摂南大学薬学部 薬化学研究室 医薬品化学研究室
研究室所在地
摂南大学薬学部
大阪府枚方市長尾峠町45-1
薬化学研究室(表・樽井・軽尾)
薬化学研究室では、有機合成化学とフッ素の効果を融合させた「モノづくり」が研究基盤になります。研究ターゲットは、医薬品、生理活性物質、機能性物質、試薬開発。我々の研究は、世の中にないモノをつくり上げ、それを評価して新しい知見を手に入れること。取り分け、フッ素原子が導入された有機フッ素化合物には予想外の物性を示すものが多く、我々の興味は尽きません。創薬でもフッ素の効果は絶大で、医薬品の適切な位置にフッ素を導入することで、標的分子への親和性やバイオアベイラビリティーの向上が達成されています。
我々は、フッ素をキーワードに、医薬品化学研究室、他大学、研究機関と密に連携し、新たな着想でモノを生み出し、世界初を目指します。
研究テーマの例
・PET/19F MRデュアルイメージング剤の開発
・効率的18F
PET標識化法の開発
・フッ素化剤/フルオロアルキル基導入反応の開発
・MATEトランスポーターのアンタゴニスト創成
・機能性蛍光物質の合成とバイオマーカーへの利用
・フルオロペプチドの合成、挙動解析、医農薬への展開
医薬品化学研究室(河合・佐藤・干川)
大学で学ぶ「有機化学」の知識を生かした創薬研究を行っています。生物系の研究室との共同研究を積極的に進めており、当研究室では分子設計と有機合成を行うことで、新たな生理活性物質を生み出しています。
医薬品を創生するためには、活性だけでなく、薬物動態や安全性といった多くの課題を克服する必要があります。そのためには幅広い知識や経験を化合物設計に反映することが必要です。
当研究室では、有機化学だけでなく、コンピュータを使った創薬研究(インシリコ創薬)も行っています。コンピュータは、多様で大規模なデータを扱うことができるため、インシリコ創薬は、医薬品研究の効率化につながる新しい技術として注目されています。私たちは有機化学とインシリコ技術の融合によるアカデミア創薬の実現という大きな夢を目標に、研究を進めています。
研究テーマの例
・酵素阻害剤の分子設計と合成、活性評価
・受容体アンタゴニストの分子設計と合成、活性評価
・機械学習を利用した生理活性物質の探索手法の開発
・シミュレーションを利用した構造活性相関の解析
最新情報&更新情報
2024.9.3 佐藤和之准教授が、有機合成化学協会関西支部賞を受賞しました
2024.5.24 樽井敦講師らの論文が、ACS Omegaに採択されました
2024.4.1 干川翔貴助教が着任
2024.4.1 河合健太郎准教授が教授へ昇任
2024.1.16 新屋進君(D4)らの論文が、Bioorg. Med. Chem.に掲載されました。
2023.11.6 角川遼君(D3)らの論文が、Eur. J. Org. Chem.に掲載されました。
2023.9.8 軽尾友紀子講師らの論文が、cover featureに選ばれました。
2023.8.29 河合健太郎准教授が「FMODD夏の学校」で基調講演をしました。
2023.8.9 軽尾友紀子講師が、2024年度長井記念若手薬学研究者賞を受賞しました。
2023.7.6 佐藤和之准教授が、カナダで開催される国際学会(ISFC-ISoFT 2023 Conference)にて招待講演を行います。
2023.4.28 河合健太郎准教授が分担執筆した本「ケモインフォマティクスにおけるデータ収集の最適化と解析手法」が出版されました。
2023.4.24 寺西聡毅君(B6)が、日本薬学会第143年会 学生優秀発表賞を受賞しました。
2023.4.01 軽尾友紀子特任助教が講師へ昇任
2023.3.14 新屋進君(D3)の研究課題「多剤耐性菌に有効な細菌選択的MATE型輸送体阻害剤の創生」が、2023年度 笹川科学研究助成に採択されました。
2022.10.17 新屋進君(D3)が、第72回日本薬学会関西支部大会の口頭発表「優秀発表賞」を受賞しました。
2022.6.10 河合健太郎准教授が、近畿化学協会合成フォーラムで講演しました。
2022.4.1 分子設計に関する論文が、2020-2021年におけるtop cited papersに選出されました。
2022.1.7 新屋進君(D2)の研究発表が、日本薬学会第142年会講演ハイライトに採択されました
2021.12.24 軽尾友紀子助教の研究課題が、松籟科学技術振興財団の研究助成事業に採択されました
2021.12.17 京都工芸繊維大学と合同研究発表会を開催しました(オンライン)
2021.05.21 創薬人育成スクールを開催しました
2021.04.28 関西医科大学との共同研究の成果「創薬AIの精度向上」をプレスリリースしました
2021.04.01 佐藤和之講師が准教授に昇任
2021.03.04 軽尾友紀子助教の研究課題「プロトン性溶媒中でも求核性を保持したピリジニウムフルオリドの反応機構解析と実用化」が笹川科学研究助成に採択されました。
2021.01.15 新屋進君(D1)の研究課題「薬剤耐性の原因となる細菌MATE型輸送体の阻害剤開発の基盤構築」が長井記念薬学研究奨励に採択されました。
2020.12.03 河合健太郎准教授が、大日本住友製薬株式会社で招待講演(オンライン開催)
2020.11.13 佐藤和之講師のC-C結合形成反応に関する論文が、Eur. J. Org. Chem.の表紙に採択されました
2020.10.22 表雅章教授が「第14回フッ素化学セミナー(オンライン開催)」で招待講演
2020.09.18 樽井敦講師のペプチド合成に関する研究成果が、Thieme Chemistry Newsで紹介されました
2020.04.07 河合健太郎准教授が、Chem. Pharm. Bull.誌 Editorに就任
2020.03.17 樽井敦講師が「電気化学会第87回大会(名古屋工業大学)」で招待講演
2020.02.07 河合健太郎准教授が「第7回関西創薬化学コミュニティー親睦会」で招待講演
2019.12.20 京都工芸繊維大学との合同研究発表会を開催(OIT梅田タワー)
2019.11.03 熊懐 稜丸 元教授が、瑞宝中綬章を受章されました。薬化学研究室の開設時から、教授として研究室を運営くださいました。この度の受章に対して、心よりお祝い申し上げます。
2019.09.14 河合健太郎准教授が「日本薬学会関東支部大会」で招待講演
2018.06.07 樽井敦講師が「第15回相模フッ素セミナー」で招待講演
2018.04.01 河合健太郎准教授、軽尾友紀子助教が着任