「やりたいことをやっている今が楽しい」。好きなことを仕事に選んだ先輩が語ったその一言と、キラキラ輝く笑顔がとても眩しかったんです。当時、大学卒業後2年目。外資系ホテルに就職していたものの、やっぱりもう一度、大学時代の夢だったアナウンサーの道を目指そうと決心しました。それからアナウンススクールに通い、現在の仕事のチャンスをつかみました。

渋滞や事故など、伝えなければいけない情報がどれだけたくさんあっても、決められた放送時間は60秒。オンエアまでの間、秒刻みで判断が求められる中、人々が本当に知りたい情報を取捨選択して原稿を考えなければならない。私の伝えた情報が人々の安全に直結する緊張感が常にあります。でも遠回りしながらもたどり着けた仕事だからこそ、誰かに何かが伝わっているこの瞬間はやっぱり楽しい。夢は、私の声を使って、ひとつの番組の世界観を創り上げること。それにはスキルだけではなく、個性も必要。もっともっと、自分の殻を破っていきたい。