2022年9月21日、外国語学部卒業で英語教員となった宮城隆太さんの勤務校である専修学校クラーク高等学院インターナショナルコースにて、宮城先生と、国際学部の英語教員ハーキー(学生時代の宮城先生の所属ゼミ担当)、齋藤(英語科教育法担当)の2名のコラボレーション企画の出張授業 “Do we really know what we think we know?” を実施しました。今回はcolor names を題材に、ウォーミングアップのゲームをし、その後、グループディスカッションをしたり、多様な辞書を使って用例を探したりしました。
この日のテーマ “Do we really know what we think we know?” (知っているって思ってることを、私たちは本当に知っているのだろうか?)は、大学で学ぶときに、分野が何であれ共通する研究の姿勢でもあります。「色の名前」は外国語として英語を学ぶ初歩の段階の教材で、日本語にも外来語としてたくさん入っているので、あまり難しく考えることはありません。しかし、とても奥が深いのです。例えば、英語で意見を共有することに日頃から慣れているインターナショナルコースの生徒さんたちも、
“What color is ‘3’ for you?” “How about this song? Does it have color for you?” “And this caramel flavor snack…what color is this sweet smell?”
というディスカッショントピックに、始めはちょっとびっくり。
それでも、美術の先生がクラスに貸してくださった配色カードを広げ、色サンプルを見ながら正解のない問いに取りくむうちに、グループ独自で「どこからどこまでをblueのカテゴリーに入れるか?」について検討し始めたり、自分が大好きな微妙な中間にある色を懸命に説明していたらピッタリの英語名を見つけたり、話題が尽きることがありませんでした。授業の後半は、「2つ組み合わせると、2つの単語の文字通り以外の意味になる表現」の話と、英語の世界で個々の単語に歴史がある話。もっともっと追求したいなあ、というところで時間が終わりました。
当日はインターナショナルコースのグレイ先生、アンドロル先生と共に、高・大合わせて5名の英語教員と25名の生徒の皆さんと英語でたくさん言葉を交わす賑やかなワークショップになりました。