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2023.05.01

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羅鵬飛講師が著書(共著)『コロナ後のアジア金融資本市場』を刊行しました。

 羅鵬飛講師が、『コロナ後のアジア金融資本市場』という著書(共著)を刊行しました。本書は日本証券経済研究所「アジア資本市場研究会」の研究成果であり、コロナ禍後のアジア金融資本市場の在り方を検討してきました。その中で、羅講師は共著者の東京経済大学小川英治教授と第2章「コロナショック後のアジア諸国の金融政策と為替レート」の執筆を担当いたしました。
 コロナショックや米国の金融引き締め等の「グローバル・ショック」に対し、アジア諸国(日本、中国、韓国、香港、ASEAN 諸国)では異なる政策反応と為替レートの動向が見られます。本研究では、2020年以降のアジア諸国の金融政策と為替レートを考察し、米国の金融政策、グローバル金融リスク、グローバル政策リスク、石油価格などのグローバル要因がどのようにアジア諸国の金融政策と為替レートに影響を及ぼすかについての実証研究を行っていました。その結果、ほとんどのアジア諸国が米国の金利引き上げに追随し、自国金利を上げたが、中国は追随せず政策金利を下げて国内経済を刺激することが明らかになりました。また、グローバル金融・政策リスクの上昇が多くのアジア諸国で自国通貨の減価と短期金利の低下を引き起こし、石油価格上昇時に通貨が減価し、国内物価上昇により国内金利も上昇することが示唆されました。
 
引用元:アジア資本市場研究会編,日本証券経済研究所,東京,2023年3月,ISBN:9784890320615.(https://www.jsri.or.jp/publication/book/general_economic/202303/

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羅鵬飛講師