摂南大学薬学部 公衆衛生学研究室
資料集

内分泌撹乱化学物質をめぐる動向

1962年
カーソンによる「沈黙の春」の出版
1979年
有吉佐和子による「複合汚染」の出版
第1回 環境エストロゲン会議
1985年
第2回 環境エストロゲン会議
1991年
米国シーア コルボーンらが主催する専門家会議の開催(ウィングスプレッド宣言)
1995年
1月英国医学研究審議会によるワークショップの開催
3月米国化学物質による魚類の発達と生殖に関するワークショップの開催
4月米国環境保護庁(EPA)主催のワークショップ開催
7月米国魚類に関するウィングスプレッド会議
1996年
3月米国シーア コルボーンら「奪われし未来」の出版
8月米国EPAが食品・飲料水の内分泌撹乱化学物質のスクリーニング手法の開発に着手
11月経済協力開発機構(OECD)が内分泌撹乱化学物質の試験法の開発に着手
12月英国欧州委員会および世界保健機構(WHO)が内分泌撹乱化学物質に関するワークショップ(ベイブリッジ会議)を開催
1997年
1月米国大統領府がEPA等と共同で内分泌撹乱化学物質に関するワークショップ(スミソニアン会議)を開催
日本環境・通産・厚生・労働・農水による省庁連絡会議
2月IFCS化学物質に関する国際政府間フォーラムにおいて内分泌撹乱化学物質問題について検討
3月英国デボラ キャドバリーによる「メス化する自然」の出版
5月G7環境大臣会合において内分泌撹乱化学物質問題について検討し、子供の環境保健の宣言が出される。
6月通産省「内分泌(エンドクリン)系に作用する化学物質に関する調査研究」報告
環境庁「外因性内分泌撹乱化学物質問題に関する研究班中間報告」報告
厚生省「化学物質のクライシスマネジメントに関する研究班報告書」(非公開)
9月「奪われし未来」翻訳出版
1998年
1月英国環境庁が内分泌撹乱化学物質について、危ない可能性のある製品の代替化などについて業界に提案
3月OECDが内分泌撹乱化学物質の試験法に関する専門家会合を発足
4月厚生省「内分泌撹乱化学物質の健康影響検討会」発足
5月環境庁「環境ホルモン戦略計画 SPEED'98」発表
汚染実態調査:環境ホルモン(67物質)について、全国240ヶ所で大気・水質・底質・土壌中濃度、および製造または取り扱い工場・事業所のうち300施設で排水を調査、貝類・魚類・鳥類・ほ乳類への蓄積を調査
5月厚生省環境ホルモン(調査対象物質約100物質)について、ヒトの摂取量、ラット、マウス等による体内吸収率・生殖への影響について調査研究開始
6月学会「日本環境ホルモン学会(仮称)」設立、会長;鈴木継美 東大名誉教授(元国立環境研究所長)
7月米国「内分泌撹乱物質」のゴードン会議
厚生省表記「環境ホルモン」:公文書における「内分泌撹乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)」の表記を「内分泌撹乱化学物質」に変更
環境ホルモンのヒトへの影響などを調査、おもちゃ・食器などからの溶出量、食品(牛・養殖魚の投与成長ホルモン、水道水を含む)からの摂取量、母乳・血液・臓器などヒトへの蓄積量調査開始
ビスフェノールA、ノニルフェノールなど4物質のラットによる影響調査開始
労働省「内分泌撹乱化学物質等新種有害物質問題基本検討会」発足、自治体調査等実施
建設省下水道に係る環境ホルモンの実態、除去技術等に関する調査研究班が発足
アルキルフェノール、フタル酸フェノール、17beta-エストラジオール、ビスフェノールA等9物質の環境ホルモンの全国実態調査 実施
環境庁PCB、トリブチルスズ、ビスフェノールA等24物質の環境ホルモン全国実態調査
8月米国EPAは食品・飲料水の内分泌撹乱化学物質のスクリーニング手法の最終報告書 発表
学会第1回 日本環境ホルモン学会(仮称)講演会開催。正式名称「日本内分泌撹乱化学物質学会」に決定
10月建設省水環境における内分泌撹乱化学物質に関する実態調査(前期調査)発表
11月厚生省内分泌撹乱化学物質の健康影響に関する検討会 中間報告書 発表
12月環境庁水環境中の内分泌撹乱化学物質(いわゆる環境ホルモン)実態概況調査(夏季)結果速報
内分泌撹乱化学物質問題に関する国際シンポジウム'98(京都)開催
学会日本内分泌撹乱化学物質学会 第一回研究発表会(京都)開催
1999年
1-2月レイクタホにて「内分泌撹乱物質」のキーストン会議
3月建設省平成10年度水環境における内分泌撹乱化学物質に関する実態調査結果 発表
5月東京都下水道における内分泌かく乱化学物質の実態調査結果 発表
6月建設省下水道における内分泌撹乱化学物質に関する調査・中間報告について 発表
11月厚生省内分泌かく乱化学物質の水道水からの曝露等に関する調査研究 発表
建設省平成11年度 近畿地建管内の河川・ダム等における環境ホルモン実態調査の春期調査・夏季調査の結果および秋期調査・冬期調査の予定について
12月環境庁内分泌攪乱化学物質問題に関する国際シンポジウム'99(神戸)開催
学会日本内分泌攪乱化学物質学会 第二回研究発表会(神戸)開催