2024年12月10日に、第10回国際文化セミナー「マレー世界で考える/マレー世界を考える」を開催しました。第1回からZoomを用いたオンラインセミナーの形式で実施してきましたが、今回は対面での開催となりました。
講師は、上田逹先生(摂南大学国際学部教授)です。今回のセミナーでは、「マレー世界で考える」という観点でサバ州(マレーシア)のカダザンドゥスンの人々を中心に、半島地域のマレーシアとは異なるボルネオ島側のマレーシアにおける文化・芸術動態に注目することで、民族という範疇を超えてサバ州という領域を意識した「サバ人・サバ文化」が実体化されていく社会文化的な動態についてお話しいただきました。また、「マレー世界を考える」という観点から、広義のマレー世界の周縁に位置していると言いうる東ティモールにおけるテトゥン語に見られるマレー語・マレー世界の言語的・文化的・歴史的影響を取り上げることで、広義のマレー世界の広がりを示すとともに、その先に展開する今後の研究の可能性についてお話しいただきました。限られた時間でしたが、内容の濃い発表でした。
今回のセミナーの内容については、下記のリンク先の記事内容とも相関していますので合わせてお読みいただければ幸いです。
関連リンク
長期海外出張 マレーシア(上田教授)(https://www.setsunan.ac.jp/intlstudies/w/2024/10/長期海外出張%E3%80%80マレーシア(上田教授)/)
(文責:金子正徳・国際学部准教授)