★ CONTENTS ★
本にまつわる思い出など
薬学部 教授
高畠 英伍
本の思い出となると、やはり少年倶楽部あたりから始まるが、ハードカバーでは中学校のころ、姉が買ってくれた漱石全集の1冊である。本らしい本を読まない愚弟の尻を叩いてくれた姉も、戦争が本格化するさなかに夫と娘を残して早世してしまった。
高等学校に入ってからは、本も買い難くなっていたが、周囲に刺激されて哲学や文学書を、つてを求めたり、古本屋を歩いたりして入手して乱読したものだ。そのいくつかは今でも残っており、始末に困っている。そんな中で理科系の学校もない郷里の古本屋で見つけた生物化学の本が、大学に進学してみたら、ある教授の講義の種本であることを発見したこともあった。
その都市も、終戦間近に空襲で全滅した。何日か経ってようやく辿りついたわが家の跡には、土蔵も破れて父の蔵書がうずたかく白い灰として夏の強烈な太陽に照らされていた。本ではないが、焼けはしたものの、はっきり字の読める株券の灰を、丁寧に包装して東京に持ち帰り交換を頼んだことがある。
戦後になり、アメリカが色々な新しい本を日本人に広く公開してくれた。東京では日比谷映画劇場の筋向いの焼け残ったビルであった。ここでChemical Abstractsを端から繰って、新しい文献を漁るのが仕事となった。開館を待って飛び込み、まず何冊も確保しておいてから読み出す。先を超された者は、様子を窺いながら、ちょっと拝借をと懇願する。ずいぶんと速読の訓練になったが、現在のようにコピーはできず手書きで写した。やっとのことで手に入れた古物のタイプライターも酷使したものである。これが今パソコンをすんなり使えるもとであろうか。
当時、私は大学院の特研生で、独身でもあり比較的お金に恵まれていた。ストレス学説で名高いH. SalyeのTextbook of Endocrinologyを買った時には、指導教授にずいぶんと羨ましがられたが、その思いはその後自分でもよく経験したものである。それでもその教授のご指導で自分の論文も本に載せていただけるようになった。
はじめて単独で単行本を出したのはもう30年以上も前のことになるが、我ながらよく勉強したものだという気がする。その校正を進めている間に、東京の出版社の人が、博多にいた私のところへやってきて、「まことに相済みません、お原稿を紛失いたしました」と謝られた。ところが、それは先方からすでに私のところへ郵送されてきていたものである。20時間もかかって混雑した汽車にもまれて来られたのにと、かえってこちらが恐縮した。電話やファックスやコピーが手軽に使える今では考えられないことである。
昔の本をみると、その本を手にした時のことが、あれこれと頭をよぎるのも、年老いたせいであろうか。
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環境問題解決のむずかしさ
工学部経営工学科 教授
金子 光美
環境問題がよく話題になる昨今であるが、公害をはじめ環境の被害として表われる現象は多くの要因の結果であることに加えて「わかっちゃいるけどやめられない」ことが多いのでその対策は容易ではない。例えば、車による環境影響といえば有害排気ガス(NOx等)、二酸化炭素(地球温暖化に関係)の排出、交通事故、沿道の騒音・振動、粉じん公害などである。それを無くすもっとも速効的な方法は車を無くすことである。しかし、現在の社会システムではそうはできない。違法駐車の問題を含めて車によるいろいろの問題の解決を中に車を無くすことはもちろん生産台数を減らすことが、現程度の環境影響では検討項目にならない。わかっちゃいるけどやめられない。いずれどうにもならなくなって、検討されるときが来るであろう。「悪くならなければ、良くならない」という原則がここでも働く。環境問題は単に科学技術だけによっては解決できない。
もっとも端的な例は、タバコの害である。統計的に有意差検定しなければ有害かどうかわからない大気中の物質を問題視して取り上げる研究者自身が会議中でも平気でタバコを喫っている。タバコの煙が密閉室で他人に影響を与えるのを知っているにもかかわらずに。微量汚染物質の有害性を強調しながら、行動がそれに伴わない。廃棄物問題を研究し、ゴミの分別と減量を強調する人に、自分の家ではそうしていますかと聞いたら、頭をかいていた。
環境問題の解決には、技術のほか、政治、経済、行政、教育、心理のほか人間性そのものも関係している。要因が多いと、どうしても本音と建て前に分極してくる。そして、ものをどこから見るかによって捉えた実像が違って見える。マスコミが取り上げる場合もひとつの方向からしか見ていない場合が多く、何も知らない視聴者はそれがすべてで真実と思ってしまう。マスコミが権力といってもよいほどの強大な影響力を持つメカニズムがここでも作用する。影響力を持ちながらも視聴率とか販売部数の競争から視聴者、読者の興味を引く話題とシナリオを設定する。それが繰り返されると、全体像の一部分だけが強調され、真実がぼやけてしまう。
例えば、割り箸の問題がある。使い捨てで森林破壊を助長しているとやり玉に挙げられている。日常的に汎用されているものをけしからんという話題性がある。しかし、近年の日本の森林の保護に割り箸が一役買っていることにあまり触れていない。割り箸汎用の歴史は比較的新しく、百年ちょっとである。間伐材、廃材の有効利用と家内工業的収入を増やすために考えられた。自然保護とは人手を加えないことと思っている人が多いが、森林の保護には手を加える必要があるのである。割り箸の需要が多くなり過ぎて外国から輸入するようになってきた。何ごとにも行き過ぎは良くないが(どの点が行き過ぎかの判断が難しい)だからといって、すべてを否定するのも良くない。たとえ割り箸を輸入しても、現地で日本の当初の考えでやるならば現地の森林保護に役立ち経済的メリットも与えるはずである。森林資源の浪費を言うなら、同時にもっとやり玉に挙げるべきものは多い。割り箸はその使い捨てのイメージが強いことで悪者の代表に押し上げられてしまったようである。
アメリカでは紙オムツがさわがれている。過剰包装、紙コップ、コンピュータの紙消費、シュレッダーの普及(紙の再生を困難にする)など割り箸以上のものがいくらでもあるが、新聞紙(同時に配られるとじ込み広告を含む)週刊誌の類はどうであろうか。3面にあった三面記事が25、26面に載るようになったが(朝刊1部に水26リットルを消費する)、それだけ必要な情報が載っているのか、あるいは読者がそれほど情報を要求しているのだろうか。たとえ再生するにしても補給用の消費量も多くなる。このようなことは表現の自由を侵すということで新聞社それに繋がるテレビその他のマスメディアは取り上げないだろうが、木の消費を論ずるなら、日本の輸入材木量の0.5%の割り箸よりも、全世界で共通に消費される不必要な紙の使用を考えるべきであろう。
大阪の水道水はまずいことで知られている、大阪以外でもわが国のあちこちの水道水のまずさがさわがれ、高度処理をしておいしい水を配れ、そうしないと水道局は怠慢だと指摘されることがある。しかし、実際は水道局は高度処理をしたくてうずうずとしているのである。なぜかと言えば、技術者はより高度の技術を用いたいという本能があるからである。ではなぜそうしないかと言えば、料金が高くなり、苦情が出るからである。現在の水道システムでは飲む水も水洗便所の水も同じであり、もし高度処理して高価になった水を水洗便所に用いることに市民の了解が得られるなら、直ちに高度処理を行うだろう。
しかし、ここにもうひとつの問題がある、水を利用する側で浄化能力を高めると、上流の排出側が手をゆるめることである。環境といっても人間活動に還元しないと良いとか悪いとかの判断されないのが一般的である。大阪府の水道の浄化能力を高めると、その能力を阻害しない程度に排水を流せばよいということになり、上流の京都はなにがなんでも淀川を清流にすべきと思っているわけではないから、淀川の水は高度処理に耐える程度の水質に止まってしまう。
ゆえに、換言すれば、日本の陸水を究極的に守っているのは水道ということになる。ゴルフ場に撒く農薬は水道水によってその危険性が注目されている。もし水道水が簡単に農薬除去でき、飲み水は心配ありませんと言ったら、果たして公共水域の農薬汚染は防げるかどうか。利用に差し支えなければ汚染されてもよいという論法が通る。毒物の存在がわかっている場合でもこうであるが、何万と存在する有機物、次から次へと合成される有機物の中に有害物質として可能性がある未知物質が多いはずである。安全な水のためには水源保全がもっとも有効な方法である。ゆえに、水道側が高度処理すると、上述のことから河川が汚れる心配がある。
2〜3の例を挙げて、環境問題は多くの要因を含むので、少ない要因の分析から判断すると問題の全体像を歪に見てしまうことを述べた。何ごとも背景を知り、誤りの少ない判断ができるように心掛けたいものである。
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分館でもCDソフトの貸出をはじめました!
分館では、従来CDの利用を館内鑑賞に限定していましたが、所蔵ソフトの数も徐々に増えてきましたので、9月から館外貸出を実施しています。まだソフトの数は少ないですが、今年中に200種程度に増加させる予定です。秋の夜長のクラシック鑑賞や室内のBGMなどに十分活用してください。
推薦図書アンケート調査結果の紹介
図書館では、各学部の先生方に学生諸君に読んでほしい推薦図書のアンケートを本年の6月に実施しました。専門書・教養書を問わず1人3冊以内の推薦をお願いしたところ、合計83件、約230冊の推薦をいただきました。今回はこのアンケートによる推薦図書の紹介を行います。
なお、推薦図書のうち、図書館に所蔵のないものは購入しました。皆さんの利用をお待ちしています!!
(注)・書名 著者等 出版社の順に記載
<法学部>
・現代の法哲学者たち 長尾龍一 日本評論社
・法思想史 田中成明ほか 有斐閣
・新版法学 清水兼男 建泉社
・現代政治学双書19世界システム 田中昭彦 東京大学出版会
・ヨーロッパ1930年代 斉藤孝 岩波書店
・日本外交史 大畑篤四郎 成分堂
・市民自治の憲法理論 松本圭一 岩波書店(新書)
・破戒 島崎藤村 岩波書店(文庫)
・水俣病を映す世界 原田清純 日本評論社
・地球温暖化の時代 S.H.シュナイダー ダイヤモンド社
・大国ニッポンの退廃 鎌田慧 すずさわ書店
・聖なるロシアを求めて 中村義和 平凡社
・民事の訴訟 福永有利・井上治典 筑摩書房
・プレップ民事訴訟法 児島武司 弘文堂
・破産 伊東真 有斐閣
・口述民法総則 石田喜久雄 成分堂
・家族法概論 有地享 法律文化社
・親族法概説 太田武男 有斐閣
・道頓堀裁判 牧秀正 岩波書店(新書)
・江戸の刑罰 石井良助 中央公論社
・夢を食いつづけた男 植木等 朝日新聞社(朝日文庫)
・陪審裁判への招待 篠倉・横山(訳) 日本評論社
・最高裁の逆流 古賀正義(監訳) ぎょうせい
・刑事裁判の光と陰 大野・渡辺共編 有斐閣
・新しい海上輸送人の責任――ハンブルク・ルールの解説―― 国際連合、宮本三男、郷原資亮 オーシャン・コマース社
・日本人の法観念 大木雅夫 東京大学出版会
・約款規則の法理 河上正二 有斐閣
・現代日本の政治権力・経済権力 大獄秀雄 三一書房
・現代日本の政治と風土 若田恭二 ミネルヴァ書房
・地方の政治と地方の文化 川村・高橋 行人社
・外国語上達法 千野栄一 岩波書店(新書)
・知的生活の方法 渡辺昇一 講談社(新書)
・国際情報JUST NOW 落合信彦 集英社
・デモクラシーの本質と価値 ケルゼン 岩波書店(文庫)
・刑事政策講座第1巻〜第3巻 宮澤・西原・中山・藤木編 成分堂
・犯罪者処遇の諸問題 平野龍一 有斐閣
・犯罪学概論 吉益脩夫 有斐閣
<国際言語文化学部>
・精霊たちの家 イザベル・アジェンダ 国書刊行会
・海に投げ込まれた瓶 フリオ・コルタサル 白水社
・私が愛したグリンゴ カルロス・フェンテス 集英社
・マングローブに生きる――熱帯雨林の生態史 高谷宏一 日本放送協会
・エビと日本人 村井吉敬 岩波書店(新書)
・インドネシア民族意識の形成 永積昭 東京大学出版会
・中日翻訳表現方法 遠藤紹徳 バベル・プレス
・中国近代化の政治経済学 岡部達味 PHP研究所
・新版中国ことばの旅 上野恵司 白帝社
・武器としてのことば 鈴木孝夫 新潮社
・漢字文明圏の思考地図 西田龍雄 PHP研究所
・日本語のシンタクスと意味T・U 寺村秀夫 くろしお出版
・インドネシア現代政治の構造 木村宏恒 三一書房
・インドネシアのイスラム教育 西野節男 勁草書房
・アジアのことが気にならないあなたに アグネス・チャン、ルベン・アビト めこん
・古代国語の音韻について 橋本進吉 岩波書店(文庫)
・楽園・味覚・理性――嗜好品の歴史―― W.ジヴェルブシュ
・日本人の英語 マーク・ピーターセン 岩波書店(新書)
・分る英語、通じる英語 ケリー伊藤 講談社
・英語の学び方 近江誠 研究社
・英語コミュニケーション論 橋本満 学書房
・言語と文化の構造 芝垣哲夫 創元社
・英語の読み方、味わい方 上田勤・行方昭夫 新潮社
・芭蕉・シェイクスピア・エリオット 西脇順三郎 恒文社
・歌舞伎美論 河竹登志夫 東京大学出版会
・20世紀英米文学ハンドブック 上田勤ほか 南雲堂
・メキシコからの手紙 黒沼ユリ子 岩波書店(新書)
・しぐさの日本文化 多田道太郎 角川書店
・アシスタント マラマッド 荒地出版
・講座日本語と日本語教育 宮地弘編 明治書院
・日本語学と日本語教育 森田良行 凡人社
・外国語教育理論の史的発展と日本語教育 名柄迪ほか
・アルク・ホフマン全集(10巻) 創土社
・中国文雑誌・新聞総目録 アジア経済研究所 アジア経済研究所
・民族とは何か 川田順三ほか編 岩波書店
・煉獄の誕生 J.ルゴフ 法政大学出版局
・性と歴史 J.ルイ・フランドラン 新評論
・一逃亡奴隷の半生 フレデリック・ダグラス 筑摩書房
・ジョン万次郎漂流記 井伏鱒二 角川書店(文庫)
・余は如何にして基督信従となりし乎 内村鑑三 岩波書店(文庫)
・人文地理学 J.ウェップ、J.ブルック 二宮書店
・新訂歴史地理 藤田ほか 大明堂
・変貌するアジア アジア地理研究会 古今書店
・ホーキング宇宙を語る S.W.ホーキング 早川書房
・ソクラテスの弁明・クリトン プラトン 岩波書店(文庫)
・饗宴 プラトン 岩波書店(文庫)
・文化地理入門 千葉徳爾 大明堂
・講座・地球環境(全5巻) 大来佐武郎監修 中央法規出版
・ECの挑戦・日本の選択 石川健次郎 中央公論社
・文化人類学事典 石川栄吉ほか編 弘文堂
・人類学ゼミナール 石川栄吉ほか監修 弘文堂
・古代中国の地方文化 W.エバーハルト 六興出版
・メモ式ドイツ語早わかり 在間進 三修社
・辞書なしで学べるドイツ語の最初歩 大岩信太郎 三修社
・ドイツ人の日本人像 中埜芳之 三修社
・パーリアとしてのユダヤ人 ハンナ・アレント 未来社
・ドイツとドイツ人 トーマス・マン 岩波書店(文庫)
・薔薇の名前 ウンベルト・エーコ 東京創元社
・美術の歴史(全2巻) H.W.ジャクソン 美術出版社
・カラー版西洋美術史 高階孝爾 美術出版社
・和英対象日本美術用語辞典 同編集委員会 東京美術
・純粋理性批判 カント 岩波書店(文庫)
・比較文学 ギュイヤール クセジュ文庫
・日米文学交流史の研究 木村毅 恒文社
・シルクロード文化史T、U、V 長沢和俊 白水社
・海の都の物語(上)(下) 塩野七生 中央文庫
・聖サンフランシスコ・ザビエル全生涯 河野純徳 平凡社
・新教育大辞典(全8巻) 細谷俊夫ほか編 第一法規
<経営情報学部>
・経営と文化 林周二 中央公論社(新書)
・流通革命 林周二 中央公論社(新書)
・日立と松下(上・下) 岡本康雄 中央公論社(新書)
・新会計学原理 太田哲三ほか 同文館
・管理会計の基礎 溝口一雄 中央経済社
・経営管理総論 藻利光隆 千倉書房
・意思決定の統計学 森田優三 講談社(現代新書)
・偶然の科学 竹内啓 東京大学出版会
・おはなしファジイ――あいまいさを科学する―― 西田俊夫 日本規格協会
・企業倒産分析と会計情報 後藤実男 千倉書房
・原価計算4訂版 岡本清 国元書房
・財務会計論 飯野利夫 同文館
・入門日本経済 金森久雄 中央経済社
・ゼミナール日本経済入門 日本経済新聞社編 日本経済新聞社
・視覚の法則 メッガー 岩波書店
・色彩工学の基礎 池田光雄 朝倉書店
・知覚判断 柿崎祐一 塩田館
・法人税法の考え方・読み方 渡辺淑夫・山本守之 税務経理協会
・ゼミナール国際経済入門 伊東元重 日本経済新聞社
・ベーシック国際経済学 小田・鈴木・井川・阿部 有斐閣
・企業買収 奥村弘 岩波書店(新書)
・心の実験室1、2、3 磯貝芳郎ほか 福村出版
・心理学パッケージ1〜6巻 小川捷之・椎名健 ブレーン出版
・心理学1知覚・認知 柿崎祐一・牧野達郎 有斐閣
<工学部>
◎土木工学科
・土質試験の方法と解説 土質工学会 土質工学会
・土質工学ケースヒストリー集(第1集) 土質工学会 土質工学会
・土質工学標準用語集 土質工学会 土質工学会
・土質工学入門 土質工学会 土質工学会
・土の調べ方入門 土質工学会 土質工学会
・土質工学数式入門 土質工学会 土質工学会
・水のはなしT、U、V 高橋裕編 技報堂
・河川汚濁のモデル解析 国松・村岡編 技報堂
・理科年表 国立天文台編 丸善
◎建築学科
・茶匠と建築 中村昌生 鹿島出版会
・建築の多様性と対立性 R.ヴェンチューリ 鹿島出版会
・建築神話の崩壊 マンフレッド・タフーリ 彰国社
・仕上工事管理のチェックポイント 日建設計大阪管理部「管理業務研究会」 学芸出版社
・建築鉄骨設計の要点 鋼材クラブ編 フジビ出版
・まちに住まう・大阪都市住宅史 西川幸治 平凡社
・日本都市史入門(全3冊) 高橋康夫 東京大学出版
・すまい考今学 西山夘三 彰国社
◎電気工学科
・基礎センサ工学 高橋清ほか 電気学会
・電気電子計測 山口二郎ほか オーム社
・スパッタ技術 和佐清隆ほか 共立出版
・オプトエレクトロニクスデバイス 青木昌治 昭晃堂
・ウルトラクリーン化技術 赤堀正幸 ダイヤモンド社
・ディスプレイデバイス 伊吹順章 産業図書
・絵でわかる相対性理論 小暮陽三 日刊実業出版社
・応用カルマンフィルタ 片山徹 朝倉書店
・知識工学 小林重信 昭晃堂
・電磁気学 A.ゾンマフェルト 講談社
・大学課程制御工学 近藤文治ほか オーム社
・部分と全体 ハイゼンベルグ みすず書房
・日はまた沈む ビル・エモット 草思社
◎機械工学科
・塑性加工の基礎 宮川松男 丸善
・新編塑性加工学 大矢根守 養賢堂
・工業塑性力学 益田森治ほか 養賢堂
・固体の力学 中沢一ほか 養賢堂
・材料力学 林卓夫 朝倉書店
・構造の力学 田中ほか コロナ社
・生産管理工学(精密工学講座14) 人見勝人
・トランジスタとICのための電子回路アナログ編 シリングほか
◎経営工学科
・経営学説入門 北野利信編 有斐閣(新書)
・経済学入門(別冊宝島82) 佐波隆光編 JICC出版局
・哲学からのメッセージ 木原武一 新潮選書
・ロボタイゼーション 森清 技術と人間
・ネットワーク組織論 今井健一ほか 岩波書店
・ワープロによる知的生産の方法 荻野綱男 岩波書店
・要説図学 田中政夫 共立出版
・詳解図学演習 田中政夫 共立出版
◎数学・物理教室
・説明の読み方・考え方 D.ソロー 共立出版
・不可能の証明 津田丈夫 共立出版
・無限の心 R.ラッカー 現代数学社
・紙ヒコーキで知る飛行の原理 小林昭夫 講談社
・電磁気学を考える 今井功 サイエンス社
<薬学部>
・食品と安全性 石倉俊二 南山堂
・食品機能化学 中村良ほか 三共出版
・衛生試験法・註解 日本薬学会編 金原出版
・酸素の生化学 L.L.イングラハムほか 学会出版センター
・がん遺伝子の分子生物学 藤永? 講談社
・生物発光と化学発光 今井一洋 広川書店
・薬学生のための物理化学 大塚昭信ほか 広川書店
・薬学生のための物理薬剤学 後藤茂編 広川書店
・取扱い注意試薬ラボガイド 東京化成工業編 講談社
・未来を拓くT・U――化学の最前線を担う人々―― 現代化学編集グループ 東京化学同人
・生体物質の有機化学 R.ベーカー 東京化学同人
・地球は救えるかT 日本放送協会 日本放送協会
・地球環境読本 別冊宝島編集部編 JICC出版局
・新公害原論――遺伝子学的視点から―― 市川定夫 新評論社
・農薬と環境破壊56話 加藤龍夫 光雲社
・恐るべきゴルフ場汚染 谷山哲郎 合同出版
・Q&Aくらしと環境の法律相談 第一東京弁護士会 ぎょうせい
・日本の河川環境 環境庁編 大蔵省印刷局
・いのちの水――新しい汚染にどう立ち向かうか 中西準子 読売新聞社
・暮しの中の水百科 江川隆進 にっかん書房
・薬学英語 赤穂栄一 医薬ジャーナル
・中谷宇吉郎随筆集 樋口啓二編 岩波書店(文庫)
・分子生物学とバイオテクノロジー 山口彦之 裳書房
・SDDと活性酸素調整剤――その薬理作用と臨床応用―― 大柳義彦 日本医学館
・癌の科学(全5巻) 菅野晴夫ほか 南江堂
・サイトカイン 大沢利明 東京科学同人
・Calsium and Cell Response 八木康一ほか 学会出版センター
・分子と人間 アトキンス 東京科学同人
・フロン 富永健ほか 東京大学出版会
・入門免疫学 河西信彦ほか 講談社
・ボイド病態学T・U W.ボイド 広川書店
・Analysis J. Tyson Royal Society of Chemistry
・Physical Biochemistry J.G/Dich Mcgraw-hill
・新理科教育 森一夫 学文社
・自己実現を図る理科学習 森一夫 初教出版
・現代理科学習論 森一夫 明治図書
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図書館利用者の声
便利な図書館利用法
薬学部衛生薬学科 3年
古賀 亜紀子
図書館には「希望図書購入制度」がありますが、昨年初めてその制度を利用させてもらいました。購入してもらったのは、ある試験科目のカセット付テキストで、カセットは図書館にあったのですが、テキストだけがありませんでした。それで、図書館の方に尋ねてみたところ、この制度を利用するようにすすめられたのです。まさか、自分ひとりの希望で図書が購入してもらえるなんて思ってもみなかったので、驚いた反面とても嬉しかったのです。1ヵ月ぐらいたってテキストが届き、毎日少しずつそのカセットとテキストで勉強していました。そのおかげで、試験も良い結果を得ることができました。一層嬉しく思っています。
その他に図書館を利用するのは、レポート作成のための参考文献を借りるのがほとんどです。専門書は、種類が多いのでたいていは講義要綱に載っている参考文献を借ります。そういった文献も図書館には割合に揃っているので、どういったものが読み易いかなどよく分からなくても、簡単に手頃なものを借りることができます。
ただ、残念なことに、専門書以外の本はほとんど借りたことがないということです。なかなか自分に合った本というのが見つけられないのです。でも、やっと前期試験も終わり一段落できたので、読書の秋に向けて何か1冊心に残るような本を読みたいと思っています。
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最近入ったレファレンスブックの一部
<本館>
・西洋思想大事典(全5巻) 荒川幾男監修 平凡社(R130.33)
・新編日本史辞典 京大日本史辞典編纂会 東京創元社(R210.033)
・号・別名事典(古代〜近世)日本アソシエーツ(R281.03)
・民法基本判例集<第5版> 我妻栄編 一粒社(R324.098)
・金融・経済用語辞典 吉野昌甫監修 経済法令研究会(R338.033)
・新教育学大事典(全8巻) 第一法規(R371.033)
・研究者・研究課題総覧<1990> 人文・社会科学編(2冊)、自然科学編(5冊) 日本学術振興会
・空気調和・衛生用語事典 (社)空気調和衛生工学会 オーム社(R528.203)
・流通消費動向分析<'90−'91> 日本経済新聞社(R675)
・英和商品名事典 研究社(R675.1)
・ロングマン応用言語学用語事典 J.C.Richards 南雲堂(R803.3)
・英米雑学辞典 秋山登志之著 南雲堂(R803.4)
<分館>
・微生物工学技術ハンドブック 南山堂(R490.33)
・広川薬科学大辞典<第2版> 同編集委員会 広川書店(R499.033)
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環境問題関係図書をまとめて購入しました!
熱帯雨林の伐採、オゾン層の破壊、酸性雨の問題など地球環境保全論議が盛んです。今号の工学部金子教授のミニレクチャーをはじめ本誌でも度々関連記事を掲載してきましたので、この問題に関心を持っている皆さんも多いことと思います。そこで図書館(本館)では環境問題の関連図書ばかりを約60冊程度新規に購入し、利用者の皆さんに提供することになりました。既存の図書とあわせて一読してみてください。皆さんの認識が一層深まることを期待しています。
なお、これらの図書は内容により請求記号が若干異なりますが、519.8(環境保全・自然保護)を中心に配架されています。
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