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大学概要 | 各種取り組み生成AIの利活用に関する方針

近年、生成AIが注目され、その高度な生成能力と多様な応用により、世界中で新しい価値を創出し、ビジネスや研究、医療、教育など幅広い分野で革新をもたらしています。こうした変化は一過性のものではなく、今後さらに深化・拡大していくことが予想されます。そのため、生成AIを「使うか否か」ではなく、「いかに理解し、いかに使いこなすか」が問われる時代に入っています。
本学ではこの生成AIのもつ潜在能力を前向きに捉え、その利活用に関する方針を定めました。生成AIの可能性を積極的に評価すると同時に、その限界やリスクを正しく理解したうえで、学修・研究に資する形で利活用していくことを基本姿勢とします。
生成AIは、私たちの学びや研究のあり方そのものを問い直す存在です。本学は生成AIを「答えを与える道具」ではなく、「考える力を深め、広げるための道具」として位置づけます。大切なのはAIに委ねることではなく、AIとともに考え、問い、判断し、表現する力を育てることです。本方針が、皆さん一人ひとりの主体的な学びの指針となることを期待します。

生成AIとは

生成AIは、ビッグデータと機械学習技術などを組み合わせて、文書、画像、音声、プログラムコードなど様々なコンテンツを自動的に生成することのできる人工知能技術です。ChatGPTやGemini、Microsoft Copilotなどすでに数多くの生成AIが開発されています。


摂南大学の基本方針

1.生成AIを健全に利活用する姿勢を磨く

生成AIを含むAIの利活用は、利便性や生産性の向上、さらには人間の様々な能力をさらに発揮することを可能とするなど、経済社会を前向きに変えるポテンシャルがあると言われています。また、膨大な情報を瞬時に整理し、アイディアを広げ、創造的な発想を支援する機能は、大学生にとっても学びの質を高める可能性のあるツールと言えます。
一方で、AIの信頼性や誤用・悪用などの懸念やリスクも指摘されています。そのため本学では、データサイエンス・AIの基礎的素養および基礎的な知識・技能を身に付けることを目的に文部科学大臣から認定を受けた数理・データサイエンス・AI教育プログラム(SU-MDASH)を展開しています。生成AIを「判断や責任を代替するもの」ではなく「自ら考え、判断し、表現する力を高めるための支援ツール」として位置づけ、自らが主体となって利活用する姿勢を磨いてください。

2.生成AIの長所・短所を理解して自己責任で利活用する

大規模言語モデルを活用した生成AIは、膨大なデータをもとに確率的な予測を行い、入力された指示に応じてテキスト、画像、音声、プログラムコードなどの多様な生成物を生成する仕組みです。そのため、AIにより生成された内容に虚偽情報が含まれていたり、バイアスがかかっていたりする可能性があります。生成AIの可能性と危険性に対する理解を継続的に深め、求められる社会的良識と倫理観を常に高めながら、利活用すべき適切な学修場面を自らの責任で判断してください(生成AIの出力を無批判に受け入れるのではなく、検証・取捨選択を行う知的責任が利用者に求められます。ただし、授業や研究活動に関しては、下記3.の方針を厳守すること。)

3.授業担当者および
指導教員の指示に従う

授業や研究活動によっては、成果物(レポートやプログラム・作品など)を著作する際に生成AIの使用を推奨・許容する場合もある一方、禁止する場合もあります。授業担当者や指導教員の指示に必ず従ってください。指示に従わないことによって提出が無効になり、成績評価などで不利益を被る場合もあります。


学修活動における留意事項

1.学修“支援”ツールという位置づけ

生成AIは、皆さんの学修や創造的発想を支援するための一つのツールであり、学修そのものを代替するものではありません。生成AIに全面的に頼ることは、経験に基づく創造力、問題解決能力、批判的思考力(物事を多面的に考える力)など、皆さんが持つ様々な能力の健全な発達を損なうリスクがあることに十分留意してください。

2.入力した情報が外部に流出するリスク

皆さんが生成AIに入力した情報は、サービスや設定によっては、そのAIのモデル学習に利用される場合があります。入力された情報は、外部に流出したり、第三者によって不適切に使用されたりする危険があります。モデル学習に利用される可能性がある場合には、個人情報や機密情報、虚偽情報を生成AIに入力してはいけません。また、発明などに関わる未発表の情報についても同様です。

3.生成物に虚偽情報が含まるリスク

生成AIの学習リソースはインターネット上に存在する情報に限定されており、おのずと限界があります。そのリソースを基に出力された生成物の内容が信頼に値するものかどうか、あるいは虚偽かどうかを点検し、自ら著作する成果物にどのように利用するかについて判断することは、すべて皆さん自身の責任において行う必要があります。

4.著作権を侵害するリスク

生成AIに入力した情報および出力した情報が著作権に抵触する場合があります。また、生成AIの学習リソースには、著作権を有する文章やプログラム・作品なども含まれています。その著作内容が生成AIの生成物にそのまま出力されている場合もあります。そのため、皆さんがその生成物をレポート作成などにそのまま使用することは、著作権の侵害となる恐れがあります。一般的に、出力される生成物の内容や個々の表現には情報源が明示されません。そのため、皆さんがその生成物を使用する際には、著作権侵害の有無や明示すべき情報源について、独自に調査を行う必要があります。結果として著作権等の侵害が生じた場合、学内規定に基づく対応や法的責任が生じ得ます。


研究活動における留意事項

これまで記載した内容に加え、研究活動、特に論文などの研究発表においては、次の諸点に留意してください。

1.情報の活用についてのリスク

生成AIから得られた文章や画像等を使用する場合、適切に引用元を明示することができる場合のみに限定し、文章全体のオリジナリティに懸念が生じないように注意しなければなりません。虚偽情報でないこと、著作権等の問題がないことを確認できないものは使用を禁じます。また、生成AIから得られた情報には、偽情報やバイアスがあり得ることを認識しなければなりません。必ず一次資料を確認・参照し、慎重な取り扱いをお願いします。

2.情報の漏洩についてのリスク

生成AIの入力プロンプトに、研究活動で知り得た機密情報、研究計画、研究成果などの未発表の情報を質問・指示することを禁止します。情報が漏洩する危険性が高いと考えられます。

3.盗用や剽窃の禁止

研究活動には、倫理的な行動の遵守が求められます。外部に公表するもの(研究論文、学会発表、著書、HPなど)については、例え部分的であっても、盗用(他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を、当該研究者の了解もしくは適切な表示なく流用すること)や剽窃(他人の著作から全部または部分的に文章、図表、語句、話の筋、思想などを盗み、自作の中に自らのものとして用いること)を絶対に行ってはいけません。なお、生成AIを用いた研究論文は、学術誌の投稿規程に従って作成することはもちろん、盗用・剽窃が疑われる場合には重大な研究不正として扱われ得ます。


上述の基本方針および留意事項は、発信日現在の状況に対応するためのものです。生成AIを取り巻く技術の進展、関連法規や社会要請の変化などを踏まえ、適宜見直しを実施します。

以上
2026年2月13日
摂南大学