平成22年度神戸市受託研究
阪神・淡路大震災における被災情報ならびに復興状況資料のアーカイブ作成データ
作業の目的と概要
阪神・淡路大震災後、神戸市では復興カルテを作成するなど、定期的な復興状況の把握を進めてきた。この中で、建築物の再建状況についてはGIS(Geographic Information System)を駆使するなど、視覚的にわかりやすい情報に加工して、公表してきた。
一方で、建築物の被災や再建状況などのデータは、今後の都市防災を考える上での貴重な基礎資料として、社会に広く活用されることが望まれている。
このため、本調査において過去の成果を活用しながら、建築物の再建状況等のデータを時系列的に整理する。
そこで、阪神・淡路大震災後、神戸市において作成された震災復興データ、復興カルテデータ作成において使用されたデータや中間作業ファイルから、再度集計、編集・加工等を行い、下記の資料アーカイブを作成した。
作成資料リスト
(1)建物データ
- ストックデータ
町丁目及び区単位での建築年次別、建物用途別、構造別集計データ
1995年、1999年~2005年(2002年を除く)
1995年被災直前データ(1999年8月確定)に関しては被災度及び存続・滅失の情報 - フローデータ
建築確認申請データ(1995年1月~1999年10月)を着工時期、完成時期で集計
区単位集計、町丁目別集計 - 棟単位データ
1995年被災直前建物の棟ごとの建物属性情報(建築年次、建物用途、構造、被災度等)
2000年および2005年時点建物の棟ごとの建物属性情報
(2)人口データ
- 年齢階級別人口集計 1995年、1999年~2006年(2001年及び2002年を除く)
- 男女別町丁目別人口集計 1995年~2004年
- 人口移動集計 震災時居住地からの人の移動実態を集計した 2000年~2006年(2001年及び2002年を除く)
(3)その他データ
- 地図データ 震災時点町丁目界、区界データ Arcview形式
- 町丁コード等補助的資料ファイル
(4)データの公開
- 作成した震災アーカイブデータは学術研究用として(1)-3を除き利用いただけます。