カナダ、マレーシア、スペインに留学した学生による報告会を、2024年12月10日(火)5限に開催しました。報告会には国際学部の学生と教員が参加し、半年間の留学を終えて2024年度前期末に帰国した学生4名がそれぞれ15分程度の報告と5分程度の質疑応答を行う形式で進行しました。
カナダ西海岸のバンクーバーにあるサイモンフレーザー大学に留学した学生は、授業で語学だけでなくカナダ文化も学び、豊かな自然環境を活用したアクティビティやフィールド調査に参加した経験を紹介しました。後輩への実践的なアドバイスとして、クラスメートやホストファミリーと交流した自身の経験から、意義のある留学にするためには「日本についての知識を深めておくこと」や「積極的に挑戦する姿勢」が重要であることをと強調して述べました。
続いて、同じくカナダのカルガリー大学に留学した学生が発表を行いました。カルガリーはバンクーバーから東に約1000kmに位置し、ロッキー山脈と隣接した自然豊かな環境にあります。この学生は、ホームステイを快適に過ごすためのポイントをホストファミリーの視点から説明してくれました。また、現地学生とのジムでの交流やオーロラに遭遇したこと、さらには大谷翔平選手のプレーを間近で観戦したり、有名選手のファウルボールをキャッチしたエピソードなどを披露し、会場を大いに盛り上げました。
マレーシアの首都クアラルンプール近郊のスバンジャヤにあるサンウェイ大学に留学した学生は、学生寮に滞在しながら英語集中プログラムに参加し、留学生活の詳細を語ってくれました。寮内のスチューデントラウンジは、勉強や料理、交流の場として重要な場所であったこと、また、国内ではコタキナバルやマラッカを訪れ、近隣諸国ではタイやシンガポール、インドネシアのバリ島を旅した体験を紹介してくれました。最初はマレーシアの英語に戸惑った体験や多種多様な食文化に親しんだことも印象的なエピソードとして語られました。
最後に、スペインのサラゴサ大学に留学した学生が発表しました。サラゴサはマドリードとバルセロナの中間に位置し、イスラム文化の影響を受けた建築が多く残る歴史的な都市です。この学生は、留学期間の大半はサラゴサ市内で過ごし、7月から8月にはピレネー山脈の麓にあるハカのキャンパスで集中講座に参加しました。ハカでは、寮生活とホームステイを通じて多国籍のクラスメートと交流を深めたほか、スペイン語教師を目指すスペイン人とも親しくなり、スペイン語が飛躍的に上達したと報告しました。
今回の海外留学報告会では、4名の学生がカナダ、マレーシア、スペインでの多彩な留学体験を発表しました。語学学習や異文化理解、地域の自然や食文化への親しみ、現地での交流を通じて得た成長や学びが具体的に共有されました。参加者は、報告者との活発な議論を通じて異文化への関心と理解を深めるとともに、留学への意欲が刺激される機会となりました。
(国際学部教授 中西正樹)
関連ページ:
サラゴサ大学[スペイン]