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和歌山県との共催で「地域と大学の連携による地域活性化」フォーラムを開催しました
和歌山市内のホテル・アバローム紀の国にて2月24日(火)、「地域と大学の連携による地域活性化」フォーラムを開催しました(本学、田舎暮らし応援県わかやま推進会議、和歌山県による共催)。これは、過疎化や高齢化に伴う様々な課題を抱える地域に出向いて活動する大学・学生と行政・民間との情報交換・交流の機会をつくり、地域と大学の連携による地域活力の向上を図るものです。
当日は、約130人の参加があり、開催の挨拶として本学今井光規学長より、「地域にいても世界を視野に、世界に出ても地域を忘れない、知恵と真心を尽くして世界中を一つに結びつけたいというのが私たちの掲げる理想。和歌山県の皆さまとの連携活動についても、本学7学部すべてが参加する体制で取り組みたい」との挨拶がありました。
当日のプログラムは、以下のとおりです。
開会 |
和歌山県 仁坂吉伸知事挨拶(若林誠治地域振興局・局長が代理で挨拶) |
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特別講演 |
「地域貢献は、地域の苦悩の共有からはじまる… |
基調講演 |
「ふるさと回帰運動から考える!これからの地方・和歌山県」 |
活動事例報告 |
「地域資源にもとづく持続的社会の形成~すさみ町総合研究~」 |
パネルディスカッション |
「地域と大学の連携がもたらす効果と可能性」 ・パネリスト |
活動事例報告として、外国語学部の浅野英一教授が3年間にわたる本学独自の研究制度を活用したすさみ町の中山間地域(佐本地区)での学生の取り組みを紹介しました。佐本地区で遊休地や休耕地、耕作放棄地を活用した太陽光発電パネル設置の活動事例を報告。浅野教授は「同一面積で得られる収入は、太陽光発電と農業ではケタが違う。経済原理だけで、貴重な田畑が単なるパネル置き場にならないような工夫が、今後の課題になる」と語りました。
また、当日はパネルディスカッションも実施し、本学地域連携センター長の尾山廣教授と、経済学部4年次生の柳健志さんがパネリストとして参加しました。尾山教授は昨年10月に和歌山県の「大学のふるさと制度」により本学と協定調印を行った由良町での活動について、「由良町の観光資源は大変魅力的。今後、海外旅行者を見据え、本学の留学生を由良町に滞在してもらい、観光地としての魅力や可能性について、研究していきたい」と語り、すさみ町での活動に参加している柳さんは、「活動する学生は進学・卒業があり入れ替わりが激しいが、地域の方々はそこに住み続けている。活動する学生が変わっても地域の方々の信頼を得るには、きちんと学内でPDCAサイクルを構築することが大切」とそれぞれの活動報告をしました。
フォーラム後は関係者による懇談会を開催し、本学教員・学生と和歌山県の行政関係者や民間団体・市民の方との交流がありました。本フォーラムは、地域と大学の連携強化の一助となり、両者にとって大変有意義なものとなりました。当日の様子は、NHK和歌山放送局のニュースや紀伊民報で紹介されました。