兵庫県立はりま姫路総合医療センターのスタッフの皆さんに低カリウムメロンを試食していただきました


農業生産学科活動報告
UPDATE 2024-09-05

 2024年9月2日(月)に、兵庫県立はりま姫路総合医療センターにおいて、農業生産学科 浅尾 俊樹 教授が摂南大学で栽培した「低カリウムメロン」の試食をしていただきました。

総合医療センターの腎臓内科長である中西昌平先生のご厚意で病院スタッフの皆さんに低カリウムメロンを食べていただきました。透析室、腎臓内科病棟、臨床工学技士、栄養士、総務の方々、そして木下院長にも口にしていただいたという連絡が届きました。中西先生からは皆さんで美味しいメロンを食べてもらったことと、低カリウムメロンを試食してもらうことにより、透析患者のカリウム制限の現状を認識してもらう良い機会であったというご感想をいただきました。  

摂南大学では養液栽培技術でカリウム肥料を制御して「低カリウムメロン」の栽培を開始しました。すでに浅尾 俊樹 教授前任校(島根大学)で培養液の垂れ流し方式では成功していましたが、摂南大学では培養液循環利用することで環境への富栄養化を防ぎ、垂れ流しで廃棄される肥料の有効活用を図りました。  今後、透析患者さんに食べていただける「低カリウム」果物の研究開発を進めていきたいと思います。

 

連絡先: 摂南大学農学部農業生産学科 園芸科学研究室

教授 浅尾 俊樹  Email: toshiki.asao@setsunan.ac.jp

浅尾俊樹教授が人工透析患者向け低カリウムメロンの試食会を行いました


農業生産学科活動報告
UPDATE 2024-09-05

 2024年8月22日(木)に、農学部1階レストラン「結(ゆい)」において、農業生産学科 浅尾 俊樹 教授が摂南大学で栽培した「低カリウムメロン」の学内試食会を行いました。

糖尿病などから腎臓の働きが徐々に低下する慢性腎不全が悪化し、週に3回人工透析を受けている患者さんは日頃から厳しい食事制限をされています。その中でカリウムはほとんどの食材に含まれることから、メロンのような高カリウム食品は口にはできないものです。

そこで、養液栽培技術で大きさや甘さが変わらない低カリウムメロンの研究開発が進められました。摂南大学ではそれまで培養液を垂れ流しで行ってきたのを培養液循環利用することで環境への富栄養化を防ぎ、垂れ流しで廃棄される肥料の有効活用を図りました。  

今回の試食会ではアールス系メロン2品種(青色の雅およびオレンジ色の妃)を栽培し、カリウムが食品成分表値の約半分になったもの(最初に収穫されたメロンを日本食品分析センターで分析)を提供しました。試食会のアンケートでは「少しかたかった」、「ウリのような青臭さがあった」、「部位により違いがあった」などの指摘がある一方、「普通のメロンと同じように美味しかった」、「すっきりした甘さだった」などの評価をいただきました。総合評価として平均3.7(5段階評価)と今後、メロンの品質向上を図りたいと思います。  

この秋には低カリウムサツマイモ(焼き芋を人工透析患者さんに食べてもらいたい)、高カリウムサツマイモ(高血圧症患者さん用、アスリート向け)の収穫を迎えます。

 

連絡先: 摂南大学農学部農業生産学科 園芸科学研究室

教授 浅尾 俊樹  Email : toshiki.asao@setsunan.ac.jp

【農学研究科】巖瑛心さんが「令和6年度日本植物病理学会大会」で学生優秀発表賞を受賞しました


農業生産学科受賞情報
UPDATE 2024-04-24