Profession 専門に進む

確かな新薬を、早く患者さまのもとへ。

幼い頃からずっと健康で、薬に深い関わりや特別な興味があったわけでなく、単に「好きな理系に進み国家資格を取る」という将来像を描いて薬学部へ。ところが、授業で薬のできる過程に興味がわき、人生が変わりました。進学した大学院で、当時はまだあまり知られていなかったCRO(開発業務受託機関)のことを知り、関心のある臨床開発の仕事に携わることができるとわかって、飛び込んでみることに決めたのです。

以来約10年間、開発モニターとして全国の医療機関を駆け回り、臨床試験に携わってきました。開発モニターは、その臨床試験がさまざまな法律やルールを守って実施されているかを確認するのが仕事です。チームリーダーも任され、「次も島田さんのチームに」と製薬企業からご指名をいただけるまでになり、ますます仕事にやりがいと喜びを感じるように。4年前からは、マネージャーとしてモニターの育成にあたっています。モニター職の厳しさと面白さ、医療に貢献できる喜びを、しっかり後輩達に伝えていきたいと思っています。

※臨床試験(治験)
新しい薬の有効性や安全性を調べるため、人を対象に行う最終段階の試験のこと。

クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン株式会社 勤務
クリニカルオペレーション統括部
マネージャー

島田 愛子さん

profile

1999年 薬学部 衛生薬学科(現:薬学科)卒業
2001年 薬学研究科 修士課程 薬学専攻修了
高知県 私立高知学芸高校出身

理系科目が好きで、女性として働く上での将来性も考え薬学部へ。研究に打ち込む教員陣や先輩の姿に共感を覚え大学院に進み、医薬品の開発職という、入学当初は想像もしなかった道を選んだ。