研究内容
専門分野
都市・地域計画、交通計画、計画システム
研究内容
都市や地域の良好な環境を形成し秩序ある発展を促すためには、適切で効果的な都市計画・地域計画の策定が必要です。しかし、例えば開発を抑制し良好な自然や農地の保全を目指した市街化調整区域では、法の網の目をくぐった開発が進行する一方で農業集落が衰退するといった深刻な問題を抱えています。このような都市計画制度に関わる問題は、工業系用途地域への住居系・商業系用途の立地進行、郊外型ショッピングセンターの乱立と中心市街地の衰退、住居系用途地域で共存していた地場産業の衰退、衰退した商店街へのマンションの立地等々、枚挙にいとまがありません。このような都市計画制度の抱える問題をとりあげ、そのあり様について検討すると同時にその効果的な運用のあり方について研究しています。
また、近年これら都市計画やまちづくりはひとり行政が担うものではなく、市民との協働により策定していくことが重要になってきています。そこで、市民やNPOなど市民団体との協働のあり方、すすめ方、そこにおける課題の検討や住民の意見の計量評価手法、計画の提示方法、合意形成・調整の方法などについても研究しています。
研究テーマとこれまでの研究題目例
◎土地利用の規制・誘導に関する研究
- 市街化調整区域における自然・農地の保全と適正な開発のコントロール手法
- 非都市的地域を含む土地利用の規制・誘導のあり方
- 市町村合併後の都市計画区域設定の考え方、あり方
- 市街化調整区域地区計画、開発時地区計画等地区計画活用や運用に関わる研究
- 土地利用混在地区の環境改善のための土地利用コントロール
◎良好な自然環境・歴史的環境・景観・風景の保全に関する研究
- 景観形成における計画協議に関する研究
- 景観法による景観形成、自主条例と景観法
- まちづくり条例と都市計画制度
◎都市計画・地域計画の制度や策定方法に関する研究
- 人口減少下の都市計画に関する研究
- 市民参画による都市計画マスタープランの策定プロセス
- 住民参加型計画策定における合意形成プロセスの研究
- 都市周辺部における大型商業施設立地の中心市街地に及ぼす影響に関する研究
◎市民主体のまちづくり、参画と協働のあり方に関する研究
- まちづくりNPOに関する研究
- 地域における住民主体の地域づくりのあり方に関する研究
- パブリックコメント制度の現状と課題
- 地域における住民主体の地域づくりのあり方に関する研究
- 住民参加型交通運用計画策定における合意形成プロセスの研究
◎生活交通のあり方、公共交通の利用促進施策
- 公共交通利用促進施策と都市計画
- 中山間地における生活交通実態とそのあり方