★ CONTENTS ★
考える読書の薦め
工学部経営工学科 教授
米 持 政 忠
若い人たちが関心を寄せているコンピュータは、情報の記憶と演算処理能力では人間より優れた機能を発揮しているが、最近ではさらに考える能力を与えるための努力が進められ、人工知能の実現も夢ではなくなりつつある。
このように激しい変革の時代に学生諸君が対応するためには、デカルトが「われ考う、ゆえにわれあり」と人間の存在価値を指摘したように、思考力や判断力などの考える能力をさらに高めるための努力が必要となろう。
そこで、ここでは諸君の専門を問わず、基本的な物の見方、考え方を学ぶうえで参考になると思われる書物のうちから、特に若い時代より今日に至るまで多大の影響を受け、また現在でもなお、一般に高い評価を受けている二人の物理学者の著書を紹介したい。
そのひとりは、寺田寅彦(昭和10年没)である。文豪、夏目漱石の門下として文学を愛し、さらに自然および社会の諸現象を科学の目を通して独特な見方、考え方を示した随筆は著名で、教材としての引用例も多い。漱石の「吾輩は猫である」に登場して、「首くくりの力学」の講演をする寒月君、また「三四郎」の中の理学士野々宮君は、いずれも著者に関係があるといわれている。その幅広い著作は、全集(文学編、科学編:岩波)および随筆集(岩波文庫)などに収められている。
もうひとりは、中谷宇吉郎(昭和37年没)である。寺田の門下としてその影響を多分に受け、特に雪の研究では、多種にわたる結晶を人口雪によって実証した。この内容は、「雪」(岩波新書)に明解に述べられている。
北大のキャンパス内には、その功績を称えた「人工雪誕生の地」の記念碑が、クラーク氏の胸像とともにある。
また、人間の盲点をついた例として注目されるのが「立春の卵」(創元文庫)である。
終戦の頃までは、毎年立春になると卵の立った写真が新聞紙上に掲載され、春の訪れを告げるのが慣例であった。そして、卵は立春以外は立たないものと思い込み、これを疑うものはいなかった。彼はこのような風習に対し、卵は立つための物理的条件が満たされるならば、いつでも立つことを実証して見せた。その翌年から、立春の日に卵の写真が紙上から消えたことは言うまでもない。
このほか、参考になる著書(岩波、角川書店他)が多数出版されているので、一読をお勧めしたい。
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法の女神テミス像考
法学部 教授
塙 浩
1.法の女神テミス
「法」はラテン語でユース(Jus)という。「Justice」「Judge」「Jurisprudence」等多数の法律関係の現代語はみなこれからきている。このため、昔から法学部の記号は「J」である。
ところで、西洋法史のなかでは、このほうというものの神は何であり、またその姿はどうであろうか。
古代ギリシャのヘースィオドスによれば、万物諸神の生成創造は、次のようであるらしい。まずカオス(混沌)が、ついで大地であるガイアができ、彼女は独りで天空であるウーラノスを、また山や海その他を生んだ。さらに彼女は、ウーラノスとともに6男6女その他も生んだ。以下省略するが、この娘のひとりはテミス(Θεμιs=Themis)と名付けられ、彼女こそが、正義とその表現である法を司る女神である(写真@)
2.女神像と小道具
ところで、古代ギリシャ人は、この女神はどのような容姿を持ち、またどのような小道具を備えているとみていたか。
これについては、わずかにアテネ国立美術館所蔵の紀元前2世紀の彫像によってその昔をしのべるにすぎない(写真A)。しかし、この像では、顔には何もつけられてはいず、また、惜しくも両腕が欠けていて、そのため、もつ小道具のあるなしさえも知ることができない。
私が今まで見たかなりの数の彫像や文献の表紙絵からすると、女神像はルネサンス以後、創意を加えられつつ復活してきたようである(図@〜C参照)。これはひとつの型を目指しつつも、他方これの様々の変種を生みながら、今日に至っている。
数ある女神像の中で、最も小道具の多いのは、片手に衡器(はかり)を持ち、他方に剣(つるぎ)を握り、両目を布で隠した姿のものである。この3つの小道具は、同時に16世紀に現われるが、一般に、目隠し姿は少なく、衡器は左手に、剣は右手にの形が多いがその反対もあり、また、剣の向きもいろいろである。女神の姿や衣装も様々である。小
道具は、簡単に次のようなことを意味する。衡器は、違法な行為者にとらせるべき態度(刑罰、損害賠償など)を法に照らしてはかり決める活動を、剣は裁判権力を、そして、目隠しは感情に左右されない慎重さを象徴する。
小道具の中では、他に比較して衡器が最も重要であり、ヨーロッパ諸大学法学部や法律書出版社やその双書のシンボルないしマークとなっていることもしばしばである(図D〜G参照)。5年前訪れたプラハ大学法学部会議室にあるテミス2人娘のまだ新しい壁掛けは、おそらくモダン・アート的とも思われる女神像の変種の代表的なものであろう(写真B)。
3.日本と西洋の法意識の相違
西洋の法の神は、このようにあでやかで、また雅(みやび)やかである。それでは、いったい日本では法の神は何か。たぶん、民間伝承に登場する憤怒(ふんぬ)の形相凄まじい、ひげ面の閻魔(えんま)ということになろう。
形象のこの相違は、早くに市民社会が芽生えていった西洋における法意識と、専制的であった日本における法意識の差を、今なお表すものと言えよう。
注 <写真> @ 神戸大学法学部所蔵、ブロンズ像、年代不明 <図> @ 1534年(独) A 1635年(英) B 1728年(独) C 1792年(独) D ダローズ社マーク(仏) EF PUF社双書マーク(仏) G 国際書房マーク(日) |
――秋の推薦図書特集――
燈火親しむ読書の秋! 今回は各学部の先生方に、秋の推薦図書を選んでいただきました。今回ご紹介した図書は、本館・分館に備えてありますので、どうぞ、御利用ください。
『物理数学の直観的方法』 長 沼 伸一郎 著(通商産業研究社) |
工学部電気工学科 助教授 宇 土 顯 彦 |
学生諸君から見て、先生方もいろいろだと思っていることであろう。@やさしいことをやさしく教える先生、Aやさしいことを難しく教える先生、B難しいことをやさしく教える先生、C難しいことを難しく教える先生。我々としてはBをめざして、かなり努力を払っているつもりではある。
さて、工学に係わるものにとって、数学は不可欠な道具である。であるからこそ、大学で課程として準備されているわけである。しかし、例えば微積分は必須といえるものであるが、それらの教科書に必ず出てくるε-δ論法を理解できたという自信のある学生諸君はどのぐらいおられるであろうか?
本書は、線積分、面積分、全微分、ε-δ論法、テイラー展開、行列式と固有値、電磁気学で必須のベクトルのrot、フーリエ級数、フーリエ展開、複素関数、複素積分、エントロピーと熱力学などに関して、基本となる重要な概念を、厳密さを多少犠牲にしながら、できるだけわかりやすく理解させようとしている。大学の4年間には必ず上記の項目のいくつかに悩まされ、試験を前に途方に暮れることになる。そのような場合に、類を見ない本書の特色に感謝することになるであろう。
『やさしい新QC七つ道具』 新QC七つ道具研究会 編(日科技連出版社) |
経営情報学部 助教授 羽 石 寛 寿 |
学生にとって、卒業論文をまとめるという作業はとても大変なことである。卒論のまとめ方や書き方なる本は結構出版されているが、学生の齢ところは、「バラバラのデータを整理し、まとめるということ」が不得手なことである。この本は、もともと企業の内での「問題発見から問題解決」に役立たせる目的で書かれたものであるが、学生の調査研究にも大いに活用できよう。とくに本書は、言語データの整理に威力を発揮するもので、この本を利用することによって、@問題は何かをつかむ体質、A計画を重視する体質、Cプロセスを重視する体質、C重点思考する体質、Dシステム思考する体質が、わずかでも身についてくれればと思う次第である。
実際、私の研究室でも3年前から卒業研究を進めるのに、本書を利用し「整理がしやすくなった」「研究計画が立てやすくなった」「問題の絞り込みがやりやすくなった」などの意見がある。
ご一読を勧めます。
『ノルウェイの森』(上)(下) 村上 春樹 著(講談社) |
国際言語文化学部 助教授 芝 垣 哲 夫 |
青春とはなんだ、愛とはなんだ。男にとり、女とはどんな意味をもち、女にとり、男とはどんな存在物なのか。
『ノルウェイの森』は昭和40年頃の、皆さんのような大学生が人生に悩める姿を描いています。若者が悩む姿は、その頃と、今もそれほど変っていないといえます。むしろ、20年ほどの前の学生の姿の中に、皆さんが求めているものがありそうな気がするのです。
ひとりの普通の若者が、学生時代に恋をし、女を知り、人生の矛盾に怒り、苦しむ。若者が、若者らしく生きていく、そんな姿を『ノルウェイの森』は、よく表しています。どんな人でも、自分の人生に疑問を抱かない人はいません。また、どんな人でも、自分の人生が、いつも正しかったなどと、言い切れる人もいません。まして、青春の一ページ、一ページは、青春という美しい響きとは裏腹に、汚れ、傷ついていくものです。こうした過程が、若者の心を徐々に大人の心に仕上げていくのかもしれません。
恋をしてください。人生を苦しんでください。傷ついてください。友人の、あの刺激的な言葉を、何度も心で繰り返してください。
そんなとき、『ノルウェイの森』が聞こえてきます。
『城砦』 A.J.クローニン 著、竹内道之助 訳(三笠書房) 『兵隊を持ったアブラムシ』 青木 重幸 著(どうぶつ社) |
薬学部薬学科 講師 稲 田 昭 |
『城砦』
世界的なベストセラーの一冊であり、学生諸君にもぜひ一読を勧めます。
本書は学窓を巣立ったばかりの一青年医師が、周囲の偏見や多くの困難に直面し、幾度か人間に対し絶望しながらも、少数の真の友人たちの善意に支えられ、ヒューマニズムあふれる医師として成長していく過程がいくつかの事件を通して見事に描かれています。
医師法違反のかどで罪に問われた主人公が、法廷において、「もし医者以外のものがすべて悪くて、医者のすることだけが正しいのだとしたら、それは科学的進歩の死滅を意味する…」と陳述する場面は、諸君に深い感銘と共感を与えることと思います。
『兵隊を持ったアブラムシ』
本書でいうアブラムシとは、俗にいうゴキブリのことではなく、バラの新芽や庭木に集団で群がるアリマキのことです。ある日、著者は彼らの小さな社会に親に似つかぬ奇妙な幼虫が存在することに気づきました。彼らの存在理由は? 種々の思考や実験を経て著者が発見したのは、彼らが外敵を攻撃する兵隊アブラムシであるという意外な事実でした。「ともかくも適切な問題を見つけ、それに挑戦しないかぎり革命家はおろか通常科学者としても成功するわけがない」と断言する著者の研究に対する姿勢は、諸君にも共感とともに大きな衝撃を与えることと思います。
『パンツをはいたサル』 『パンツを捨てるサル』 栗本 慎一郎 著(光文社・カッパサイエンス) |
法学部 講師 松 永 信 一 |
今日、学問の世界は著しい専門化を遂げている一方、各部門は飛躍的な発展をみている。だが、それら個々の分野で蓄積されている成果を、人間の全体的な「生」という視点からどのように捉え直すかという問題が解決されないままもある。もし、この状態がこのまま放置されれば、蓄積された膨大な知識を一般の人々はただうとましく思うだけであろう。
栗本慎一郎氏は、こうした状況を打開しようとする数少ない挑戦者のひとりである。氏は、「経済人類学」を軸としながら、様々の学問分野を渉猟しつつ、生命―人間―社会―宇宙を貫通する(超)統一理論の構築を目指しているのである。氏の著作を読むとき、その該博な知識に目を見張るばかりであるが、それは氏の頭脳の優秀さということもさることながら、何よりも「知」と「人間的生」との関連について意識的であろうとすることから生まれたものである。換言すれば、氏の知識習得行為は、生きるということにおける疑問の解決という極めて具体的な動機にも支えられているのである。したがって、莫大な知識も氏は、いわば生理的必然として消化するのである。その意味で、次の二著において、栗本理論の内容だけでなく、氏の「知」についての扱い方に注目することを勧める次第である。
『パンツをはいたサル』
パンツとは人間が作り出し、制度化した行動(例えば、貨幣、病気、道徳、法)のことであり、「本能が壊れた動物」としての人間はパンツをはいたり(制度遵守)、脱いだり(制度破壊)することでその「生」を営むとされる。
『パンツを捨てるサル』
分子生物学の最新の成果と麻薬、エイズ等の社会問題をドッキングさせた、ユニークかつ刺激的な現代社会論。
私 と 読 書
良い本と悪い本
薬学部薬学科 1年
吉 井 公 彦
僕は、小学生の頃、近所の図書館へ毎日のように通って本を読んでいた。そして、中学生になると、自分の気に入った本を買って読むようになった。あの頃は、文庫本一冊でも、とても高価に思えたものだが、今では、本の内容によっては、とても安価に感じられる。"内容によっては"というのは、本の中には、買って損をしたと思うような、読んでもつまらない本や面白くても内容の悪質なものがあるからだ。例えば、中学や高校で書かされる読書感想文だが、先生はきっと良い本だから読むように薦めるのだろうが、これが決まって読んでもつまらない本だったりする。
では、本を楽しく読むためにはどうすればよいか。まず自分自身で本屋に行って読んでみることだ。そしてたまには、世間で良い本だといわれている本も買ってきて、少し読んでみる。そして、それが退屈な本ならば、いずれ読む気になったときに読めばいいのだから、読まずに書架に並べておけばよい、次に寝そべりながら斜め読みするとよい。肩を張って読む必要はなく、つまらないところは、どんどん飛ばして読み、全体の流れだけを追っていくようにすればよい.そうすれば、とても速く本を読むことができる。
このようにして、読んできた本の中では、ロシア文学が文句なしに良かった。ドストエフスキーの作品を読んだときなどは、その場に居合わせているかのような感じさえした。また、ロシア文学には、人間の正義とか、夢、生、愛、異常性を深く追求した良い作品は多い。
ところで、近頃の雑誌のひどさには閉口してしまう。非常識な内容や、軽薄な内容のものが多いからだ。こんなものを小・中学生たちに読ませてよいのだろうかと思わせる内容が、漫画雑誌には、しばしば見受けられる。売れれば良いというのではいけない。書籍を出版するのは大人なので、大人らしい自覚をもって、良い仕事をやってほしい。しかし、買う側も、こんな無責任な本を買わないような自覚が必要だと思う。
出版界が、もっと良い本をつくり、読者が、質の高い本を求めるようになることを切に祈っている。
私 と 読 書
国際言語文化学部 3年
藤 本 順 子
私が"本を見る"といえば、もっぱらマンガやファッション雑誌ばかりであって、字の細かい小説を読むのは、ほとんどありませんでした。
小学生の頃は、「ヘレン・ケラー」などの伝記や、「赤毛のアン」などの物語が好きで、同じ本を何度も繰り返し読んだ記憶があります。
それが、中学に入学してから変ってきました。中学・高校時代は、全くといっていいほど、読書をしなくなりました。クラブ活動をしていて、ヒマがなかったのも理由の一つですが、当時私は、読書とはおもしろくないもの、難しいものという先入観を持っていました。それというのも、夏休みの"読書感想文"の宿題に原因がありました。読書感想文の宿題は学校が指定した本の中から一冊を選んでやらなければならず、その本に興味があるからではなく、しかたなしに読書をしていたからです。だから、半分ぐらいで読むのをやめた本も幾つかありました。
そんな私だったのですが、大学に入学してから、通学時間を利用して、読書をするようになりました。私は京都から通っているので、寝屋川市駅まで片道45分、往復にすると1時間半という、読書をするのにちょうどいい時間があるのです。
今までに、いろいろな本を読んできて、今少し後悔しています。「どうしてもっと早くから本に興味を持ち、もっと多くの本を読まなかったのか」と。読書をするということは、感受性を豊かにし、物事をいろいろな角度から見、考えることができるので、自分にとってプラスばかりです。
やはり、読書というものは、自分がどれだけ本に興味を持ち、どれだけその本を読みたいと思うかが、一番大事なことだと思います。
私はこれから先も、もっと多くの本を読み、自分の知識を高めていきたいと思います。
「読み物」としての聖書
国際言語文化学部 3年
大 杉 幸 仁
あなたは『聖書』を読んだことがありますか? いきなり『聖書』なんて出てきて「私は、宗教の話はいらない」と言ってこの冊子をゴミ箱に捨てる人がいるかもしれませんが、中には「宗教と関係なく、一冊の『読み物』として『聖書』に興味があるけど、どこをどう読めばいいか分からない」という人がいるかもしれません。そういう人のために聖書入門を書きます。
聖書は、39巻からなる『旧約聖書』と27巻からなる『新約聖書』の計66巻からなり、『旧約』はキリスト前、『新約』はキリスト以後に書かれたものです。この中から「読み物」を紹介します。
「初めに、神が天と地を創造した」で始まる『創世記』は創造物語、ノアの洪水物語に続き、12章からアブラハム一家(4世代)の家庭的な物語があり、次の『出エジプト記』につないでいます。ここから『ヨシュア記』まで(いわゆるモーセ5書は『申命記』まで)は、エジプトを脱出し、カナーン(今イスラエルがある付近)に定着するまでのことが書かれています。『士師記』はユダヤの特殊時代を記述し、『ルツ記』は嫁・姑の美しい物語です。『サムエル記T』から『エステル記』までの9巻はダビデ・ソロモンの統一王朝からユダヤ・イスラエル分裂時代、バビロン捕囚とその後の歴史を記載しています。9巻の中で『歴代誌T・U』はダビデから分裂時代を繰り返しています。
旧約聖書には文学書と呼ばれる5つの書物『ヨブ記』『詩篇』『箴言』『伝道者の書』『雅歌』が収められ、中でも『ヨブ記』と『伝道者の書』は、人間として一度は読むべき書物だと思います。
『イザヤ書』以降の預言書(予言ではない)の中では『ヨナ書』がストーリーが完結し、さらに短く、内容的にも面白いので楽しく読める書物だと思います。
『福音書』が4巻ありますが、これはイエス様の公生涯を4つの視点から記した結果であり、最初の『マタイの福音書』はユダヤ人向けであり、いきなりこれを読むべきではないと思います。「異邦人」である日本人は歴史家ルカが書いた『ルカの福音書』を読めばいいわけです。また『ヨハネの福音書』は、この一冊で他の65冊に比肩しうる重みのある書物です。『使徒の働き』は、『ルカの福音書』の続編に当たるものです。
さあ、あなたも一度『聖書』に挑戦してみませんか。案外読みやすい書物だと気づくと思います。
「聞く本」カセットブックが仲間入り!!
――有名作品がカセットテープで登場――
ウォークマン世代の若者の感覚にピッタリの「聞く本」、カセットブックが本館4F・視聴覚室に新登場しました。
赤川二郎、夏木静子、遠藤周作など、おなじみの作家の話題作が、なんと手持ちのカセットプレーヤーで聞けます。これなら。通学の途中などのちょっとした空き時間を利用して、耳から「読書」することができます。 活字がキライなあなたも、このカセットブックならBGM感覚で「読書」できるのでは?
ぜひ、一度試してください。
「速図(はやと)君」ますます快調!!
――新しい希望図書購入制度――
「読みたい」ときが「ほしいとき」!
講義のあい間に、ブラリとのぞいた厚生会の書籍コーナー。溢れんばかりの書籍の山から、興味をひかれた一冊の本。「読んでみたいけど、ちょっと値段が高い」。図書館だったらあるかもしれないと、期待に胸をときめかして、検索キーをたたいたけれど、「所蔵していません」の冷酷なディスプレイ表示。
こんな経験、あなたにはありませんか?
4月から登場した図書館の新しい希望図書購入制度、「速図君」なら、こんな思いはさせません。「速図君」は、皆さんのリクエストにお応えして、わずか3〜4時間で「読みたいとき」に「読みたい本」をスピーディーに届けてくれます。
手続きは、いたって簡単。
@ 厚生会寝屋川給品部にその本があること
A 単行本(雑誌はダメ)であること。
B 図書館に蔵書がないこと
この3つの条件を満たせば、リクエスト用紙に必要事項を記入し、最寄りのカウンターへ提出するだけでOK!文学作品、推理小説、教養書、専門書…etc.あなたの読みたい本はどのジャンルですか?
さあ、あなたも『速図君』を利用して図書館の蔵書作りに参加してみませんか?
ちなみに、今年度上半期の購入図書の一部をご紹介しておきます。
・「マルチプラン100%活用術」手島 恵(啓学出版)
・「入門TURBO C」荒 実(啓学出版)
・「超電導工学」電気通信教育会(電気学会)
・「人間関係おもしろ心理学」榎木博明(日本実業)
・「独占禁止法を学ぶ」正田 彬 他(有斐閣)
・「日経を読むための経済学の基礎知識」岩田規久男(日経新聞社)
・「幽霊から愛をこめて」赤川次郎(集英社)
利用総数 43件(S63.9.20現在)
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ワープロ新機種 登場!!
7月から、図書館設置のワープロラインナップにRUPO−JW90FU(東芝)が加わりました。
この新機種は、従来のものに比べ、便利な印刷機能を備えており、使いこなせば、レポートをはじめ文書作成の際に、皆さんの強い味方となってくれることでしょう。
さあ、あなたもこの機会にワープロに挑戦してみてはいかがですか。悪筆の悩みも、ワープロなら一気に解消! 「習うより慣れろ」の心意気でトライしてみてください。
後援会から絵画の寄贈!!
このたび、摂南大学後援会から、学習環境整備の一助として、シャガール、モネ、ミレー、ピカソなどの絵画(レプリカ)10点を寄贈いただきました。これらの作品は、閲覧室をはじめ本館の各フロアに展示され、図書館の雰囲気づくりに一役かっています。
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「図書館で、ビデオデッキの貸し出しを行ってほしい」(無記名) |
<回答>
図書館における視聴覚試料の閲覧については、館内に閲覧可能な設備がありますので、こちらを利用ください。
なお、図書館では、視聴覚機器等を貸し出す予定は、現在のところありません。
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