アメリカ研究(アメリカ合衆国の文化、社会、歴史)
鳥居祐介(とりい ゆうすけ)ゼミナール
【ゼミでの学びの概要】
アメリカ合衆国に関するテーマ(文化、歴史、政治、社会)で卒業研究レポートを書くゼミです。3年次はニュース記事など読みやすい資料からはじめ、次第に本や論文も読みます。各メンバーが調べている映画や音楽の一部を鑑賞して議論したり、書いてきたメモや原稿の一部を皆で読んで、文章上の課題や、その次の勉強の方向性を話し合ったりします。4年次は、毎週の短い全員ミーティングでお菓子を食べながら就活の相談などもしつつ、個人別にアポイントをとってもらって各自の卒業研究を進めています。
アメリカに関することならたいていのことは研究テーマにできます。ゼミ生に勧めているのは、各自の好きな映画や音楽やスポーツなど、日本で普通に暮らしていても接することのできる身近なアメリカ文化を、人種問題や、ジェンダーの問題や、経済格差の問題といった社会問題の観点からあらためて見つめ直してみることです。アメリカ社会の中で起きている分断と、分断を乗り越えてより良いアメリカを創ろうと努力する人々について知り、日本の未来を考える参考にしてほしいです。最近のゼミ生が取り組んでいるテーマは、次のようなものです。英語に強い学生は英語で執筆することもあります。
― 『若草物語』(1868)のハリウッド映画化にみるアメリカ社会のジェンダー観の変化
― K-PopグループBTSのグローバルな成功とアメリカのアジア人イメージ
― 『ゲット・アウト』(2017)と現代アメリカ社会の人種関係
― 『風と共に去りぬ』(1939)から読み解く人種差別の歴史と記憶
― An Analysis of the Controversy over the Film Joker (2019)
― 黒人女性ハリエット・タブマンは20ドル紙幣の肖像になるのか
― ソウル歌手マーヴィン・ゲイとその作品からみる1960~70年代のアメリカ社会
研究室でのミーティングの様子(撮影時のみマスクを外しております)
ゼミ生貸出用の資料棚。これでも一部です。洋書はさらにたくさんあります。