食農ビジネス学科 食品産業研究室(山本ゼミ)の3年生が大阪木津卸売市場を訪問しました


食農ビジネス学科一般公開
UPDATE 2026-07-11

2026年7月3日(金)の朝、食品産業研究室所属の3年生9名が大阪木津卸売市場(大阪市浪速区にある民設民営の卸売市場、株式会社グルメ杵屋が開設者)を訪問・視察しました。

 同市場は野市(1710年頃)をルーツとする歴史ある取引の場で、現在では大阪近隣のホテル/飲食店や料理店等の仕入を支える「なにわの台所」として、また京阪神近郊の生産者の出荷先のひとつとして、重要な役割を担っています。同時に、近年では沢山のインバウンド客が訪れる「食の拠点」となっており、見学当日も平日の朝にも関わらず多くの外国人観光客の方々をお見かけしました。

 当日は、大阪木津卸売市場の“名物案内人”太田雅士さん(現・(一社)日本食育者協会 事務局)のご案内のもとで卸売場(セリ場)、仲卸店舗等を見学しました。魚や漁業、産地に関するウンチクは勿論、食文化から商売のいろはまで多彩な説明をいただき、またセリ取引の移り変わりを「手やり(手の指を使って入札金額を示す)」方式から「黒板(小さな黒板にチョークで金額を書く)」方式への転換や、取引時の隠語である「符丁」等の話題をまじえながら解説いただきました。
 さらに、訪問した仲卸店舗では各社のご担当者様に、商品や産地等に関する説明をいただきました。参加学生にとっては、初めて見聞きしたことも多く、大学の授業では決して知り得ない現場の姿や実状を「知る」「学ぶ」良い機会になりました。

 見学後、同市場の島田裕道カンパニー長(株式会社グルメ杵屋取締役執行役員)から当該市場の歴史や概要等についてご説明いただくとともに、同社の八代田洋樹部長、永松裕章部長にもご同席いただき、本日の見学の振り返り(各学生からの感想・質問)を行いました。単に見て終わるだけではなく、自ら感じたことや疑問を投げかける(質問する)行為は、参加学生自身の頭の整理に役立つことは勿論のこと、近い将来取り組むことになる卒業研究のインタビュー調査の予行練習としても重要です。

 昨年度に続く2度目の訪問でしたが、本見学を快くお引き受けいただき、当日ご指導いただきました大阪木津卸売市場の関係各位に厚く御礼申し上げます。

大阪府河内長野市で地域資源の利活用の取り組みの体験実習を実施しました(地域マネジメント研究室)


食農ビジネス学科地域マネジメント研究室
UPDATE 2026-03-27

 2026年3月10日(火)~3月11日(水)の1泊2日で、大阪府河内長野市において、地域マネジメント研究室の毎年恒例の春の体験実習を行いました。

 まず、創業300年の地元の酒蔵「天野酒蔵元 西條合資会社」にて、西條社長に酒蔵を案内していただき、昔ながらの酒造りについて学びました。酒蔵の見学後は、米価高騰下での酒造りの苦労、これまでの酒蔵ビジネスについてレクチャーをしていただきました。特に、地域資源を活用したビジネスと、まちづくりへの取り組みのことについて、熱心にお話をしていただきました。

 その後、滝畑地区にある滝畑ふるさと文化財の森センターへ移動し、茅葺古民家の展示棟にて、茅葺や古民家について学びました。

 夜は、恒例のカレーの自炊です。羽釜でお米を炊いて、ダッチオーブンでカレーを調理しましたが、今年は料理上手?なゼミ生のお陰で、大変美味しいカレーを食することが出来ました。

 翌朝、早起きして、軽く腹ごしらえをして、各自昼ご飯用おにぎりを握って出発準備をした後、滝畑ダム湖畔の滝畑ふるさと文化財の森センターから、30分ほど車に乗って岩湧山山頂の茅場へ移動。ゼミ生一同、山林作業用のスパイク地下足袋に履き替えるのに一苦労しました。その後、一面ススキの穂が揺れる茅場で、講師の方から茅刈りのレクチャーを受けてから、各自、鎌を持って、茅刈りを初体験しました。当日は雲一つない晴天の下、遙か遠くに関空が見える素晴らしい景観を眺めながら、ゼミ生全員一生懸命黙々と茅を刈りに没頭しました。岩湧山山頂での茅刈りの後は、ふもとの茅倉庫に刈った茅を収めて、全ての作業を終えました。

 この2日間を通して、地域資源を活用すること、特にビジネスとして成立させることの難しさ、また、地域資源そのものを維持することの大変さを学ぶことが出来ました。

 

 

 

 

 

”食肉流通の原点を探る” 京都市中央食肉市場の見学実習を実施しました


食農ビジネス学科食品流通研究室
UPDATE 2026-03-16

 2026年3月13日、食品流通研究室のゼミ生5名と引率の戴講師が、京都市中央食肉市場を訪問しました。当研究室では、食肉流通の構造を深く理解するための重要な機会として、同市場の見学を継続的に実施しています。

現場で知る、食卓へ届くまでの道のり

 まず、紹介DVDと解説で市場の基本情報を学んだ後、場内へと向かいました。牛のと畜から解体、部分肉への加工、そして熱気あふれる「枝肉のセリ」までを一連の流れで追う中で、学生たちは普段目にすることのない流通の最前線を目の当たりにしました。
 現場を直接歩き、市の職員の方々と意見交換を重ねることで、学生たちの関心は単なる仕組みの理解から、より深い本質的な学びへと移っていきました。



命の尊さと、技術・仕組みへの敬意

 今回の見学の大きな意義は、「命をいただくこと」の尊さを学ぶとともに、その命を確かな技術で「食材」へとつなぐプロフェッショナルの存在を実感することにあります。
 と畜や解体、加工に従事する方々の高度な技術と、徹底した衛生管理がなければ、私たちの食卓は成り立ちません。一頭一頭と真摯に向き合う現場の方々の姿を間近にし、学生たちは食肉を支える仕事の重みと専門性への敬意を深く刻んでいました。

公設市場が担う「公正な取引」と社会的責任

 さらに、見学のハイライトであるセリを通して、学生たちは公設市場の真の役割を学びました。
 この市場は、高度な処理機能を備えるだけでなく、セリによって日々「適正な価格」を発見し、その情報を発信することで取引の透明性を確保するという、極めて重要な役割を担っています。公正な取引が行われる場があるからこそ、食肉流通の円滑化と安定化が図られ、生産者から消費者までが守られています。
 「当たり前」に肉が届く背景には、現場の献身的な仕事と、公正な経済活動を支える公設市場という仕組みの両輪がある。その重要性を再認識する、極めて貴重な機会となりました。

実践的な学びを次の一歩へ

 興味津々に現場を見つめ、熱心に質問を投げかけた今回の経験は、学生たちにとって教科書では得られない大きな財産となりました。この現場で感じた「命の重み」と「流通を支える使命」を、今後の研究活動の確かな糧にしていく予定です。