ANA連携授業

大阪国際空港 職場見学会

稼働中の空港の中へ

ANA総合研究所との連携科目を受講している学生たちが、例年、大阪国際空港での職場見学会に参加します。(写真は、対面参加した年度のものです。)授業担当の先生方と共に、安全で快適な空の旅を可能にするたくさんの部署の業務内容や連携について、乗客として利用するときには見えない場所にも入らせていただいて学びました。

見学に訪れた日は、朝からの強風のため全国で運航が乱れ、そのための調整がオペレーションセンターを見学させていただいた私たちの目の前で行われていました。刻々と変わる気象データやレーダー図、空港内のあらゆる場所を映すたくさんのモニター、地上と空で遵守しなければならない規則・規定の数々にもとづいた指示が飛び交い、命を預かる責任感がひしひしと伝わるなかでも、そこで働く人たちは学生たちが驚くほどの笑顔です。(撮影はコロナ禍以前のため、マスクをしていません。)

 

飛行機そのものについても学ぶ

午後は、航空機の開発史や民間機として発展した歴史の講義を受けた後、機体工場を見学しました。航空機が丸ごとすっぽり入る格納庫では、いつもは閉じている機体のあちらこちらが点検のため開いている状態を間近で見ることができました。丸ごと塗装作業の様子は、工場の窓越しに見学です。映画やキャラクターをモチーフにしたANAのチャーミングな特別な機体塗装は、伊丹の機体工場で行われることが多いそうです。

参加した学生たちの声

参加者は見学と講義、質疑応答を通して学んだことをレポートにびっしりまとめて、一日をしめくくりました。以下、見学訪問先ごとに、学生の感想の抜粋をご紹介します。

ITM AMC [Airport Operations Management Center]

「ここの業務を今まで全く知らなかった。しかし、今回の見学でとても重要な役割だということがわかった。」

「お客さまとは直接会わないが、重要な業務だと思った。」

「印象に残ったのは、ディパーチャーの人は4人のしゃべることを理解できると教えてもらったこと」

「運航支援の業務には英語だけでなく気象に関する勉強をしなくてはいけない・・・大変そうだと思ったが、『やりがいがある』とおっしゃっていたのがすごい。」

「全部の部署がちゃんと連携できて初めて空港は動く」

ANA Wings [客室業務]・ANA大阪空港株式会社 [旅客業務]

「CAの方は最大で一日6便も乗ると知って驚いた。」

「5分刻みで担当のラインが変わるGS、日々のスケジュールは時間を逆算して行動するCAなど、毎日ハードスケジュールで忙しい・・・それでも、私たちに親切に丁寧に接してくれるのは、すごい・・・私は自分に余裕がある時にしか人に対して優しくなれない・・・見学会でホスピタリティとは何かが少し学べた。」

「ニュースで欠航にあった人などを見て、『今から戻らなあかんのか、この人たちどうするんやろ』と考えていたけど、欠航したり乗り遅れた人にもきちんと次の手段を考えてくれる・・・今日は悪天候の強風で皆さんとても忙しそうだったけど、逆にそんな日に来られてよかった。」

「今後は語学力だけでなく判断力や積極性も身につけたい。」

「大変だった話なども聞いたけれど、やっぱり航空関係の仕事に就きたいという考えは変わらず、むしろ強くなった気がした。同じ大学出身の人が実際に制服を着て働いているのを見るとますますあこがれる。」

 

機体工場

「部品をバラバラにしてひとつずつ点検しているのを見て感動した。」

「飛行機を遠くから見たことはあっても、近くで見るとこんなところにこんなものがついていてこんな機能をするなど新たな発見があった。一番びっくりしたのは飛行機の上にWifiのアンテナがあったことです。」

「[飛行機のある]部分がどういう理由でこの形になった、などの説明がとてもわかりやすくて良かったです。」

伊丹の大阪国際空港をはじめ、国内のさまざまな空港で、摂南大学の卒業生が活躍しています。摂南大学外国語学部のエアライン・ホスピタリティプログラムを受け、学生時代にこういった見学会に参加して就職希望を固めて空港に勤務する先輩が、見学会の説明を担当してくれることもあります。

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