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摂南大学 現代社会学部

全国各地のまちライブラリーに
関する調査と報告

地域住民の交流を生み出す

サードプレイス、まちライブラリー

概要 OVERVIEW

地域住民の交流を生み出す
サードプレイス、まちライブラリー

overview

全国各所に1,000カ所以上登録されている私設の図書館「まちライブラリー」。地域のつながりが希薄化する昨今、自宅・カフェ・病院・公共施設などでまちライブラリーを開設し、「本を媒介にして地域住民の交流を生み出すサードプレイス」として注目が集まっています。今回のプロジェクトでは、そんな地域コミュニティの拠り所であるまちライブラリーについて実態を研究・調査し、その成果をアウトプットする場としてラジオやYouTube、各種イベントなどを通じて発表しています。

背景 BACKGROUND

“本を借りる”だけじゃない。
時代とともに変化する図書館の役割

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昨今、欧米をはじめとする諸外国の公共図書館では、本の貸し出し以外に、ビジネス支援やファブラボ(デジタルファブリケーションを提供する小規模工房)の機能を担い、地域の活動拠点としてさまざまな役割を担っています。一方日本では、先進的な公共図書館以外では従来の図書館の在り方が続いている現状です。そこで日本全国で急速に広がるまちライブラリーについて「各地のまちライブラリーが地域でどんな役割を担っているのか、また、地域の居場所が生み出すモノ・コトについて多くの学生に考えてもらうことで、地域創生に繋げてもらいたい」と考えるのが、プロジェクトの指揮を執る現代社会学部准教授の松本 恭幸先生です。図書館情報学を専門分野とし、かつてメディアの最前線で現場制作をしていたキャリアを活かしながら、現在はプロジェクトメンバーとともに地域メディアと地域づくりに取り組んでいます。

活動内容:フィールドワーク

FIELDWORK

プロジェクトメンバーは16名。
春学期には地域コミュニティの核となるサードプレイスやまちライブラリーについて事前に勉強し、
秋学期には各地のまちライブラリー関係者にヒアリング調査を実施。

取材・調査 RESEARCH AND INVESTIGATION

全国のまちライブラリーの魅力を、
目で見て、肌で感じる

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2024年には北海道と関西圏の12カ所のまちライブラリー、2025年10月には東京と長野にある4カ所まちライブラリーへと足を運び、学生が主体となってインタビューを実施しました。学生たちは、その地のまちライブラリーを開設した背景や目的を知るほか、実際に現場を目で見て、肌で感じることでまちライブラリーの魅力を体感したようです。「移動式や設置式の違いがあったり、カフェやコワーキングスペースが併設されていたり。利用者層や雰囲気も違えば、規模感も大小さまざま。設置場所やコンセプトで多様に姿を変えるまちライブラリーがそこにはありました。これまで図書館と言えば、静寂とした学校の図書室をイメージしていましたが、地域のつながりを生み出す新しい図書館のあり方を肌で感じることができました」。

成果報告、メディア制作 RESULTS REPORT, MEDIA PRODUCTION

学生たちの学習を最大化させる、
アウトプットの場づくり

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単に学ぶだけでなく、社会に発信する点もこのプロジェクトの肝です。レポートで提出するだけでは、教員とのパーソナルな一対一のコミュニケーションになり、また学内の報告会で報告であっても、顔見知りのグループ内でのコミュニケーションに過ぎません。パブリックなコミュニケーションを通じて、不特定多数の人にメッセージを伝えることを学生が経験するために、ラジオやYouTube、異業種交流会でのトークイベントなどで、研究成果をアウトプットしています。ラジオでは、毎月第2火曜日の19時から1時間、奈良県田原本町にあるコミュニティ放送局「FMまほろば」で、トーク番組「わがまち探検隊」を放送。学生が交代でパーソナリティとミキサーを務めながら、全国各地での調査結果をもとに、まちライブラリーを始めとした様々な地域づくりの取り組みと、その魅力を電波に乗せて発信しています。

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学生の研究と発信が、各地の発展と、
未来の街づくりに繋がる

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「子育て中のママが子どもに本の読み聞かせを行う場であったり、受験勉強で来る高校生もいたり、各種イベントを通じて老若男女すべての人が交流し、絆を深め合ったり。まちライブラリーにはさまざまな機能があります。学生たちがアウトプットする情報を糧に、各地でまちライブラリーがさらに発展してほしいと願うほか、実際にプロジェクトに参加している学生たちが、リアルな生活で地域コミュニティを意識し始めるのは、結婚して子どもができる30代半ばくらい。その時になって、実際にプロジェクトで培った経験や知恵を発揮して、彼らが主体となって街の活性化につなげてほしいと願っています」。

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現代社会学部准教授

松本 泰幸先生

※掲載内容は取材当時のものです。