Profession 専門に進む

設計図は、未来予想図。

高校時代までクラシックバレエに打ち込んだ日々。振り返れば、その頃から舞台や照明など空間構成に興味がありました。大きな方向転換でしたが、建築士を目指すことを決意して摂南大学に入学。今の会社の設備設計部門へ配属が決まり、思い描いた夢が実現しました。

でもそれはゴールではなくスタート。先輩方の仕事から学ぶ中で気づいたのは、設計とはまさに、人や街の未来予想図を描く仕事だということ。私の所属する部署が手がける仕事はモデルケースとして全国の事業所に伝えられるので、会社全体ひいては社会の未来につながるような発想が求められます。さらに、店舗や福祉施設など公共性のある建築物は防災対策が最重要課題で、今求められる基準のさらに先の未来を見越さなければなりません。あらためて気づいたのは、設計の対象は、現在ではなくて未来だということ。それと同時に、プライベートでは新しい命を授かり、建築を見る視点も変わってきました。わが子に笑ってもらえるような未来を築きたい。そう思うと、職場復帰が待ち遠しいです。

大和ハウス工業株式会社 勤務
東京本社 建築事業推進部
企画開発部 環境・設備グループ

田村 優子さん

profile

2009年 工学部(現:理工学部) 建築学科卒業
2011年 工学研究科(現:理工学研究科)博士前期課程 社会開発工学専攻修了
大阪府 私立相愛高校出身

店舗や福祉施設など、住宅以外の幅広い建築物の設備設計を担う。同じ建設業界で働く夫と結婚し、昨年第一子を出産。2014年時点では育児休暇中だが、現在は職場復帰へ向けて業界情報の収集など勉強を続ける。