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2024.12.05
▶講義・フィールドワーク「サービス産業論」授業において、公正取引委員会の独占禁止法教室を開催しました
11月25日、経済学部「サービス産業論(担当:柳川隆教授)」の授業において、公正取引委員会の独占禁止法教室を開催しました。独占禁止法教室とは、公正取引委員会が、将来を担う学生に対し、社会人として経済活動に参加する際に、独占禁止法を遵守するとともに、消費者として厳しい目で商品選択を行うことができるよう、独占禁止法の意義と役割を理解してもらうために実施しているもので、当日は公正取引委員会近畿中国四国事務所の片桐一幸所長がご講演されました。
ご講演のテーマは「競争の役割と公正取引委員会の活動」と題し、最初に公正取引委員会と独占禁止法として競争の必要性や公正取引委員会および独占禁止法の概要や実際の法執行について説明があった後、最近の公正な取引環境の整備への取り組みとして価格転嫁円滑化およびフリーランス・事業者間取引適正化について説明がありました。そして、デジタル分野での最近の取り組みの進展として、スマホソフトウェア競争促進法と生成AIのへの対応について説明がありました。競争政策の基礎から、競争政策の新たな分野への展開、および急速に変化するデジタル市場への取り組みまで、非常に濃密な内容のご講演となりました。
ご講演後は質問の時間となり、学生からは、「生成AIが作成するイラストで不利益を被る著作権者がいるので規制が必要ではないか」、「カルテルの捜査で一般からの通知が端緒となる割合はどれくらいあるのか」、「セキュリティ、プライバシー、青少年保護等の問題を考えると国がデジタルプラットホームを用意すればいいのでは」といった質問があり、片桐所長には時間を延長して受講生からの質問にお答えいただきました。
ここ3年間連続で本学部で独占禁止法教室を開催していただき、今回も学生にたいへん好評のうちに終了しました。
