教員採用試験について
免許状を取得しても教員になるためには採用試験に合格しなければなりません。
本学では、教員採用試験合格に向けてのサポートとして各年次にあった試験対策講座等を実施しています。
教職をめざす学生は、早いうちから情報収集と、採用試験に向けての準備をし、計画的に学習しましょう。
また、寝屋川キャンパス7号館3階に「Study Room」があり、教職課程に関する図書や教員採用試験対策資料を備えた自習室として利用されています。模擬授業の実施や学生間の情報交換の場としても活用されています。
なお、参加申込み等詳細については、別途お知らせします。
教員採用試験
公立学校教員採用試験
各都道府県・政令指定都市の教育委員会が実施する採用試験に合格しなければなりません。
試験は教育委員会により異なりますが、一次試験と二次試験があり、多くの自治体では、二段階による選考を行っています。
一次試験では集団面接、筆記試験、小論文、二次試験は個人面接、模擬授業、場面指導、指導案作成、教科により実技試験があります。詳細は、各教育委員会のホームページから受験案内を取り寄せて確認してください。
なお、大学へ募集要項の送付があったものは、ポータルのメッセージやTeamsで周知しますので、こまめに確認してください。
教育委員会によっては、大学推薦特別選考を実施します。これにかかる募集要項、学内選考については、別途案内します。
私立学校教員採用試験
募集情報については、各自で就職課および各私立学校のホームページなどで情報収集しましょう。
合格報告
採用試験に合格したときは、教職支援センター教員および全学教育機構へ報告してください。
卒業後に合格した場合も、報告してください。
講師登録について
登録方法
各都道府県教育委員会および市町村教育委員会により異なりますが、講師登録制度がありますので、4年次後期(12月~2月)に、希望する都道府県教育委員会および市町村教育委員会に各自で登録しておくことをお勧めします。講師として勤務可能な地域であれば、複数の地域に登録しても構いません。
募集について、大学へ案内があるものは、全学教育機構および教職支援study roomへ配架します。
年度途中に、教育機関から大学へ講師募集の問い合わせがある場合もありますので、各教育委員会へ登録するとともに、大学へも登録内容を報告(免許状授与式でアンケートを実施します)してください。
講師の種類
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常勤講師:
正規教員の産休、病休などによる不足に対応するため、毎日勤務し正規の教員と同様に仕事をする形態。 -
非常勤講師:
少人数授業補助等、ある決まった目的、必要な時間数のみ勤務する形態。
対策講座
教職支援センターでは、教員採用試験に向けて、さまざまな支援を行っていますが、その中心となるのが、「教員採用試験対策講座」です。この講座は、筆記試験対策講座と面接試験対策講座との2つに分かれており、それぞれの講座で、きめ細かい指導を行っています。さらに、一次試験合格者に対しては、二次試験対策講座も開講しています。
これらの講座を十二分に活用し、合格を目指してがんばってください。
教員採用試験対策について
本学では、以下のような教員採用試験に関する対策を行っています。詳細については、その都度、お知らせします。
① 教育委員会による採用選考テスト実施要綱説明会(3年次以上対象)
4月上旬に、3年次生以上を対象に教育委員会による教員採用選考テストに関する説明会を開催します。
また、早い段階から採用試験に向けての意識をもつためには、1,2年次の参加も歓迎します。
なお、学事日程の都合で開催できない場合があります。
② 現在教職についているOB・OGの講義(全学年次対象)
教員採用選考テストの勉強方法など、摂大の先輩としてのアドバイスを、実体験とともに、教員の仕事の実際(魅力・やりがい・苦労など)を講義。教職に就くための知識を得ます。
③ 筆記試験対策について(3年次以下対象)
面接対策とともに、筆記試験対策も重要です。教職教養と一般教養と必要により学んでいけるよう、筆記試験対策講座を開講します(一部学生負担)。
④ 面接対策(3、4年次対象)
教員採用試験では、面接の比重が大変大きくなっています。面接では、質問に的確に答えること、自分の考えを簡潔にまとめること、現在の教育問題に関する見識などが問われます。こうした力を養うため、前期に対策講座を開講します。
また、早い段階から「面接力」をつけ、教育について深く考えるために3年次以下の受講も歓迎します。
⑤ 教員採用試験ガイダンス(全学年対象)
教員採用試験に関するガイダンスを随時行います。内容は、教員採用状況、教員採用試験の概要および傾向と対策、合格者の体験談、勉強法などです。
関係機関リンク先
教員採用試験情報
- 大阪府教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.pref.osaka.lg.jp/kyoshokuin/kyosai/index.html
- 大阪市教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000107417.html
- 京都府教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.kyoto-be.ne.jp/kyoshoku/cms/
- 兵庫県教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.hyogo-c.ed.jp/~kyoshokuin-bo/index.html
- 神戸市教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.city.kobe.lg.jp/kosodate/education/index.html
- 和歌山県教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500000/
- 奈良県教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=1695
講師登録窓口
- 大阪府教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.pref.osaka.lg.jp/kyoshokuin/koushitouroku/index.html
- 大阪市教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.city.osaka.lg.jp/shisei/category/3057-2-0-0-0-0-0-0-0-0.html
- 枚方市教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.city.hirakata.osaka.jp/category/2-3-8-0-0.html
- 京都府教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.kyoto-be.ne.jp/kyoto-be/cms/
- 神戸市教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.city.kobe.lg.jp/a55153/shise/shokuinsaiyou/kyouiku/sonota.html
- 兵庫県教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.hyogo-c.ed.jp/~kyoshokuin-bo/koushi.html
- 和歌山県教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttps://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/500000/
- 奈良県教育委員会: 外部サイトを別ウインドウで開きますhttp://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=3400
Study room 利用案内
場所
寝屋川キャンパス 7号館3階
利用時間
月~金 9:00~18:30
土 9:00~17:00
利用方法
お互いが気持ちよく利用できるようルール、マナーを守ってください。
活用方法
Study room は、次のような場として活用してください。
① 自学自習の場
Study room には,教職課程に関わる図書,教員採用試験についての資料・図書,過去の教育実習指導案等が備わっています。利用者は、それらを自由に参照し,教師に求められる資質や知識を身につけ,あるいは広く教育全般について学ぶことができるようにしています。
② 切磋琢磨の場
黒板(ホワイトボード),教卓,机,椅子などを配置し,模擬授業が行えるようにしています。利用者は、模擬授業を行い,参観し,お互いに批評し合うことによって,より実践的な授業力・実践力を身につけることができます。
③ 交流の場
教職課程を履修している学生ならば、いつでも、誰でも、利用できます。自由に集まれる場所として、教職を目指す仲間を増やしましょう。その中で、情報や体験の共有,問題の分かち合いとその解決が図れるようになることを期待します。
④ 情報発信の場
教職課程や教員採用に関わる情報を発信します。また,特に教員採用試験に関するガイダンスや講義・講座を実施する際の会場としても使用します。
⑤ 問題解決の場
教職課程全般や教員採用について,学生が「困ったこと」「わからないこと」「悩んでいること」があるとき,それを解決できるようにします。何か相談したいことができたときは、お気軽に教職担当教員を尋ねてください。"問題"は、早めに解決しておくことが大切です。
利用条件
教職課程を履修している学生であれば、開室時は、いつでも自由に利用できます。他の利用者の迷惑にならないように、お互いに気を付けましょう。
資料等の閲覧・複写は、ルールを守りましょう。持ち出しは厳禁です。
合格者体験談・卒業生の声

2022年3月卒業 太田 菜月さん
国際学部の前身である学部
就職先:鳥取県教育委員会(中学校教諭)
取得免許状:中学校・高等学校教諭一種免許状(外国語)
小学校・中学校時代に出会った恩師に憧れて、教員を目指すことを決意しました。教職課程のうち、特に成長につながったと感じたのは学内での模擬授業。「すべての生徒が聞きたくなる授業を」と考え、内容を組み立てて授業を行いました。回数を重ねるうち、徐々に臨機応変な対応ができるようになり、教育実習の際も落ち着いて授業ができました。また、直前期に受講した教員採用試験対策講座も印象に残っています。大阪府の教員採用試験対策を中心とした講座だったのですが、私が受けた鳥取県の試験についても出題傾向や重要なポイントを教えていただけました。卒業後は、視野を広く持ち、生徒一人ひとりに合った声掛けができる教育者になりたいと考えています。

2021年3月卒業 西岡 洋輝さん
就職先:神戸市教育委員会(中学校教諭)
取得免許状:中学校・高等学校教諭一種免許状(数学)
生徒一人ひとりに合った言葉をかけていた高校時代の恩師に憧れて、教師を志しました。全ての生徒に寄り添うのはもちろんのこと、一人ひとりの居場所づくりの手助けができる教育者になりたいと考えています。電気電子工学科の学びとクラブ活動、そして教員採用試験を両立する上で特に役立ったのは面接対策。元校長先生など、実際に教員採用試験に携わっていた方々から経験に基づいたアドバイスをいただき、とても心強く感じました。地域の子ども教室の授業スタッフボランティアを紹介いただけるなど、先生方は教員を志す学生に多くの経験を与えてくださいます。
また、教職課程の学びを通して、同じ教科を選択する学生との仲も深まりました。教職課程を選択している学生は、皆熱意に満ちあふれた人たち。私の試験合格も、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨したからこそだと感じています。春からは教壇に立ち、指導面だけでなく、人間としても信頼される教師になるのが目標です。

2020年3月卒業 星本 梨歌さん
就職先:大阪府教育委員会(中学校教諭)
取得免許状:中学校教諭一種免許状(社会)/高等学校教諭一種免許状(地理歴史)(公民)
中学・高校時代に出会った恩師に憧れて、教員を目指すことを決意しました。 子どもたちの学習を支えるだけでなく、一人ひとりの心にまで寄り添える教育者になりたいと考えています。法律学科の学びと教職課程を両立する上で特にお世話になったのは面接対策。教員経験のある先生方が、立ち振る舞いのマナーから言葉の選び方、答え方まで熱心に指導してくださいました。また、東日本大震災で被災した福島の子どもたちを支援するボランティアなど教育につながる活動を紹介していただいたり、教員を目指す学生の熱意にしっかりと応えてくれる体制に感謝しています。筆記試験対策としては専門の講師を招いて集中的に学ぶ講座もあり、十分な備えで試験に臨めました。
春からは教壇に立ち、自分も周りの人も大切にできる子どもを育てていきたいと思います。

2019年3月卒業 竹田 和平さん
就職先:大阪府教育委員会
取得免許状:中学校・高等学校教諭一種免許状(数学)/高等学校教諭一種免許状(工業)
苦手教科を熱心に教えてくださった中学時代の恩師へのあこがれが、私が教員を目指す原点。理工学部ならではの数学の知識を生かして、子どもたちに算数を好きになってもらえるような先生になりたいと考えています。
実験などが多い理工学部の学びを進めながら、教職課程をクリアしていくのは苦労しましたが、大学の支援のおかげで乗り越えることができました。特に面接対策で『自分の言葉で話す』ことの大切さを指導いただいたのは印象的な思い出です。例文を覚えたような言葉では、想いや熱意は伝わらない。この先の人生にも通じる、大切な教えになりました。
子どもたちが分からないことに向き合い、学ぶことを楽しみながら成長できる授業、積極的に参加できる授業をつくることが今の目標です。教壇に立ち、子どもたちの笑顔に出会える日を楽しみにしています。

2018年3月卒業 平川 紗帆里さん
就職先:大阪府教育委員会(中学校教諭)
取得免許状:中学校・高等学校教諭一種免許状(理科)
「先生の授業で、理科を好きになった」と教育実習先の生徒からのひと言で、私は本気で理科の先生を目指すように。教員採用試験は大学から推薦をいただいたこともあり3次試験のみでした。受験に挑むにあたり、高校教諭の経験のある講師の方から、あらゆる状況を想定した面接指導を徹底的にしていただきました。それが力となり、本番では自分のことを話すのが楽しかったのを覚えています。学内で試験対策を積み重ねる一方、空き時間を利用して近隣の学校への授業サポートや理科実験教室の講師、不登校の子どもたちの教育支援のボランティア活動にも参加し、教員として教壇に立つための自信をつけていきました。
赴任先の中学校では、生徒たちから「先生になら何でも話せる」と思ってもらえるような教員を目指したいです。