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一冊の古書は語る

法学部 教授
堺  慎介

 机上に一冊の書物がある、かつて関学法学部教授であった故坂本仁作氏の生前、彼の書斎で見つけ無理に請うていただいてしまったものである。クローチェ著、青木巌訳「ヴィコの哲学」東京堂版。発行日は昭和17年3月20日。原著初版は1911年。青木氏がどのような人であったかは知らぬ。クローチェ(1866−1952)は、生涯を通じての反ファシズム活動で知られるイタリアの碩学であり、ファシスト支配下のイタリアにおいて、公然とその反ファシズム的言説を展開してなおファシストに一指をも触れさせることはなかった。彼はまた、その同郷の哲学者ヴィコ(1668−1744)研究の第一人者として、深い洞察と鋭い観照によってヴィコの現代へと投げかける問いかけの意味を明らかにした。われわれは、両者を同じ歴史主義哲学の系譜に属すると考えている。したがって、この書物が、太平洋戦争の最中、ファシストのイタリアと盟邦関係にある大日本帝国の軍国主義政権の厳しい検閲と出版統制の下で出版されていることこそ不思議である。この謎は、青木氏の序の中でほぼ明らかとなる。青木氏は、その出版をファシストのローマ進軍20周年を祝うものと位置づけ、さらにヴィコを「今日のイタリア・ファシズムの思想的先祖として最も重要なひとり」とし、ヴィコ思想を紹介することでファシズムが単なる反動思想乃至運動ではないことを「示唆」したいというのである。しかし、各時代・各民族をそれ自体の存在と原理によってとらえようとするヴィコの思想とファシズムの指導者の原理とはいかなる接点も持たない。このことは、青木氏自身も含めて、万人の認めるところであろう。ヴィコ思想をあえてファシズムの関係づけようとするのが本心であるならば、クローチェではなくジェンティーレ(1875−1944)のヴィコ研究(1915)が訳されるべきであった。かくして答えはひとつである。この序は、検閲を回避し用紙の割り当てを受け、統制を免れるための苦肉の策として書かれた。ファシズムと軍国主義を賛美する序文のついたクローチェの労作、そして、それを通してヴィコ思想を読むのは、なんともやりきれない話ではある。しかし、ほとんどすべての学者・言論人が戦争賛美の雑文を垂れ流すことで糊口をしのいでいたその時期に、節を曲げても一石を投じたいというのが訳者の意図であったとすれば、われわれは、それを賞賛すべきであろう。今、街頭にまで氾濫する書籍を前にして、一冊の古書が語る半世紀前の出版事情と半休業状態にあった当時の書店に思いを馳せるのは果たして無駄なことだろうか…?
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推薦図書特集!!

 各学部の先生方にお願いし、学生諸君に読んでもらいたい推薦図書を紹介していただきました。いずれも先生方が読んで感銘を受けられたものばかりですから、読後にきっと大きな収穫を得られることでしょう。読書にふさわしい季節です。どうか心ゆくまで味読してください。
 なお、ご紹介いただいた図書はいずれも図書館に揃っています

反例からみた数学
一松信、岡部恒治、和田秀男、飛来古希男著(遊星社)
工学部数物教室 助教授
貴田 宗三郎

 数学の定義や定理、命題を理解するには、それが自然に了解できる例とかモデルを知ることがまず大切であろう。しかし、本当によく理解するにはそれだけでは不十分である。定義は必ずしも素朴な直感のすべてを表現してはいないし、普通、定理とか命題には条件とか仮定がついている。直感とのずれを示す例とか、条件、仮定を満たさないために当然のように思われた結論が成り立たない例などを知ることは数学的理解を深めるうえで大切なことである。これが学習の過程のける"反例"の役割である。他方、数学の歴史において"反例"が新しい数学を生み出す原動力となったことも稀ではない。このことは本書からもうかがい知ることができるであろう。本書は高校生から大学初年級を対象に、"反例というものを通して数学を見直してみる"ことを目的に"数学の基礎、代数学、幾何学、解析学"の各分野について、それぞれの著者によって記されたものである。注意すべき反例などを知るとともにじっくりと考えるという態度で読めば論理的志向のおもしろさを味わうことができるのではないかと思う。

(1)『飛ぶ――そのしくみと流体力学――』(テクノライフ選書)
飯田誠一著(オーム社)
(2)『物理学とは何だろうか』(岩波新書)
朝永振一郎著(岩波書店)
工学部機械工学科 助教授
一色 美博

(1)ジャンボジェット機が、なぜ飛ぶのかという素朴な疑問に答えながら、自然と人間とのかかわりについて考えているのがこの本である。昆虫や鳥など自然界の飛ぶという行為からひもとき、自然界にある「飛ぶためのしくみ」をわかりやすく解説しつつ、その飛行原理を介して最後に専門的な「流体力学のすすめ」に導く。鳥のように飛びたいという幼いころの憧れを再び思い起こさせる好書である。
(2)この本は、物理学とはいったい何であるかを問い、その成立過程と進展を語った物語である。物理学の歴史を平易に解説するとともに物理学本来の視点、社会と人間の視点、さらに哲学的視点に立つノーベル賞授賞物理学者である著者の「科学と文明」に対する考えと問題提起を含んでおり、科学と文明について考えてみる絶好の機会となろう。一読をお薦めする。

ことばを心理する:人はことばに何を託すか』(有斐閣選書)
山田純著(有斐閣)
国際言語文化学部 助教授
吉田 信介

 本書は「ことばという森」について具体的事例を豊富に取り入れ、心理学的、言語学的接近を試みたやさしい入門書である。
 筆写によると、松本零士のSFコミックス『宇宙戦艦ヤマト』がベストセラーになったのは、新造語を導入する代わりに「波動エンジン」「マゼラン噴流」「27宇宙ノット」のように海事用語に新しい意味を与えることにより、読者は新造語を学習する必要がなく、簡単に大宇宙を大海原の二重写しの中でとらえていくことができるのがその要因のひとつであり、そこには未知のものを既知のものに結びつけたり、未知のものを既知のもの基づいて理解し、説明しようとする人間の自然な基本的性向がみられると指摘する。
 他に「西洋の太陽は何色?」「右と左はどちらがえらい?」「なぜ首を縦に振るのか?」「語彙数は有限か無限か?」「ことばは武器か?」「手話はどのようなことば?」「なんで英語やるの?」など、ことばがなくては1日でも生きていけない人間を理解する手がかりとなる多くの題材を提供している。
 秋の夜長にぜひご一読されたい!

思考の技術
瀬尾 芙巳子著(有斐閣)
経営情報学部 助教授
西ア 一郎

 本書は意志決定に関する入門的なトピックから著者独自の長年の研究成果の一部を取り入れた意志決定に関する入門書であるとともに研究書である。著者はある意味での合理性を有した情報の処理過程と利用の手段が意志決定であると考え、そのコンテキストにしたがって体系的に意志決定の理論と方法を考察している。まず、情報のもつ基本的性質から始まり、不確実性下の意志決定が単一目的と多目的環境において概括される。次に、著者自身の成果であるあいまい環境下での意志決定、組織あるいは集団での意志決定、さらに、処方的アプローチのための意志決定支援システムの構築が考察される。本書のもつ研究書的側面から、関連する研究の文献は巻末に各章ごとにまとめられており、本書で述べられるタイプの意志決定を学び、研究する者にとってたいへん有益である。最後に、対象とする読者について述べると、本書は経営・経済系(本学では経営情報学部)のみならず工学系の学生や研究者にとっても、極めて啓発的内容をもつ瞠目の書である。

『世論(上)(下)』(岩波文庫)
W.リップマン著(岩波書店)
法学部 講師
松永 信一

 大衆民主主義の成立によって、大衆の政治参加が制度化された。その際、最大の問題は、大衆という政治の素人たちが、どのようにして政治状況における事実を確定し、決断を下すかということである。そこで、「消費税は悪だ」「政治家は金まみれだ」「庶民の声を聞く政治家を!」といったまことしやかなことばが飛び交うことになる。これを、W.リップマンはステレオタイプと名づける。政治の世界の中で行動しようとすれば、人はこれに頼らざるを得ない。もちろん、政治の場では、事実に基づくと自称する客観的認識もステレオタイプ化を免れるものではない。ステレオタイプの競い合いが政治のドラマであるとすれば、常識人にとって、それは空騒ぎ以外の何ものでもない。しかし、この空騒ぎの装置は社会にそれなりの貢献を果たす文明の利器でもある。このような政治へのリアリズムが欠如しているからであろう。その意味で、わが国においてこの本がついに数年前、新たに翻訳されたことの意義は十分にある。

こちら救命センター
浜辺 祐一著(集英社)
薬学部 助教授
山下 伸二

 「臨床という場は、生身の人間が生きているところである。患者も医者も看護婦も技師もみんながまさしく生活している場である」「医者や看護婦に許されることは、そうした生身の人間の傍らにいるということだけであって、決してその人間を力ずくで押さえ込んでしまうことではない」。この本では、看護婦に対することばを通して、救命救急センターで外科医として働く筆者の医療に対する情熱に触れることができる。死を待つだけの末期癌患者や、植物人間としてしか生きられないような患者に対して、医療人として何をすればいいのか。その答えを模索する著者や看護婦たちの姿が生き生きと描かれている。現在、薬剤師がただの調剤師ではなく、このような医療の現場に積極的に参加することが強く望まれている。これからの新しい薬剤師を目指す諸君は、この本の中の"看護婦"という文字を"薬剤師"という文字に置き換えて読んでみてはどうだろうか。

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93年度図書館コレクションの紹介(収書方法B)
『インドネシア学地域研究コレクション』

申請代表者
国際言語文化学部 講師
山口 真佐夫

 『インドネシア学地域研究コレクション』第3年度の特徴は地方語・言語学関係の図書が多く含まれている点である。第3年度に収集された地方語・言語学関係の図書を「地方語」「インドネシア語」「その他の言語」のグループに分けて紹介したい。
 インドネシアには「地方語」と呼ばれるそのほとんどがオーストロネシア語族西部語派に属する400以上の言語が多く存在する。首都ジャカルタがあるジャワ島にはジャワ語、スンダ語、マドゥラ語およびインドネシア語ジャカルタ方言がある。それらの言語の中で最も複雑な音韻体系と形態法をもっている言語がマドゥラ語である。
 ジャワ語、スンダ語に比べてマドゥラ語に関する文法書、辞書は出版が少なく、またその複雑な音韻体系は省略されて表記されることも多い。現在までに出版されたマドゥラ語の文法書で最も信頼できるのが第3年度に収集された以下のものである。
Kiliaan, H.N., 1897, Madoereesche Spraakkunst, 2 Vols., Batavia
 本コレクションにはすでにマドゥラ語の辞書もあり、マドゥア語研究の基本的図書は完備されたといえる。なお、本コレクションにはインドネシアにおける豊富な古典資料を有するジャワ語に関しては、すでに古代ジャワ語の辞典として権威のある下記の辞書を初めとしてジャワ島の言語に関しての資料が完備しつつある。
Tuuk, H.N. van der, 1897, 1899, 1901, 1912, Kawi-Balineesch-Nederlandschwoordenboek, 4 vols, Batavia.
 際3年度収集分にはバンカ島、スラウェシの言語地図も含まれている。特にスラウェシの言語地図に関しては、オランダの言語学者のエッセル(S. J. Esser)の1938年のインドネシア言語地図にスラウェシの言語分布が示される以前の貴重な資料である。
(1889),Schets-taalkaart van de residentie Bangka.
(1894),Schet-taalkaart van Celebes.
 現在のインドネシア共和国の国語であるインドネシア語もオーストロネシア語族西部語派に属する一言語である。そして、インドネシア共和国以外にもマレーシア、ブルネイ、シンガポールでの国語、公用語として使われている。そのインドネシア語がまだマレー(ムラユ)語と呼ばれていた時期の重要な文献として下記のものが収集された。
Winstedt, R. O., 1922(second & revised ed.), An English-Malay Dictionary, Singapore, Shanghai, Hongkong, Yokohama, Hankow.
Swettenham, F. A., 1909, Vocabulary of the English and Malay Language, Shanghai, Singapore & Yokohama.
 インドネシア以外の言語関係では、下記の2書が収集された、インドネシア語に借用語もたらしたタミル語が含まれるドラビダ諸語とフィリピンの国語のフィリピノ語の基となったタガログ語関係のものである。
Coldwell, R., 1961, A Comparative Grammar of the Dravidian or South-Indian Family of Languages.
Llamzon, T. A., 1976, Modern Tagalog : A Functional-Structual Deskription, The Hague, Paris
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<研修会参加記>
整理業務の現状と将来
図書館整理係  小山 晶子

 私は、さる9月5日〜7日の3日間、福岡市で開催された日本私立大学協会による「第34回大学図書館司書主務者研修会」に参加する機会を得た。今回の研修会は、情報化社会の進展、社会情勢の変化等により、大きな変化を迫られている大学図書館の資料組織化(目録作成等、整理業務)の現状と問題点がテーマとしてとりあげられた。以下、この研修会で得た知識を私なりにまとめてみた。

・ 資料組織化の現状
 今回の研修会のために同協会が加盟240大学を対象に実施した「資料組織化の現状」に関するアンケートによれば、回答のあった181大学192館のうち84館だけが自館で独自目録を作成している。それ以外の図書館はなんらかの書誌ユーティリティ(目録情報提供機関)を利用して目録作成を行っている。
 次に目録情報を利用者に提供する手段としてコンピュータを使用している図書館は、和書で61.5%、洋書で60.4%、和書・洋書平均で約60%になる。つまり、半数以上の図書館で整理業務がコンピュータ化されており、効率よく、迅速に業務を行っている。この傾向は、今後、ますます増加の一途をたどるであろう。

・ 資料組織化の将来
資料組織化業務におけるコンピュータ化、オンライン化の進展は書誌ユーティリティの普及により、書誌情報のデータベース化を促進させただけでなく、書誌情報提供サービスの深化と拡大化を進展させるであろう。つまり、利用者は特定の資料、特定の主題に関する資料だけでなく、ある資料の中に収録された著作や雑誌の論文、あるいは目次情報や内容情報の提供をも要求しており、すでにそうした情報は増加しつつある。
 このような利用者の要求を満足させるためには、今後、図書館は自館の詳細化された書誌情報を管理するだけでなく、館種(大学図書館、公共図書館、専門図書館等)を越えて、全国規模、さらには国際規模で資料としての情報を共有化し、蔵書とはならない資料、ものとしての実体のない資料を掌握し、組織化して利用者に提供していく必要があるだろう。そのためには、資料組織化の担当者は、目録規則等、目録作成に関する知識のほかに、コンピュータや通信技術に関する知識が必要である。
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利用者の声

視聴覚室の楽しみ

国際言語文化学部 4年
奥田 義成

 私はあまり熱心に図書館を利用しているというわけではありません。それが探している本が見つかることが少ないことや、門外漢には意味不明の専門書が多い(大学の図書館だから当たり前ですが)からです。
 けれど、視聴覚資料のある4階にはクラシックのほか、ジャズ、民族音楽などのCDがあり、特にクラシックのCDは18世紀から20世紀前半を中心に重要な作品のほとんどが揃っています。また、ベートーヴェンやモーツァルトの人気のある曲は2つ、あるいは3つの違ったディスクがあります。例えば、ベートーヴェンの交響曲全集は朝比奈隆、アバド、バーンスタインのディスクがあり、三者の違った演奏を聴き比べて楽しむこともできます。
 また、英語、中国語、ドイツ語などの外国語の学習に役立つテープやビデオがあり(ルパン三世の「カリオストロの城」もある)、語学検定のリスニング対策にも役立ちます。
 そして、川端康成、鈴木大拙、小林秀雄などの講演を収録したテープもあります。小林秀雄の書いた本なんて読む気もしないという人は一度聞いてみてください。最近の落語家よりもずっと味のある語り口で、興味深い話を聞かせてくれます。
 その他にもいろんな資料があるので、いつもエレベーターで4階を通り過ごしてしまう人も一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

アイデアを求めて

工学部建築学科 2年
松元 誠司

 皆さんは、月にどれくらいの本を読むのでしょうか? 私はだいたい月に10〜15冊ぐらいの本を読んでいます(ただし雑誌は除きます)。これだけしか本を読んでなくても、自分で本を買えば本代は決してばかになりません。でも、図書館を利用すれば、ただで本を読むことができるのです。
 私たちの摂南大学の図書館には、私たちにとってたいへん強い味方となってくれるシステムがあります。それは、希望図書購入制度です。これは、図書館にない本を読みたいとき、その本を図書館にリクエストすれば、図書館が購入してくれる制度です。ただし、この制度では通常、本が購入されるまでに1ヵ月程度待たなくてはならないようです。しかし、もしブックセンターにその本があれば、「速図(はやと)君」の制度を利用して、希望の本をその日のうちに読むことができます。
 このような制度を私たち学生がもっと利用すれば、図書館はもっと身近な、もっと便利なものになると思うのです。
 最後になりましたが、私はわが大学の課外活動団体のひとつである摂大祭実行委員会に所属しています。図書館にはよくアイデアを求めに行きます。他のクラブ団体等に所属している皆さんも、また、そうでない皆さんも図書館にもっと出向いてみてはいかがでしょうか。きっと、皆さんの求めているアイデアが、多くの本の中に隠れて、皆さんと会えることを楽しみに待っていてくれることでしょう。
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枚方分館に閲覧室新設

 枚方分館に閲覧室が新設されました。この閲覧室は座席数を増やすことはもちろんのこと、図書館閉館後も自習ができる場所を利用者に提供することを目的として設けられました。
 座席数は57席あり、これまでの座席数不足が大幅に改善されました。また、開室時間は9時から22時までとしており、図書館閉館後も閲覧室は利用できます。9月5日の利用開始以来、夜遅くまで利用者があり、図書館としても喜ばしいかぎりです。
 それから閉館後にも図書館の蔵書を利用しやすくするためにオーバーナイトローン(一夜貸し)の制度を採り入れました。これは閉館30分前から次の開館日の9時30分まで貸出を行う制度です。この制度の利用者の便宜を図るため、ブックポスト(図書返却ポスト)を閲覧室に備え付けるようにしました。ブックポストは、図書を返却したいけれども閉館していて返却できないとき、そんなときに利用してください。
 閲覧室では、喫煙、飲食はもちろん禁止です。それに、私語は慎んで、他の利用者の迷惑にならないようにしてください。
 図書館では利用者の皆さんが、快適に学習、研究ができるような環境づくりを進めていくつもりです。閲覧室に限らず、どんなことでも結構ですから、ご意見等をお寄せください。
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就職コーナー 新設

 本館普通図書室(6F)には、多くのユニークなコーナーがありますが、7月から新たに就職コーナーが設けられました。厳しい就職状況を反映してか、多数の利用者があるようです。
 このコーナーには現在、「シリーズ日本の会社」(実務教育出版)、「就職常識ハンドブック」(同)、「応募書類で成功する就職活動」(新星出版社)など業界情報や就職活動のテクニックを扱った図書や、公務員試験、教員試験の受験対策用図書のほか、「ドキュメント面接」「コンピュータ関係の職業」などのビデオ資料も配架されています。これらの第1回配架資料の選書はすべて就職課にお願いしました。
 図書館ではこのコーナーを、3・4年次生はもちろんのこと、就職活動はまだまだ先のことと考えている1・2年次生諸君にも利用していただこうと思っています。
 なお、このコーナーには、今後、職業や労働をテーマにした資料も配架するようにし、受験対策用図書のように毎年度発行されているものについては、継続購入する予定にしています。
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一般市民に図書館公開!!

 図書館では、一般市民の方の学術研究・生涯学習などに便宜を図ることを目的として、10月3日から一般市民の方に図書館を公開することとしました。現在、このような制度を設けている大学は、国公立大学を除くとまだあまり多くありません。しかし、本学は開かれた大学として地域の学術情報センターとしての役割を担っていきたいと願って公開に踏み切りました。
 この制度の対象は、学習・研究のために図書館を利用したい人ですが、学生・生徒は除きます。利用の範囲は、館内での閲覧、文献複写(有料)のみで貸し出しはできません。利用時間は本学の学生諸君と同じですが、本学の定期試験期の利用はできません。
 この制度により、多くの一般市民の方が本学図書館を利用されることと思いますので、学生諸君はこれまで以上に館内のマナーに注意しましょう。
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開館時間延長を実施

 前期試験の開館時間延長を、本館は9月5日から13日まで、分館は9月1日から9日まで、いずれも土曜日を除く7日間実施しました。延長した時間は従来どおり本館が18時から19時までの1時間、分館が20時までの2時間でした。期間中の利用者数は次表のとおりです。

開館時間延長期間中の延長時間帯の利用者数
実施日 本館(人) 分館(人)
67 68
64 92
41 178
72 193
63 175
87 202
97 243
合 計 491 1151
1日平均 70 164

 1日平均の利用者数は本館約70人、分館約164人で、昨年度の前期試験期の本館60人、分館138人に比べると若干増加しています。
 次回は後期試験期に実施する予定です。
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スペイン黄金世紀文学稀覯本コレクション展示

 スペイン黄金世紀(16・17世紀)の文学作品および歴史書を集めた稀覯本コレクションの展示を、10月3日から10月29日まで本館4階の学術雑誌室で行いました。
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