
コンクリートも人間と同じように年をとったり、病気のような症状が出たりします。そんなことが興味のきっかけとなり、その性質の面白さに夢中になった大学院時代。共同研究先の建設業の方から「自分が作った道を通る時は感動した」というお話を伺い、自分も建造物を作ってみたいと思うようになりました。
その想いが叶った今の現場では、現場の先輩や職人さん達から色々なことを教わり、支えられている毎日です。大きい構造物を作るにはチーム連携が欠かせないため、信頼関係を築くことが何より大切と強く感じるようになりました。重い測量機材を山の上までかついで登ったりと体力勝負で大変なこともありますが、衛生面など女性目線でのアイデアが現場で取り入れられることもあります。
何より、一つひとつの作業工程が目に見えて達成感を味わえるのがこの仕事の醍醐味です。さらに経験を積み重ね、橋やダムなどさまざまなプロジェクトに挑戦していきたいと思っています。そして、いつか自分が設計した道を通ることができたら最高ですね。
西松建設株式会社 勤務
関東土木支社 丸滝トンネル出張所 工事係
陰山 恵子さん
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2011年 工学部 都市環境システム工学科(現:理工学部 都市環境工学科)卒業
2013年 工学研究科(現:理工学研究科)博士前期課程 社会開発工学専攻修了
大阪府立阿武野高校出身本社の設計部門で構造・設計上のデータ分析に携わったのち、山梨県身延町にて、中部横断自動車道開設工事の一環として丸滝トンネルの建設に関わる。施工監理、設計変更業務に従事。