実験器具図録

実験器具の種類はとても多いので、全部をご紹介することは出来ません。
そこで、1年次の実習で使う機器・器具を中心にご紹介してみましょう。
まず最初のページでは、定量分析化学実習で使っている測定機器類をご紹介します。



pHメーター


pHメーターは、溶液のpHを測定する機器です。
写真のは、少し古いタイプのデジタル型です。
針が止まった位置の目盛りを読んで測定値を出す、アナログ型のものもあります。

写真のようにセットして「酸塩基滴定」に使います。
pHメーター本体に「電極」を接続し、電極の先端部分が測定する溶液に浸かるようにスタンドに取り付けてセットします。写真で溶液を入れたビーカーが載っている器具を、マグネチックスターラーといい、ビーカーの中に小さな磁石を入れて、溶液を攪拌するのに使う物です。
写真右上に少し青いコックが見えているのが、ビュレットで、ここから溶液を滴下して反応させます。

マグネチックスターラー


上の写真に写っているマグネチックスターラーを正面から写したものです。
上に載っているビーカーは、この写真では溶液が入っていませんが、中に入っている白い棒状のものが磁石で、スターラーの黒いつまみを回すと、この磁石の回転速度が変わります。
これで溶液を攪拌しながら、反応をさせたり、単に溶けにくい固体を溶かす時にも使います。

pHメーター


これもpHメーターです。
最新の機種で、電極の大きさは上の写真のものと同じですから、本体が随分小さくなったことが分かります。
サイズが小さくても、使い方も性能も変わりません。

電子分析天秤(メトラー)


Sartorius直示天秤の電子天秤タイプのものです。
0.1mgまで正確に測れるもので、重量分析や正確な濃度の溶液の作成に使用します。

写真で天秤の皿に載せてあるのは、次のページで紹介する「秤量瓶」です。

天秤のケースの上に載っているのは、天秤の皿や皿の回りに試薬をこぼした時、掃除するものです。

上の天秤を使用する専用の部屋、「天秤室」の様子です。

埃や、振動を避けるために、このような専用の部屋で測定します。
正確な測定をするために、普通の台ではなく、振動が伝わりにくいストーンテーブルという台の上に置きます。

上皿天秤


普通の試薬作成に用いる天秤です。
これは、昔からあるタイプの天秤で1mgまで量れます。
使い終わったら、この様に片方に皿を重ねておきますが、使う時は、もちろん左右に1枚ずつ皿を載せ、その上に薬包紙という紙を置いて釣り合わせてから量ります。

これの電子天秤タイプのものも良く使います。
(まだ写真を撮っていませんが...)
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