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Laboratory of Pharmacokinetics and
Clinical Pharmaceutics

研究紹介RESEARCH

経口投与された製剤からの薬物吸収の定量的な予測を目指します

 経口投与された製剤からの薬物吸収について、主に研究しています。薬物吸収は薬物自身の物理化学的性質だけでなく、製剤の製法や、製剤に含まれる添加剤によっても影響を受けます。医薬品開発の現場では製品価値の向上を目指し、口腔内崩壊錠や液剤等への剤形展開、さらには徐放性製剤化等の機能付加が行われます。しかし、これまでの製剤との生物学的同等性が確保できるのか、また、期待したような製剤機能が発揮されるのか、実際にヒトに投与してみないと分からないことがよくあります。代謝酵素や薬物トランスポーターの遺伝的多型だけでは説明できないような、薬物吸収の個体差が見られることもあります。わたしたちの研究を通じて、ヒトに投与しなくても、薬物吸収後の血中動態が適切に予測できる世界を目指しています。

【研究テーマ】
・製剤間の生物学的同等性を予測する方法の開発
・食後投与時の薬物吸収動態を予測する方法の開発
・胃内容排出速度の製剤間差を評価する方法の開発
・消化管生理機能に由来する薬物吸収の個体差を評価する方法の開発
・予測された薬物吸収挙動から、血中薬物濃度推移をシミュレーションする方法の開発


研究室沿革

 薬物動態学研究室は2020年4月に設置され、薬剤学研究室とともに薬物の吸収評価を中心とした研究を進めてきました。2024年4月より新任教員を迎え、よりパワーアップした活動を進めて参ります。



摂南大学薬学部
薬物動態学研究室

〒573-0101
大阪府枚方市長尾峠町45-1

TEL 072-800-1751