位を取っておくことも大事です!その方がしっかり就活に集中できますよ。
山本
そうですね、特別な活動をしないといけないとこだわる必要はなく、普段の授業でも、「どういう経験として話せるか」を低年次から意識していると、就活で「ガクチカ」として活きてきます。学部にもよりますが、実験やゼミ、PBLに関する授業などが代表的な例ですね。
「授業などで忙しいけど何か課外活動をしたい」という人にはオープンキャンパスなど学内イベントのスタッフの活動もおすすめです。準備にはある程度時間が必要ですが、開催当日は授業がないことが多くて参加しやすいですし、グループで協働する活動は就活はもちろん将来にも大いに役立つと思います!
座談会を終えた在学生からひと言
平山
早期から公務員試験対策や企業のインターンシップ参加などに取り組む中で、方向性を絞り込み、希望の就職を実現されたことが分かりました。公務員試験の勉強方法もとても参考になりました。
山田
みなさん躊躇なく答えてくださって、話しぶりにも内容にも説得力がありました。納得いく就活だったからこそなんだなと実感しました。私も農学部での学びを充実させて、就活に臨みたいと思います。